【エブリデイテスト】BMW製フラッグシップSUV　BMW X7　日常生活での実用性の高さと評価は？

快適なX7の宇宙船は、輸送とマッサージを行う。パックミュール、トラベルコンパニオン、スペースグライダー・・・。BMW X7 xDrive40dには、さまざまな顔がある。このSUVは、日常的なテストにおいてどのようなパフォーマンスを発揮するのだろうか？！

AUTO BILD誌のデイリーテストカーである「BMW X7」で。私道に車を停めると、妻のジュリアが、「車輪のついた宇宙船みたい」と言った。それは細いヘッドライトと塞がったグリルからなる未来的なフロントマスクのせいか、それとも巨大なサイズがそう思わせるのか、その両方か？彼女は私にその理由を教えてくれない。最初の外観チェックの後、助手席に座った彼女は、肩越しに後ろを見て、「宇宙船」という言葉が、決して悪い例えではないことに気づく。X7には、7人が楽に乗れるスペースがある。

BMW X7を同じクラスの仲間の中に駐車する

ハンブルクのハーヴェストフーデ地区では、大型SUVが主流だ。「メルセデスG 63 AMG」や「レンジローバー スポーツ」などが、ステータスシンボルとママさんの幼稚園送迎用戦車を混ぜたような形で、私たちのいる車道沿いに並んでいる。とはいえ、この宇宙船のようなX7をここに停めると、鋭い眼差しで見られていることに気づく。

ジュリアは、「X7」を本来の用途で使うための最初の計画をすぐに思いつく。「そう、やっと古着袋をすべて運び出すことができるわ」と彼女は言う。「その後で、ベルリンに生まれたばかりの甥を訪ねるの」。「いい考えだ」と私も思う。

2列目の後ろは広々としている

17個（！）の膨らんだ古着袋を積む？サードシートを倒せば十分だ。326リットルのトランクルームが、750リットルになる。13万ユーロクラス（約1,900万円クラス）のクルマにふさわしく、ボタンを押すだけでいい。正直なところ、その後数日間、そこに荷物があることを忘れていたほどだ。

洗練された直6、最高級のシャシー

ハンブルクからベルリンに向かう途中、「これはICE（InterCity Express=ドイツの高速鉄道）のファーストクラスと同じくらい快適よ」と、妻のジュリア（ドイツ鉄道に勤務）が、感想を述べた。

高速道路（アウトバーン）が無料なのも助かる。おかげで、パワフルで洗練された直列6気筒エンジンと、ファーストクラスのシャシーを持つ「X7」を、長距離でも180km/h前後で、ICEのように滑走させることができるのだ。とはいえ、列車に対してのタイムアドバンテージを得ることはできない。しかし、今、妻は、「あれは完全にリラックスしたドアツードアの旅行だった」と納得している。ベルリンに住む義弟も納得している。新しい父親として、彼は現在、大型のエステートカーを探している。

結論:
「BMW X7」は、快適性、可変性、安全性、そして何よりも広さなど、すべてを豊富に備えている。さらに、まるで別の星から来たかのような走りで、2.6トンの重さを感じさせないところが素晴らしい。つまり、X7は完璧な宇宙船なのだ。

日常生活における実用性

通勤： 3.5kmの通勤用の足としては、やはり後ろめたさが残る。5点満点中2点
買い物： 卸売市場には最適、市街地には大きすぎる。5点満点中4点
運送： ちょっとした引っ越しには十分なスペース。5点満点5点
休日： シートを倒せば、ホテル代わり。5点満点中5点
趣味： X7はスポーツユーティリティビークルの代表格だ。5点満点中5点
家族生活： 安全、快適、7人分のスペースがある。5点満点中5点

ひとことで言うなら

これが自分の車なら近所の人は何て言うんだろう？別に！たかがBMW X7なのに・・・。この車を親友に薦めるか？五つ子が生まれるか、同じようなファッションセンスを持つパートナーがいたらね。

テクニカルデータと価格:BMW X7 xDrive40d
• エンジン： 直6ディーゼル、ツインターボ、マイルドハイブリッド
• 最高出力： 352PS
• サイズ（L/W/H）： 5181/2000/1835mm
• ラゲッジコンパートメント最大容量： 2120リットル
• 0-100km/h加速: 5.9秒
• 最高速度： 245km/h
• 平均燃費： 11.6～12.9km/ℓ（ディーゼル）
• 価格： 104,000ユーロ（約1,560万円）より

Text＆Photo : Dennis Voth