ジープラングラーのプロモーションビデオもあるよ めっちゃカッコいい(笑)
クルマとスターウォーズのコラボレーション。ユーモアあふれる愉快で楽しい世界をご堪能ください。

今までそれほどの影響力と神格化された映画は2作しか存在しない。007とスターウォーズである。007がジェームス ボンド役の主演俳優が変わることにより、いつまでも歳をとらない永遠のヒーローであるのと対照的に、スターウォーズはそれぞれのキャラクターが(例えばハン・ソロやルーク・スカイウーカー、レイア姫など)歳を重ねることと、映画を観るファンの年齢をうまくオーバーラップさせることで、より一層の共感性と近親感を持つことができたのである。エピソード7のような、懐メロ風味にあふれる作品は、一度だけの禁じ手ともいえるが、スターウォーズと共に育ってきたファンには、堪えられないほど心にささる作品となりえたのだった。
いずれにしろ、スターウォーズは現代の巨大で強靭なポップカルチャーであるし、おそらくこれからも、いつまでも終了することなく映画そのものも、このプロモーションのような企画もけっして耐えることなく展開されていくことだろう。


このシーンの元ネタはもちろん有名な、ストームトルーパーを引き連れて闊歩するダースベーダーの姿であるが、それほどのべつまくなしに作品内でこういうシーンが展開されているわけではない(いうまでもなく、スターウォーズ4、5、6にしかそういうシーンはない)。
それでもこの行列行進シーンが印象深く残るのは、ダースベーダーという圧倒的な存在感を誇るキャラクターデザインと、ストームトルーパーの造形デザインの秀逸さ、そして巨匠ジョン ウイリアムスの作曲した音楽との見事なコラボレーションとマッチングによるものだからであろう。
蛇足ながら、ダースベーダーのコーホーコーホーという呼吸音は、音楽クリエイターベン バートが作ったもの。彼がR2D2の声も、ライトセーバーの風を切る音も創作したのである。そしてそれがどれほどの影響力を及ぼしたかは言うまでもないだろう。
ちなみにダースベーダーという名前だが、Dark Lord of the Sithの略称・短縮形 または Dark、Death、Father(のオランダ語であるvader)に由来する造語のどちらかであると言われている。またその衣装はマスクも含めて戦国武将の甲冑などがモチーフとのこと。
Photo: YouTube / Dodge

アメリカの誇るポップカルチャーたるスターウォーズだからこそ、こういう大掛かりな撮影も可能だったのだろう。
このシーンだけでスターウォーズの曲が頭をよぎる人が多いことは間違いない。

Photo: YouTube / Dodge


Photo: YouTube / Jeep

まあスターウォーズは、「A long Time ago……」で始まる映画だから、今気がつかなくても仕方がない、と言ってしまえばそれまで。
Photo: YouTube / Jeep

Photo: YouTube / Jeep


一見日本の「痛車」のようだが、中身はサリーンなので、馬鹿にするとそれこそ痛い目に合いそう。
それにしてもこの車もダースベーダーをモチーフにしている。やはりスターウォーズのスターキャラクターはダースベーダーが絶対的、なのかもしれない。
Photo: Getty



それにしても本来はセレクターが鎮座しているはずのセンターコンソールは、押しボタンのスイッチに置き換えられている。結構力を入れたモディファイだ。サンバイザーや、ルーフの照明スイッチなども真っ黒なのは芸が細かい。
だがウインドー部分の白い巨大な死角の部分や、ワイパーの処理などを考えると、とてもこのままでは公道をはしれそうにない。そう考えると、この車はどういう目的の車なのか、いまいちわからないのだが。全体的な完成度が高いだけに、もったいない気がする。
Photo: Werk / garageitaliacustoms.it

ラポ エルカンもスターウォーズ教の熱心な信者だったのだろうか?
なお、この車は上の写真の車と違い、ホワイトリボンタイアを履いておらず、これだけで全然イメージが違うのが面白い。
Photo: DPA
Text: autobild.de
加筆:大林晃平
ダッジのYouTube動画: スターウォーズのテーマとともに
ジープのYouTube動画: スターウォーズのテーマとともに