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コードネーム「LB744」ランボルギーニのプラグインハイブリッドスーパーカー

2023年3月20日

間もなく発表されるランボルギーニの新型「LB744(コードネーム)」はV12エンジン搭載のプラグインハイブリッドとなることは周知の通りだ。その構造体には「monofuselage」と呼ばれる新型のモノコック構造はカーボンファイバーのみを使用された、より軽量、より強靭、そしてサスティナブルものとなっている。

「LB744」のモノコック「monofuselage」はアヴェンタドールのシャーシと比べて10%軽く、カーボンファイバーを100%使ったフロントフレームも従来のアルミ製と比べて20%軽量化されている。ねじり剛性はアヴェンタドールよりも25%アップの40,000 Nm/°に向上し、あらゆる面で大きく進化していることがわかる。硬いだけでなく、従来の金属製構造よりも多くのエネルギー(アヴェンタドール アルティマエ1のアルミ製フロントフレームの2倍)が吸収できるようになっているという。

V12エンジンと3モーターの組み合わせで1000馬力を超える。

プリプレグ素材を使用した高圧複合オートクレーブ製造によるルーフはルーフ形状の自由度を高め、引き手タブ、フロントファイアウォール、ピラー部などのコンポーネント類には、ランボルギーニが技術特許を持つForged Compositesのテクノロジーを広範囲に適用。Forged Compositesコンポーネントを製造することで、冷却装置のエネルギー消費と廃棄物の量が削減でき、製造工程での効率が最適化して持続性が高まる。

リアシャーシには強化アルミ合金を使うが、相当な軽量化、堅牢性の向上、溶接部の大幅な削減を実現している。

パワートレイン部分のフレームにはアルミが使われるが他はカーボンファイバーで構成される。

「LB744」はカーボンファイバー使用車両製造の「イヤーゼロ」を象徴するモデルとして、AIM(オートメーション、インテグレーション、モジュール式)を体現している。「オートメーション」は材料の変換工程に自動化とデジタル化を導入したことを指し、同時に複合材料の革新技術などランボルギーニがこれまで培った製造手法も取り入れる。 「インテグレーション」は、圧縮成形の開発により複数の機能を一つのコンポーネントへ統合する工程を指している。このプロセスでは予熱したポリマーを使ってさまざまな長さ、厚さ、複雑さのコンポーネントの製造が可能になり、各コンポーネントを最適に統合、ねじり剛性を強化している。そして応用技術を「モジュール式」にすることで、すべての製品要件と特性への対応がより柔軟かつ効率的になる。

「モジュール式」ということは、「monofuselage」をベースとした様々なバリエーションが生まれるということか?

Text:アウトビルトジャパン
Photo:アウトモビリ・ランボルギーニ