フェラーリ プロサングエは フェラーリ史上最もサステイナブルなラグジュアリーSUV

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フェラーリ プロサングエは、世界で最も高級なラグジュアリーSUVだが、エンジン性能やデザインだけでなく、高貴なアルカンターラに覆われたインテリアは、これまで以上にサステイナブルなものとなっている。

「フェラーリ プロサングエ」は30万ユーロ(約4,350万円、日本では4,760万円~)を優に超える。そして、その価格に相応しいドライビングダイナミクスやラグジュアリーの面で、トップクラスのスペックを備えている。しかし、725馬力の自然吸気V12エンジンを搭載した「プロサングエ」には、リアルレザーではなく、サステイナビリティの面で新しい基準を打ち立てる独自のアルカンターラ製インテリアが採用されているのが特徴である。

このクロスオーバーのインテリアは、68%がリサイクルされたプラスチックでできている。「プロサングエ」の内装は、一部のパーツを除き、すべて高貴な合成素材で裏打ちされている。シート、トリム、インテリアルーフ、ピラー、インストルメントパネルは、特別な要望がある場合のみ、リアルレザーでカバーする。

プロサングエの内装はほぼ全面がノーブルプラスチックで覆われており、その68%がリサイクルされている。

「アルカンターラを使った内装は、スポーティなクルマにとって特に重要な利点があります」と、アルカンターラのセールスマネージャーであるマルコ スクオットは説明する。「持続可能な素材であるだけでなく、レザーと比較して約半分の重量で、お手入れも簡単です」。

すべての部品にサスティナビリティシールを貼付

この新素材は、素材から最終製品まで、個々のコンポーネントを検査し、認定するイタリアの検査機関「ICEA」(Istituto per la Certificazione Etica ed Ambientale=環境に優しく倫理的である事を認証するイタリアの機関)のサスティナビリティシール「Recycled Claim Standard」の認定を受けている。

シート、トリム、インテリアルーフ、ピラー、インストルメントパネルは、特別な要望がある場合のみ、リアルレザーでカバーされる。

「プロサングエ」は、フェラーリ史上最もサステイナブルなモデルであり、装備要素の85%が持続可能な方法で生産されている。例えば、ヘッドライナーには再生ポリエステル、カーペットには漁網から再生されたポリアミドが使われている。これにより、「プロサングエ」は、再生ポリエステルを主原料とするこの特別仕様の「アルカンターラ」を、市販車として世界で初めて採用することになった。他のモデルも近い将来、追随する予定だ。

アルカンターラは2009年からCO2ニュートラルに対応

フェラーリの新型SUVがこれまで以上にエコロジカルになったが、提携先のアルカンターラは2009年からCO2ニュートラルになったので、2歩先を行っていることになる。

プロサングエは、これまでで最もサステイナブルなフェラーリだ。機器要素の85%が持続可能な方法で生産されている。

これは、フェラーリ、プジョー、ポルシェ、BMWなどのプロジェクトにおけるアルカンターラの活動で発生するCO2排出量を、生産時だけでなく、製品の使用時や廃棄時にもすべて相殺することを意味している。これは、北イタリアの本社だけでなく、トスカーナ州に隣接するウンブリア州の中心にあるネラ モントロの生産施設と研究センターにも当てはまる。

Text: Stefan Grundhoff
Photo: Ferrari S.p.A.