ロータス初のBEV「ロータス エレトレ R」電動スポーツSUVの性能と価格は?

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ロータス エレトレ Rに母なる吉利汽車は数十億ユーロを投資した。今、ロータスの最初のSUVは納車の準備ができている。ロータスの電気自動車事業は果たしてうまくいくのだろうか?

小さく、軽く、速く – それが今までのロータスだった。しかし、大きく、重く、それでも猛烈に速い – 新型「ロータス エレトレ」はそうやって未来を担保していくはずだ。その理由?単純明快だ。超シャープなスポーツカーだけでは、生き残れないからだ。したがって、唯一の解決策はオールエレクトリックのSUVというわけだ。中国の親会社である吉利はそれを確信し、新しいハイフィーリングに数十億ユーロ(数千億円)を投資している。

身体をねじることなく、直立のまま乗り込み、そしてゆったりと座る – これほどまでに万人に親和性の高いロータスはかつて存在しない。ランバーサポートさえも、ソフトで心地よいレザーアームチェアでくつろぎ、後ろには家族と子供のためのスペースがある – 電動テールゲートと折りたたみ式リアシートも含めて。これがロータス2023の魅せ方だ。

エレトレは、リアに可変ウィングを備え、壮大なエアダクトを持つ、極めて空力的なモデルだ。

それでいて、猛烈なドライビングダイナミクスで魅了し続ける。トップモデルには、約900馬力のパワーと985Nmのトルクが潜んでいる。キックダウンすると、「エレトレ R」は、トランスラピッドのように静かに、そして素早く地平線に向かってビームを放ち、0から時速100kmまでのハードルを、たった2.9秒でクリアする!

エリーゼの3倍の重量を持つエレトレ

新型電動SUV「ロータス エレトレ」は、エリーゼの1.5倍の全長と、3倍の重量があるにもかかわらず、エアスプリングを備えたアダプティブサスペンション、3.5度まで舵を切るリアアクスル、トルクベクタリングを備えた可変全輪駆動は、エレトレの本当の大きさと重さを巧みに隠している。

中央の鮮やかな15インチタブレットは、走り出すと立ち上がる。

また、このようなハイシートは旅情を誘うため、目標航続距離は最高で600km、最大充電電力は350kWで、ピットストップが気持ちよく短く、日常使用にも高度に適合するようにした。

最低でも150,990ユーロ(約2,250万円)を予定

最大限の安全性を確保するため、「エレトレ」には固定式と格納式のライダーセンサー、そしてジェームズ ボンドのフィンのようにフロントウィングから伸びる2つのセンサーが搭載されている。半ダースのカメラとレーダーとともに、このSUVは自律走行に対応した装備となっている。

エクステリアミラーの景色がカメラ映像に置き換わる。

しかし、ロータスは決して安くはない。少なくとも150,990ユーロ(約2,250万円)を支払うことが条件だ。

テクニカルデータと価格: ロータス エレトレ R
• エンジン: フロントとリアにそれぞれ1基の電動モーター
• 最高出力: 675 kW(918PS)
• 最大トルク: 985 Nm
• 駆動方式: 全輪駆動
• バッテリー容量: 112kWh
• 全長/全幅/全高: 5103/2231/1636mm
• ラゲッジコンパートメント容量: 611~1532リットル
• 0-100 km/h加速: 2.95秒
• 最高速度: 265km/h
• 航続距離: 450km
• 価格: 150,990ユーロ(約2,250万円)より

結論:
もちろん、高速道路用の電動SUVはもう必要ない。しかし、ロータスが生き残りたいのであれば、この方法しかないのだ。そして、エレトレが楽しいクルマであることは保証する。

Text: Thomas Geiger
Photo: Lotus