ロータス エミーラをさらに強化した 「LOTUS EMIRA GT4」が販売開始
2023年6月15日
ロータスの新型レーシングカー「ロータス EMIRA GT4」の最初の車両は、英国、ヨーロッパ、中国、オーストラリア、米国からの注文を受けて、当初の約束よりも大幅に強化された仕様と性能で、夏の間にオーナーに出荷される予定だ。
EMIRA GT4は、グローバルなGT4クラス参戦に必要なホモロゲーションを取得しており、包括的なオプションリストにより、世界中の非ホモロゲーション及び専門レースシリーズにも参戦可能となっている。ロータスチームは、世界的に有名なモータースポーツパートナーであるRMLグループと共同で大規模な開発を行い、昨年、ノーフォークのヘセルで開催されたVIPイベントで発表された仕様から、更にアップグレードすることに成功している。
主な改良点:
◼ 出力向上 – 10%以上アップの455bhp。
◼ 6速パドルシフト・シーケンシャル・レーシング・ギアボックスと制御システムを一新。
◼ エアロダイナミクスの最適化。
◼ ブレーキシステム、スプリング、ダンピング、冷却パックの強化。
EMIRA GT4の顧客車両は、英国ウェリングボローに新設された専用の生産施設で、RMLチームによって全て手作業で製造される。生産台数に制限はない。EMIRA GT4の価格は179,000ポンド+税金+配送料となっている。
「EMIRAのロードカーはGT4の出発点として非常に優れたものでしたが、RMLのチームと一緒にさらに洗練されたチューニングを施し、高い競争力と性能を備えたサーキットカーに仕上げました。私達は、お客さまが熱心にハンドルを握っていることを知っています。彼らからのフィードバックを楽しみにしています。」
ロータス車両属性担当ディレクター ギャバン・カーショウ
75年にわたるロードとサーキットでのイノベーションの集大成
EMIRA GT4は、ロータスのパフォーマンスGTレースにおけるエキサイティングな新時代の幕開けを告げるものだ。モータースポーツは、常にロータスのストーリーの一部であり、今年は1948年に創業者コーリン・チャップマンが製作したトライアルカーである初代ロータスMark 1誕生から75周年にあたり、それ以来、ロータスは世界的なレースの成功の代名詞となり、今日のスリリングなレースを支える多くの技術革新のパイオニアとなっている。ロータスは、F1コンストラクターズタイトル7回、ドライバーズタイトル6回、伝説のインディアナポリス500での優勝など、数々の栄冠を手にしており、直近では、ロータスはEVORA GT4でレースに参戦し、英国GT、ドバイ24時間、バルセロナ24時間、欧州GT、セパン12時間、ピレリワールドチャレンジなどの名だたるレースやカテゴリーでチャンピオンを獲得している。
EMIRA GT4:仕様とパフォーマンスデータ
エンジン | ロータスチューンのトヨタV6 2GR-FE、ドライサンプ、Motecエンジンマネージメント |
排気量 | 3,456 cc |
最高出力 | 455 bhp |
最大トルク | 500 Nm |
許容最高回転数 | 7,000 rpm |
アスピレーション | Harrop社製 TVS 1900 スーパーチャージャー |
トランスミッション | Hewland社製6速シーケンシャル(パドルシフト、LSD付) |
燃料タンク容量 | 96ℓ FIA FT3 認定、ドライブレーキフィラー付き |
エレクトロニクス | データロギング機能付きMotecダッシュボード モータースポーツ用ワイヤーハーネス |
サスペンション | フロント&リアダブルウィッシュボーン オーリンズ製TTxダンパー(2ウェイ調整式)フロントとリアのアンチロールバー |
ブレーキ | コンペティション仕様のブレーキシステム ボッシュ製調整式モータースポーツABS |
タイヤ | ピレリGT4 265/645×18(フロント)305/680×18(リア) |
安全装置 | FIA公認6点式ロールケージ FIA公認HANS承認シート(6点式ハーネス)電子消火器システム/アイソレータースイッチ |
寸法 | 全長4,410mm/全高1,290mm/トラック1,636mm |
重量/質量 | 1,360kg *ベース車両の場合 |
ボディ | アルミニウム製シャーシとコンポジットパネルの組み合わせ |
エアロダイナミクス | 複合材製フロントスプリッターアッセンブリー、リアマウントエアロホイール |
ホイール | 鍛造アルミホイール |
価格 | 179,000ポンドから(税金・配送料別) |
Text:アウトビルトジャパン
Photo:LCI