【このクルマなんぼ?】フィアット 124スパイダー マツダ ロードスターのイタリアの兄弟 現在の市場状態とその価格は?

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気兼ねなくオープンカーを楽しみたいならフィアット124スパイダーの中古をお勧めする。マツダMX-5のイタリアの解釈は、現在、低走行でも、合理的な価格で中古車市場で見つけることができる。

「124」という数字の組み合わせは、フィアットにとって長い伝統がある。1960年代、1970年代、1980年代と、このモデルシリーズは、日常生活から離れたドライビングプレジャーを提供するモデルとして注目されてきた。特に、「フィアット124スポーツ」、「スパイダー」はそうだった。1985年から2015年まで、フィアットは「124」の名を冠したモデルを提供することはなかったが、2016年、このシリーズは驚くことに復活した。

しかし、現代の「124スパイダー」のボディワークの下には、イタリアの自社開発ではなく、日本発の世界的な名車、「マツダMX-5」であった。ただし、マツダが自然吸気ガソリンエンジンだけだったのに対し、124スパイダーはターボユニットを採用したという大きな違いがあった。

フィアットが現代の「124スパイダー」を提供したのは、合計で約4年間だけだった。2019年末には、在庫が残りわずかとなり、シリーズを継続しないことが発表された。販売期間が短かったこともあり、「フィアット124スパイダー」は、イタリア発のメーカーの中でも、かなり希少なモデルのひとつとなった。とはいえ、中古車市場には現在100台ほどの個体があり、トップレスシーズンの到来を待っている。

コックピットはマツダMX-5と「同じ」なのだ。

搭載されるエンジンと出力を見てみると、その選択肢がいかに限られているかがわかる。140馬力の「ベーシックバージョン」に加え、170馬力の「アバルト124スパイダー」もあったが、これは本当に希少で、よほどの幸運がなければ見つけることができない。どちらのモデルも1.4リッターターボガソリンエンジンに、6速マニュアル、オプションで6速オートマチックギアボックスが用意されていた。

ピュアなドライビングプレジャー

しかし、供給量が比較的少ないにもかかわらず、素晴らしい個体が存在することは、ヘッセ州のサプライヤーであるオートハウス ホフハイムで新しいオーナーを待っている、この「フィアット124スパイダー」が良き例と言える。2018年9月に初登録されたこのロードスターは、走行距離わずか28,000km、整備済みで、ワンオーナーモデルである。

ロードスターの原則は、実際には、純粋なドライビングプレジャーを提供することに基づいているが、ここで提供される「フィアット124スパイダー」は、確かにいくつかの現代的な利便性を備えている。例えば、ルッソバージョンには、レザーシート、オートエアコン、リバースカメラが装備されている。新車購入時、「124スパイダー」の価格は約28,000ユーロ(約420万円)だったが、現在は21,850ユーロ(約327万円)で販売されている。特にコンディションの良さを考慮すると、良い価格と言えるだろう。

Text: Jens Borkum
Photo: Autohaus Hofheim