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【マジか!!!】港のコンテナで13年間忘れられ放置されていたこのテスラ ロードスターには数億円の値がつくと予想されている・・・

2023年6月17日

忘れ去られたテスラ、数百万ユーロで取引される。テスラ ロードスター。2010年、3台のテスラ ロードスターが港に忘れ去られた。13年後、この電気自動車は数百万ユーロの値がつくと予想されている!

納屋での発見(バーンファインディング)は以前にもあったが、これはコンテナの中での発見だ! 中国で、新品のテスラ ロードスター3台が、コンテナの中で13年間も「忘れられて」いた。そして、今、この電動スポーツカーは販売される予定だ!

中国での不思議な発見: www.insideevs.comの報道によると、3台のオリジナル「テスラ ロードスター」が中国の港で発見された。正確には、再発見されたのだが、その経緯は謎に包まれている。

13年間コンテナで保管

この3台の電気自動車は、リバースエンジニアリング(競合他社を分析するために製品を分解すること)を目的として、中国の企業が入手したとされている。テスラはアメリカから中国へ船で運ばれる途中、その企業はすでに破産を申請していたと言われており、元の依頼主が車を受け取ることはなかった。そして、テスラは引き取り主がいないので、コンテナに入れられたまま放置された。13年間も・・・。

テスラ ロードスターは2008年、テスラ初のモデルとして登場した。2012年の生産終了までに、2,500台弱が製造&販売された。
Photo: Werk

テスラ ロードスターの中古車はこれだけ高い

つい数ヶ月前、グルーバーモーターズ(Gruber Motors)というアメリカの会社が、この3台のテスラを買収した。グルーバーモーターズは、テスラのサービスや修理、特にロードスターの修理に特化している。しかし、販売も事業の一部である。ホームページには、世界中から集められた数え切れないほどのロードスターが売りに出されている。価格帯は市場、モデル、走行距離によって大きく異なり、10万ドル(約1,400万円)の中古車から100万ドル(約1億4,000万円)を超える未使用の新車まで、幅広い。

中国で放棄された3台の「テスラ ロードスター」は、すべて、人気の高いスポーツタイプだ。2台は「ベリーオレンジ」、3台目は「ラディアントレッド」で塗装されている。

写真で見る限り、テスラは新品同様で、シートの一部はまだフィルムで覆われており、フロアには紙製のシートが敷いてある。しかし、これらの車が本当に新車なのかどうかは、今のところ誰にもわからない。広告の説明では、走行距離はゼロとされているが、これはあくまで推測に過ぎない。

鍵がない

3台とも鍵が見つからないので、今のところ確認できない。おとぎ話のような話だが、これは事実だという!港湾の職員が管理していたと言われているが、13年間も港に放置されていたため、その間に職員が亡くなってしまったらしい。つまり、鍵がどこにあるのか、誰も知らないのだ。

このテスラ ロードスターは内装は手つかずのようだ。助手席にはフィルムが貼られている。

しかし、グルーバーモーターズはこの点について、「もし鍵が再び見つからなければ、新しい鍵を作ることになるが、関連書類のおかげで問題はない」と、保証している。

この3台のテスラはオークションにかけられた、車の正確な状態について誰も知らないにもかかわらず、この数週間で多くの入札があった。当初、入札は5月26日に終了する予定だったが、関心の高さから延長された。

最高額200万ドル(約2億8,000万円)の落札額

その間、最高入札額は3台とも80万ドル(約1億1,200万円)弱だったが、5月30日に200万ドル(約2億8,000万円)近い価格での入札があった。遠目にはコンディションの判断がつかない3台に対して、信じられない金額である。

グルーバーモーターズもそう考えたようで、「テスラ ロードスター」を中国からドバイまで自費で輸送することを決意した。そこで、購入希望者は希望すれば現地で車を確認することができるという。

13年前のバッテリーがまだ使えるかどうか、ここでしか確認できない。もしそうでなければ、テスラのスペシャリストであるグルーバーモーターズがバッテリーを交換することも可能だ。果たして、200万ドル(約2億8,000万円)という最高値は再び破られるのか、そして忘れ去られた3台のテスラはどこへ行くのか、後日談を知る楽しみは尽きない。

Text: Jan Götze
Photo: Grubermotors.com