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ヒュンダイが50年前のコンセプトモデル ジウジアーロデザインのカッコいいクーペ「ポニー クーペ」を生産化へ!

2023年5月27日

ヒュンダイ ポニー クーペ:過去への伸びやかな疾走感で。韓国風かイタリア風か?それともその両方か?ヒュンダイは、1970年代の伝説的なポニー クーペを復活させる – その背景には、こんな想いがある!

伝説のコンセプトカーといえば、ヒュンダイの「ポニークーペ」は欠かせない。そして、そのシルバーのスタディモデルは、写真を見ると、カルト映画「バック トゥ ザ フューチャー」に登場するタイムマシンに似ていると思うのなら、それは大きな間違いではないだろう。残念ながら量産化されることはなかったこのスタディモデルに、今、ヒュンダイは新たな命を吹き込もうとしているのだ。

デザイン

タイムマシンに戻ろう。「デロリアンDMC-12」は、ポニーコンセプトの発表から7年後の1981年に生産が開始された伝説的なクルマだ。その類似性は、決して偶然ではない。なぜなら、両車のデザインに大きく関わったのは、ジョルジェット ジウジアーロにほかならないからだ。このイタリア人デザイナーは、「ランチア デルタ」、「ロータス エスプリ」、「フィアット ウーノ」、「アウディ80」、「VWゴルフ1」など、多くの名車にその名を残している。

コモ湖で新型ポニー クーペの発表会に臨むチュン ユイスン(左)とジョルジェット ジウジアーロ。

1974年に発表されたオリジナルのコンセプトは、まさに時代のスピリットにマッチしていた。幾何学的な形、明確なライン、丸いヘッドライト、そして内外のシンプルなデザイン。これらの特徴は、新型でもそのまま受け継がれている。ヒュンダイ自身、この外観を「オリガミのような」と表現している。

ボディ同様、インテリアもシンプルなデザインだ。

「ポニー」のインテリアにも、同じ特徴が見られる。シンプルなデザインと明快な造形が、ここでは主なスタイル上の工夫となっている。バケットシートとシングルスポークのステアリングホイールが、レトロな視点を強調している。

テクニカルデータ

もしあなたが今、顎が床に落ちるようなデータを期待しているのなら、残念ながら失望するだろう。しかし、忘れてはならないことがある:「ポニー クーペ」コンセプトは、すでに50年前のモデルなのだ。当時は、82馬力を発生する縦置きの直列4気筒エンジンと後輪駆動で登場した。そして、現在のコンセプトも何も変わっていない。結局のところ、オリジナルを忠実に再現することになっているのだ。

アウトルック

「ポニー クーペ」コンセプトは、50年前と現在でかなり似たような目的を担っている。結局のところ、ヒュンダイはブランドの意図と将来の方向性を伝えることに主眼を置いている。「Nヴィジョン74」が明らかにしているように、韓国ブランドは常にスポーツカーの世界に足を踏み入れたいと考えているのだ。

コンセプトカーの寸法: 全長4080mm、全幅1560mm、全高1210mm。ホイールベースは2340mmである。

もちろん、それとは別に、初代「ヒュンダイ ポニー クーペ コンセプト」が韓国ブランド初のコンセプトカーであったことも忘れてはいけない。この未来的なモデルは、その後のすべてのクルマの手引きであり、ブランドの歴史に大きな足跡を残してきたのである。

そして今回、ヒュンダイはこのモデルの誕生50周年を機に、歴史的な記念と未来への道標を同時に提示した。これは少なくとも、韓国人の意図が非常に厳格であることを示唆している。

Text: Kim-Sarah Biehl
Photo: Hyundai Motor