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【このクルマなんぼ?】日本から里帰りした超レアなリトラクタブルドア式カルトロードスター 限定66台のアルピナ製BMW Z1販売中!

2023年3月4日

限定66台のアルピナ ロードスター リミテッドエディション (ALPINA Roadster Limited Edition,RLE) が日本からお里帰りして販売中。

「BMW Z1」は、今日でもユニークな存在だ。多くのファンにとって、このロードスターは公道認可を受けたコンセプトカーとみなされることも好むが、それは主にその未来的なデザインに起因する。このオープンスポーツカーは、合計でわずか8,000台しか製造されなかった。「Z1」の「アルピナRLE(ロードスター リミテッド エディション)」はさらにエクスクルーシブで、その数はわずか66台という希少なものだ。現在、その1台が販売されている。

「BMW Z1」のユニークなセールスポイントは、サイドスカートに格納できるドアで、これにより「オープンドア」での走行が可能になったことだ。しかし、それほど特別なものではなかったのが、BMWが「325i(E30)」から引き継いだだけのエンジンである。

アルピナ製で200馬力に性能アップ

そこでアルピナは、同シリーズの「B3」に搭載されていたパワーユニットをロードスターに移植した。その結果、170馬力から200馬力にパワーアップし、7.9秒だった0から100km/hまでの加速は7.1秒、最高速度は231km/h(従来は225km/h)に向上した希代のバイエルン製スポーツカーとなったのである。

Z1の最大の特徴は、リトラクタブルドアを採用し、運転時の開放感をさらに高めたことだろう。

しかし、その性能はタダではない。ハンドビルドモデルの製造最終年の新車価格が89,000マルク(約660万円)だったのに対し、アルピナ製はなんと116,000マルク(約860万円)だった。そして、このカルト的なバイエルンは真のコレクターズアイテムに成長し、中古車市場では、最も安いものでも、44,000ユーロ(約640万円)以上投資しないと手に入れることができないカルトモデルとなったのだった。特に、「アルピナRLE」を手に入れることは困難だ。リンブルフ アン デア ラーン(ヘッセン州)の「E1NS-Automobile」が現在販売しているロードスターは、1992年7月に日本のコレクターに最初に届けられ、2016年に再びドイツに戻ってきたものだ。オドメーターはわずか13,392km(!)を示しており、30年以上前の車としては驚くほど少ない走行距離だ。

インテリアには、スポーツシートを含むフルレザーインテリアが採用されている。

「ドリームブラックメタリック」で仕上げられたロードスターは、17インチのアルピナ製アルミホイールを履き、インテリアにはフルグレーレザーが採用されている。ディーラーによれば、この「Z1」は最高のコンディションを保っているとのことだ。このモデルは66台中55台目であり、アルピナもそれを確認している。さらに、整備履歴もすべて揃っており、わずかな走行距離も確認することが可能だ。

アルピナZ1は15万ユーロ(約2,200万円)!

その他の装備は、ラジオ、パワーステアリング、ABS、イモビライザーなど。さらに、スポーツサスペンションとスポーツシートが工場出荷時に装備されている。このアルピナZ1は、2022年まで専門業者による包括的なオーバーホールは行われなかった。

しかし、これだけのエクスクルーシブには代償がつきものだ。ディーラーはこの中古の「アルピナZ1」に152,500ユーロ(約2,200万円)を要求している。バイエルン製ロードスター「BMW Z1」が44,000ユーロ(約640万円)から購入できることを考えると、かなりの大金だ。しかし、その分、手入れの行き届いた限定コレクターズアイテムを手に入れることができるのだ。

Text: Sebastian Friemel
Photo: 1-automobile