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【動画付き】面白ネタ スターウォーズの世界 ダッジ&ジープ プロモーションビデオ

2020年5月18日

ジープラングラーのプロモーションビデオもあるよ めっちゃカッコいい(笑)

クルマとスターウォーズのコラボレーション。ユーモアあふれる愉快で楽しい世界をご堪能ください。

スターウォーズの第7作とコラボして、ダッジがプロモーションビデオを制作した。スターウォーズフィーバーはファンだけでなく、自動車業界の一部の広告幹部にも感染しているようだ。Photo: YouTube / Dodge

今までそれほどの影響力と神格化された映画は2作しか存在しない。007とスターウォーズである。007がジェームス ボンド役の主演俳優が変わることにより、いつまでも歳をとらない永遠のヒーローであるのと対照的に、スターウォーズはそれぞれのキャラクターが(例えばハン・ソロやルーク・スカイウーカー、レイア姫など)歳を重ねることと、映画を観るファンの年齢をうまくオーバーラップさせることで、より一層の共感性と近親感を持つことができたのである。エピソード7のような、懐メロ風味にあふれる作品は、一度だけの禁じ手ともいえるが、スターウォーズと共に育ってきたファンには、堪えられないほど心にささる作品となりえたのだった。
いずれにしろ、スターウォーズは現代の巨大で強靭なポップカルチャーであるし、おそらくこれからも、いつまでも終了することなく映画そのものも、このプロモーションのような企画もけっして耐えることなく展開されていくことだろう。

スターウォーズの悪役であるダースベーダーのスーツである光沢のある黒を身にまとったダッジ バイパーが、アメリカの大都市のアベニューを何百台ものダッジ チャージャー(ストームトルーパー)たちを引き連れて行進する。

このシーンの元ネタはもちろん有名な、ストームトルーパーを引き連れて闊歩するダースベーダーの姿であるが、それほどのべつまくなしに作品内でこういうシーンが展開されているわけではない(いうまでもなく、スターウォーズ4、5、6にしかそういうシーンはない)。
それでもこの行列行進シーンが印象深く残るのは、ダースベーダーという圧倒的な存在感を誇るキャラクターデザインと、ストームトルーパーの造形デザインの秀逸さ、そして巨匠ジョン ウイリアムスの作曲した音楽との見事なコラボレーションとマッチングによるものだからであろう。
蛇足ながら、ダースベーダーのコーホーコーホーという呼吸音は、音楽クリエイターベン バートが作ったもの。彼がR2D2の声も、ライトセーバーの風を切る音も創作したのである。そしてそれがどれほどの影響力を及ぼしたかは言うまでもないだろう。
ちなみにダースベーダーという名前だが、Dark Lord of the Sithの略称・短縮形 または Dark、Death、Father(のオランダ語であるvader)に由来する造語のどちらかであると言われている。またその衣装はマスクも含めて戦国武将の甲冑などがモチーフとのこと。
Photo: YouTube / Dodge

おそらくうしろのほうはCGかな、とも思われるが、実によくできているシーン(早朝に撮影したのかもしれないが、それでも大変な努力と労力だったろう)
 アメリカの誇るポップカルチャーたるスターウォーズだからこそ、こういう大掛かりな撮影も可能だったのだろう。

 このシーンだけでスターウォーズの曲が頭をよぎる人が多いことは間違いない。

ストームトルーパーの行進を再現するのが、きれいなホワイトボディを身にまとった最新型のダッジ チャージャーだ。つるんとした白いカラーリングがイメージとぴったりだし、無粋なナンバープレートがないこともこのシーンに大きく影響している。(日本の生活感あふれるナンバープレートが、このシーンに装着されている姿を想像してみて欲しい……)
Photo: YouTube / Dodge
Photo: YouTube / Dodge
姉妹ブランドのジープも「スターウォーズ」をテーマに、帝国軍と反乱軍の乱闘が宇宙で繰り広げられるコマーシャルを制作。ちなみに、このシーンはインペリアル級スター・デストロイヤー(艦橋の形からすると、スター・デストロイヤーだ)と、Xウイング&タイファイターの戦いのシーン。ちらっと見えるタイファイターの赤いラインから、エピソード7のワンシーンらしい。
Photo: YouTube / Jeep
ジープ レネゲードで、ロマンチックな場所で星空を見上げるカップルは、その向こうでおこなわれているバトルには気づかない。という内容。
 まあスターウォーズは、「A long Time ago……」で始まる映画だから、今気がつかなくても仕方がない、と言ってしまえばそれまで。
Photo: YouTube / Jeep
2人は、美しい流れ星を眺めながらロマンチックな気分に浸っているが、その流れ星は、実は撃墜された宇宙船なのだった。(ということは、この車がいる星は、いったいどこなのだろうか? 氷に覆われているので、『シスの復讐』に登場した、結晶化した氷河に覆われ地殻とマントル内部に希少な宝石を大量に含んでいると言われる、惑星マイギートーだろうか?だとしたらクリスタルの採掘場だし、カップルにはぴったりだ)
Photo: YouTube / Jeep
ディズニー自身も、言うまでもなく、毎回新しいスターウォーズ映画のプロモーションには力を入れている。例えば、有名なフォードのチューナー、スティーブ サリーンの手によってチューンナップされた、マスタング ボス302は、カリフォルニアのアナハイムでおこなわれた「スターウォーズパーティ」会場前に展示された。
一見日本の「痛車」のようだが、中身はサリーンなので、馬鹿にするとそれこそ痛い目に合いそう。
それにしてもこの車もダースベーダーをモチーフにしている。やはりスターウォーズのスターキャラクターはダースベーダーが絶対的、なのかもしれない。

Photo: Getty
ミラノのガレージイタリアカスタムズは、このフィアット500eのエクステリアをヘルメットに、インテリアをストームトルーパーたちの社用車に作り変えた。白と黒のツートンカラーそのものは、なかなか悪くはないが、ステアリングホイール中央の妙なストームトルーパーのマークと、でかでかと書かれた助手席のSTARWARSの文字はダサい。(こういうものは、ちょっと小さめに、わかる人にだけわかるように入れる方がマニア心をくすぐるのだから)
それにしても本来はセレクターが鎮座しているはずのセンターコンソールは、押しボタンのスイッチに置き換えられている。結構力を入れたモディファイだ。サンバイザーや、ルーフの照明スイッチなども真っ黒なのは芸が細かい。
だがウインドー部分の白い巨大な死角の部分や、ワイパーの処理などを考えると、とてもこのままでは公道をはしれそうにない。そう考えると、この車はどういう目的の車なのか、いまいちわからないのだが。全体的な完成度が高いだけに、もったいない気がする。

Photo: Werk / garageitaliacustoms.it
ガレージイタリアカスタムズのオーナー、ラポ エルカン(フィアット元会長ジャンニ アニエッリの孫で、FCAとフェラーリの会長をつとめるジョン エルカンの弟)は、2005年までフィアットのマーケティングの責任者だった。彼はこのストームトルーパー500とともに自動車界へ復帰した。
ラポ エルカンもスターウォーズ教の熱心な信者だったのだろうか?
なお、この車は上の写真の車と違い、ホワイトリボンタイアを履いておらず、これだけで全然イメージが違うのが面白い。

Photo: DPA

Text: autobild.de
加筆:大林晃平

ダッジのYouTube動画: スターウォーズのテーマとともに

ジープのYouTube動画: スターウォーズのテーマとともに