2023 GTワールドチャレンジ・アジア Rd.2 富士 第3戦 2クラスの混走レースを制したのは?
2023年6月21日
GTワールドチャレンジ・アジアは、市販車をベースとしたツーリングカーが競うレースとして人気のカテゴリーである、GT3マシンとGT4マシンが混走するアジアを舞台としたレース。富士スピードウェイで行われた第2ラウンドの第3戦、第4戦の模様をレポートする。
昨年に引き続き、全6ラウンド・12戦で行われるシリーズ戦は5月にタイのチャーンで開幕し、6月から8月にかけてはジャパンカップとなる日本での初戦、第2ラウンドは静岡県の富士スピードウェイ、第3ラウンド三重県の鈴鹿サーキット、第4ラウンド栃木県のモビリティーリゾートもてぎ、第5ラウンド岡山県の岡山国際サーキットで行われた後、最終戦となる第6ラウンドがマレーシアのセパン・インターナショナルサーキットで行われる。
このシリーズの特徴は、ラウンドごとに2レース、GT3マシンとGT4マシンの混走となっているところで、各クラスとも大まかにはPro-Amクラス(ジェントルマンドライバーとプロドライバーのコンビ)とAmクラス(ジェントルマンドライバーのコンビ)に分かれ、ドライバー交代を含め各レース1時間の時間制レースとなる。
第2ラウンドにエントリーしたGT3クラスのマシンは、ポルシェ911 GT3Rが計10台で最多、他はメルセデスAMG GT3EVO、アウディR8 LMS GT3 EVO II、BMW M4 GT3、フェラーリは新型の296 GT3と488 GT3、マクラーレン720S GT3、ランボルギーニ ウラカン GT3 EVO、アストンマーティン Vantage AMR GT3、シボレー コルベットC7 GT3R、国産勢は日産GT-R NISMO GT3、ホンダNSX GT3 EVO、レクサスRC F GT3と多車種の争いとなり計36台で、GT4クラスは、BMW M4 GT4 G82、トヨタGRスープラ GT4、ポルシェCayman 718 GT4 RS Clubsportの計4台、総勢40台ものエントリーとなった。
6月17日に第3戦と第4戦の予選と第3戦の決勝が行われた。午後に行われた第3戦の決勝は、ポールスタートの#29アウディR8 LMS GT3がトップをキープ。2番手には#37号車メルセデスAMG GT3、3番手には#87号車ポルシェ911 GT3 Rが続き、4番手に#9ビンゴ・レーシングコルベットC7 GT3-Rが迫るが、早くも2周目にアクシデントが発生するとセーフティカーが導入された。5周目にレース再開となるが、そのわずか数分後には規定のドライバー交代のために各車続々とピットイン。(スタートから25分〜35分の間にピットレーンがオープンとなりドライバー交代をしなければならないルールとなっている。)
その後、#47アストンマーティン・バンテージAMR GT3藤井の猛烈な追い上げもあったがレギュレーションで定められているピットストップ時間の不足や、#87のタイヤトラブル、#18ポルシェセンター岡崎ポルシェのペナルティーもあり、最終的に#9ビンゴ・レーシングのコルベットC7が2番手を2.5秒引き離す独走でトップチェッカーを受けた。GT4クラスはポールポジションから独走状態となった#50 BMW M4 GT4が第3戦の決勝を制した。
6月18日の第4戦の決勝に続く
Photo/text:Hisao.sakakibara
【筆者の紹介】
Hisao sakakibara
モータスポーツフォトグラファー。レーシングカー好きが高じて、サーキット通いに明け暮れる。モータスポーツの撮影取材を始めて25年のベテランフォトグラファー。