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【動画付き】アストンからハマーまで2020年から2022年の間にデビュー予定のEV×24台

2020年5月22日

新型eカーズ 2022年まで これからデビューするEVの市場ローンチ時期と価格

こんな世の中にはなってしまったが、まだまだこれから多くのEVが発表される予定である。そこで今回はオペル モカ-e、プジョーe-エキスパート、フィアット500、ポルシェ タイカン クロス トゥーリズモ、アストンマーティン ラピードE、GMCハマーE、アウディe-tronスポーツバックといった、2022年までにデビュー予定の新型EVカーズを一挙にご紹介しよう!

https://youtu.be/PfM0fPvqnXc

電気自動車はまだまだ進化&前進中だ。
EV(電気自動車)の範囲は今や巨大なものとなり、小型車から高級SUVにまで広がっている。
商用車でも、代替駆動システムはもはや未来の夢ではない。
バッテリー技術の進歩と充電インフラの同時拡大により、電気自動車は確実にその勢力範囲を広げ、従来の内燃機関に代わるものになりつつある。

加えて、2019年1月1日以降、EUでは電気駆動を搭載した社用車は税制上の優遇措置を受けられるようになっている。
VW、アウディ、BMW、メルセデスは今後数年で電気自動車の完全なモデルラインナップを市場に投入したいと考えているが、小規模なメーカーも独自の電気自動車に取り組んでいる。
以下に2022年までにデビュー予定の電気自動車をフォトギャラリーで紹介する。

トップバッターは、来年、日本市場に戻って来るオペルだ。
オペル モッカ-e:
オペル モッカ-eは、2021年初頭に発売予定だ。2代目のオペル モカも電気自動車として登場する。
小型車のオペル コルサ同様、オペルは燃焼駆動と電気駆動を並べて提供したいと考えている。EVモカは136馬力を発揮し、50kWhのバッテリーで320キロをカバーすることができる。オペルの日本におけるラインナップはそろそろわかってはきているものの、これを日本で発売するかどうかは全く不明だ。
Photo: Opel Automobiles GmbH

ミニ クーパーSE:
価格:32,500ユーロ(約390万円)から。
ついに2020年3月末から欧州市場において発売が開始されたミニ クーパーSE。BMW i3の33kWhのバッテリーを備えた電動ミニは、270キロまで走行することができる。推進力は、最大トルク270Nmと184馬力の電動モーターによって提供される。
以前にも発表されていたミニEをいよいよ本腰入れて発売するらしい。アメリカあたりでは、気楽に乗れる、買い物用の、あるいは裕福なティーンエージャーの通学用シティカーとして人気になるかも(まあコロナウイルスが収束すればだが)。
Photo: BMW Group

マツダMX-30:
価格:33,990ユーロ(約407万円)から; 欧州市場導入時期:2020年5月。
マツダが満を持して投入したEVモデル。他の多くのモデルと比較して、MX-30は140馬力の出力と265Nmのトルクを持ち、扱いやすいものとなっている。バッテリー容量は35.5kWhで、約200kmの走行に十分な容量を備えている。
日本でも発売予定だが、中途半端に短い走行距離と、CX-30よりもはるかに高い価格が受け入れられるかどうかが懸念される点だ。
Photo: Mazda

メルセデスEQV:
価格:7万ユーロ(約840万円)以上; 市場導入:2020年春。
ファミリー向けトランスポーター「Vクラス」の電動バージョンは、1回の充電で最大405kmの走行が可能になると予想されている。急速充電ポイントでは、90kWhの蓄電ユニットを1時間以内に80%の容量に復元できるよう設定させている。
こういうミニバンは使い方によっては、EV普及の可能性が高いと思う。
Photo: Daimler AG

フィアット500:
価格:約3万ユーロ(約360万円)、市場導入:2020年夏。
3代目のチンクエチェント(500)は電気自動車バージョンのみ。この小型車には、118馬力の電気モーターと42kWhのバッテリーが搭載されている。これで320km分の電力を供給する。
外見は魅力的だが、価格の高さ(今までのガソリン500の2倍だ)を考えるとちょっと難しい。つい、このデザインで普通のガソリンモデルが出たらいいなぁ、などと考えてしまう。
Photo: FCA Fiat Chrysler Automobiles

オペル ヴィヴァロ-e:
市場デビュー:2020年
電動ヴィヴァロは、主に都市部の配送交通をクリーンにすることを目的としており、2種類のバッテリーサイズを用意している。容量50kWhの小型バージョンの航続距離は200km、75kWhの大型バージョンの航続距離は100km追加されて300kmだ。
デリバリーの車にEV、というのは今後普及が考えられるカテゴリー。わが国でも街の配達用軽自動車や、ミニパト(!)などEVでいいのではないだろうか?
Photo: Opel Automobile GmbH

プジョー e-エキスパート:
市場デビュー:2020年秋。
グループの兄弟車、オペル ヴィヴァロ-e 同様、e-エキスパートにも50kWh と 75kWhの2つのバッテリーパックが用意される。航続距離は230~330km。
これもちょっと魅力的なEV。夜のうちに充電しておけばより効率的だろう。
Photo: PSA Groupe

ホンダe:
価格:33,850ユーロ(約406万円)、発売時期:2020年半ば。
ホンダの電気自動車のレトロなデザインは初代シビックをベースにしている。ホンダはIAA(フランクフルトショー)2019で電気自動車のシリーズバージョンを発表した。後輪駆動で、136または154馬力、315Nmのトルク、航続距離は220km。
外観デザインや室内デザインが大変魅力的なEVの一台。これからのホンダがこういうデザイン方向なら喝采なのだが…。わが国でもこの車が街を走り始めたらきっといい風景になるだろうが、価格がややネックかも…。
Photo: Honda

ポールスター2:
価格:57,900ユーロ(約694万円)から; 市場デビュー:2020年夏。
待望のポールスターモデルの第2弾。主要データは、2つの電気モーターが408馬力と660Nmを発揮し、78kWhのバッテリーが航続距離を470kmまで伸ばしていることから、将来性がありそうだ。
公約通りEVになるポールスター。だが噂によればPEHVモデルもあるのではないか、と言われている。
Photo: Polestar

VW ID.3:
価格: 30,000ユーロ(約360万円)以下; 市場デビュー: 2020年半ば。
ID.3は、3種類のバッテリーを搭載し、それぞれのバッテリーの航続距離を変えて提供される。ID.3 は最大で550km の走行が可能。電動モーターは、150または204馬力の2つの性能レベルがある。
ゴルフにEVモデルがない理由がこれ。完全なEV専用モデルであり、ゴルフはこれからもガソリン(またはディーゼルエンジンモデル、及びハイブリッドシステム)の内燃機関の自動車という住み分けなのである。どことなくニッサン リーフっぽいデザインにもみえてしまうのだが…。
Photo: Volkswagen AG

テスラ モデルY:
価格:55,000ユーロ(約660万円)から; 市場デビュー: 2020年秋。
モデルYは、実際には車高がモデル3より高いアップグレードバージョンだ。2台はまた、同じプラットフォームを使用している。モデルのデータは以下の通り。0-100km/h加速タイム3.5~5.9秒、航続距離は370~480km。トップスピードは192~240km/h。
ベーシックなモデルSの上、ということは、Xからガルウイングドアを外してちょっと小さくしたようなモデル。このほかにテスラは例のトラックも出すというが、工場のラインは足りるのだろうか?
Photo: Tesla

フォード マスタング マッハE:
価格:49,600ユーロ(約595万円)から; 市場デビュー: 2020年。
電気駆動のマスタングSUVは、258と465馬力の間の3つのパワーレベルで利用可能だ。アキュムレータ(蓄圧器)では、2つのパッケージがある。航続距離480kmの75kWhバージョンと、航続距離600kmまで可能な99kWhの大型パッケージだ。
モーターショーで発表されるや否や、次のマスタングってこれかよ~~と非常に多くの人をがっかりさせたEV。確かにこれがマスタング マッハEって言われても、脱力感しか残らない。
Photo: Ford Motor Company

ポルシェ タイカン クロスツーリズモ:
市場デビュー2020。
ポルシェは、600馬力以上のシステム性能とトルクベクタリングを含むデマンド制御された全輪駆動モデルを投入する。4ドアのステーションワゴンで、0から100km/hまで3.5秒、200km/hまで12秒以内で加速する。
増殖し続けるポルシェのEVシリーズのネクストワン。加速がものすごく、おそらく大半の人は目も身体も追いついていかない、はず。加減速を繰り返されたら気持ち悪くなりそうだ。
Photo: Porsche AG

テスラ ロードスター:
価格:20万ユーロ(約2,400万円)から、市場デビュー:2020年。
調査の数字は目を見張るものがある。3つの電動モーターは、合計で10,000Nmのトルクを発揮、0から100km/hまでわずか1.9秒で到達する。最高速度は時速400km。しかし、最大の感動はその航続距離だ。1回の充電で1,000キロ!
すでにデポジット入金を集めているが、本当に出るのかどうかいまいち怪しかったテスラ ロードスターがいよいよ出るらしい。このクルマこそ全力加速されたら、一瞬で酔いそうだ。宇宙飛行士の試験を受けたい人は、この車でGに慣れておこう。
Photo: Tesla

BMW iX3:
市場デビュー:2020年。
BMWの電動SUV、iX3 は当初、中国向けにのみ計画されていたが、ヨーロッパでも発売される予定だ。バッテリーサイズは70kWh程度のはずだが、車の走行距離は250km程度にとどまる。電動モーター(225kW)はフロントに搭載されているが、このモデルでは後輪のみの駆動となる。
iシリーズの次なるバージョンは、いよいよSUVモデルとなる。個人的には今までのi3の方が魅力的に思えるし、未来的で良かったのだが、市場では散々な販売状況で、中古車価格などもガタ落ち(日本でも150万円もあると購入できる)なので、こういう姿に変化してしまうのも仕方がないことなのかもしれない。
Photo: BMW Group

BMW i1:
市場デビュー:2021年。
BMW は内燃機関をベースとする電気式 1シリーズを計画。小型車の柔軟な プラットフォーム上に、前輪駆動のエントリーモデルと、2つの電気モーターで駆動する4輪駆動のバリエーションが提供される。
見たまんま、1シリーズの電気自動車である。FRを捨ててFFになったからこそ作りやすかったというか、こういうことも考えてFFになったという事情もあるのだろう。
Photo: BMW Group

VW ID.4:
市場デビュー:2021年。
小型 SUV の技術は、おそらく小型の ID.3 をベースにしている。これによると、ID.4 は150馬力、または 204馬力が可能とされる。トップバッテリー(77 kWh) を搭載した ID.3 は、最大 550km の走行が可能だが、SUVは500km 程度の走行が可能となる。
まだ詳細は不明ではあるが、航続距離のスクープが本当であるならば、この手のSUVとしては十分ともいえる。
Photo: Volkswagen AG

BMW i4:
市場デビュー:2021年。
その巨大なキドニーグリルと狭いヘッドライトで、研究開発がデザインを中心におこなわれたことが見て取れる。このショーカーは530馬力の電気モーターを搭載し、航続距離は最大600キロと言われている。これは生産モデルにもそのまま適用される予定だ。
BMWの新しい(色なし)エンブレム搭載のi4。開発陣の中には明らかにライバルとしてテスラが存在しているはず、の車である。キドニーグリルはもちろん飾り(空気取り入れる必要はないから)だ。
Photo: BMW

アウディe-tron GT:
価格:10万ユーロ(約1,200万円)以下、市場デビュー: 2021年。
アウディは、4人乗りの電動スポーツカー、e-tron GTを、2021年初頭に発売する計画だ。グランツーリズモは、590馬力の電動モーターと完全四輪駆動を搭載、航続距離は最大400kmとなる。
SUVではなく、スポーツカーとして世に出るe-tronシリーズの新モデル。もちろん4輪をそれぞれコントロールする、新世代のクワトロだ。
Photo: Audi AG

アストンマーティン ラピードE:
市場デビュー:2021年。
ラゴンダのコンセプト(写真)は、アストンマーティン初となるEVモデル、ラピードEの展望を示している。アストンマーティンは、155台のみの限定生産と発表している。さらに、このeスポーツカーはボンネット下に最大1,000馬力を搭載する可能性があるという。21世紀のアストンマーチン・ラゴンダはこういうものなのかもしれない。
思い切りインパクトのあるデザインで登場するのであれば、こういう路線はアストンマーティンにとって間違いではないだろう。価格は今のところ全く不明だが、155台の限定であれば数千万円(ラゴンダ タリフだって、それぐらいするのだから)、下手すれば(?)1億円に近いのかもしれない。
Photo: Aston Martin

VW ID.スペース ヴィッツィオン:
市場デビューは2021年。フォルクスワーゲンは、その最初のステーションワゴンを電動化する。ID.スペース ヴィッツィオンは1バージョンのみ提供される。電気駆動のパサートの外観だ。航続距離は590km、出力は340馬力。
この車も詳細は不明だが、実際に発売されるのであればインパクトはありそうだ。地味なパサートをEVにして発売するよりはずっと注目されそうだ。
Photo: Volkswagen AG

GMCハマーEV:
市場デビュー:2021年秋。
ハマーは、電動ピックアップトラックを開発することを発表した。その性能データは、単純にメガロマニアックなものだ。1014馬力の出力と15,574Nm のトルクで、モンスタートラックの0-100kmkm/h加速タイムは約3 秒!
イーロン・マスクのテスラ・トラックに、この野郎、バカにするな!とでも思ったのか、ハマーもEVを出すという…。そもそもハマーは軍用車両という認識はもう昔も昔。今やGMCのひとつのカテゴリーだし、こういう突拍子しもない車を出すためのブランドとして大GM帝国内には必要なのかもしれない。
Photo: GMC

VWのID.バズ:
市場デビュー:2022年。
VWバスの次世代は、電動かつ自律走行モデルだ。大型エンジンや駆動系が不要なため、全長4.94m、全幅1.98m、全高1.96mのバズは、十分なスペースを確保している。
もうずいぶん前から、出る出る詐欺状態の新世代のVWバス。新型ビートルとセットで発表すれば、かなり注目されるし、こういうレトロシリーズをEVでという考え方はフィアット500もそうだが、ありだ。シトロエン2CVとか、ルノー キャトルもEVで復活したら面白そう。ともかくVWバズ、もういい加減、早く出してほしい。
Photo: Volkswagen

VW ID.ヴィッツィオン:
市場デビュー:2022年。
ジェスチャーと音声操作で、乗員の好みに合わせて行動するとされる。総出力 225kWの2基の電動モーターを搭載。VWは、ID.ヴィッツィオンの航続距離を 665kmとしている。
まだまだショーモデル然とはしているが、内容を考えればそんなに遠い未来でもなく登場しそうだ(音声認識も、ジェスチャーも、BMW、メルセデスではとっくに採用すみなのだから)。
Photo: Volkswagen AG

Text: Peter R. Fischer, Elias Holdenried, Katharina Berndt
加筆:大林晃平