【短いクールな動画付き】ハイブリッドアイコン ドイツ人も認める今までで一番スタイリッシュ 新型トヨタ プリウス
2023年4月22日
新型トヨタ プリウスは、ドイツではプラグインハイブリッド車としてのみ販売されるが、十分なパワーがあり、その分、価格も高くなる。全情報!
アップデート情報: 新型プリウスの価格は45,000ユーロ(約650万円)以上
1997年、初代「プリウス」は日本で発売され、4世代にわたって世界で2,000万台以上販売された。それから25年、トヨタはハイブリッドの父ともいうべき「プリウス」の5代目を発表した。ドイツでは2023年夏から発売され、プラグインハイブリッド車としてのみ販売される予定だ。
ハイブリッドアイコンのベース価格は45,290ユーロ(約655万円)、装備レベル「エグゼクティブ」は最低47,190ユーロ(約684万円)、最高装備レベル「アドバンスド」は最低52,690ユーロ(約764万円)となる予定だ。
● 5代目プリウス
● ドイツではプラグインハイブリッド車のみの設定
● 2リッターガソリンエンジン+電動モーター
● システム出力223馬力
● GA-Cプラットフォームがベース
● 2023年夏、ドイツで市場投入
● ベース価格: 45,290ユーロ(約655万円)より
「トヨタ プリウス」は、量産された最初のハイブリッド車だった。2000年からは、海外でも改良型「プリウス」が発売された。しかし、トヨタがブレイクしたのは、2003年から発売された2代目(NHW20)であり、今でもよく見かける車である。その後、現在の4代目へと続き、いずれもフルハイブリッドに加え、プラグインハイブリッドの設定もある。
しかし近年、ハイブリッドにしろ、電気自動車にしろ、その競争はますます激しくなっている。その結果、トヨタは2020年夏にドイツで「プリウス ハイブリッド」の提供を中止し、さらに2022年夏には「プリウス プラグインハイブリッド」をラインナップから撤退させた。今、トヨタは5代目で再び攻めたいと考えている。
トヨタ プリウスのすべてが新しくなった
5代目「プリウス」は、今回も日本車らしいウェッジシェイプのハッチバックである。しかし、新型「プリウス」は先代よりもずっとスポーティに生まれ変わった。フロントガラスは非常にフラットで、空力的にデザインされたシルエットは、さらに優れた効率を保証するはずだ。
日本では、C字型のヘッドライトが印象的なフロントをハンマーヘッドシャークデザインと表現している。リアには連続したライトストリップを備えている。ルーフはブラックで、プリウスをよりスポーティでフラットな印象に仕上げている。そして、プリウスのロゴは、テールゲートの全幅に及ぶようにレイアウトされている。
全高1.42メートルという新型プリウスは、実は先代よりも5センチも低くなっている。全長は4.6センチ短く(4.60メートル)なったが、ホイールベース自体は5センチ長く(2.75メートル)なっている。
ホイールアーチの周囲には光沢のあるブラックのプラスチックトリムが施され、ただでさえ大きな19インチホイールをさらに大きく見せている。そして、リアドアハンドルは、Cピラーの前に隠されている。
新型プリウスの外形寸法
全長: 4.60メートル(マイナス46mm)
全幅: 1.78メートル(プラス22mm)
全高: 1.42メートル(マイナス50mm)
ホイールベース: 2.75メートル(プラス50mm)
プリウスはプラグインハイブリッドのみ
当初は様々な憶測が飛び交ったが、現在では駆動方式は明らかになっている。ドイツでは、新型「プリウス」はプラグインハイブリッド車としてのみ提供され、フルハイブリッドはもう登場しない。
しかし、驚くべきはその出力である。プラグインハイブリッドとしての先代プリウスが最高出力122馬力だったのに対し、新型「プリウス」はこの出力をほぼ倍増させている。151馬力の2リッターガソリンエンジンと120kW(163馬力)の電動モーターで、システム出力は223馬力にまでアップしている。
そして、プラグインハイブリッドにふさわしく、純粋な電動走行距離も適正でなければならない。13.6kWhの大型バッテリーにより、プリウスは燃焼エンジンが作動するまでに、最大86kmの走行が可能となっている。そして、市街地走行では、電気のみで走行できる距離は111kmに達すると言われている。
新型プリウスのすっきりしたコックピット
新型「プリウス」のコックピットはクリーンに整理され、明確にデザインされている。ステアリングホイールの後ろに7インチのスクリーンがあり、ステアリングホイールからの距離の関係で、ほとんどヘッドアップディスプレイのように見える。センターコンソールには、より大きな12.3インチのタッチスクリーンがあり、エアコンのコントロールユニットも含まれている。しかし、トヨタは、ボタンを完全に排除しているわけではない。
センターコンソールには、スマートフォンや飲み物のための多くの収納オプションがあり、携帯電話を接続して充電するためのUSB-C充電ソケットも、フロントとリアに存在する。
素材の質感も良く、シートの座り心地も良い。ただし、2列目ではクーペのようなフラットなルーフラインが目立ち、プリウスはヘッドルームが若干狭くなる。一方、ホイールベースが長くなったことで、足の長い乗客にはプラスに働いているようだ。
Text: Jan Götze and Sebastian Friemel
Photo: Toyota / Harald Dawo / AUTO BILD