【このクルマなんぼ？】296馬力V8搭載のグッドルッキングな2001年式メルセデスG 500　そのビミョーな販売価格とは？

2001年式メルセデスG 500のボンネットに搭載されたV8は、296馬力を発揮。それだけでなく、このクルマはとてもよく整備されているように見える。

現代のSUVの海で、保存と鑑賞の可能性を持つ特別な候補を探しているのなら、メルセデスGクラスに注目すべきだろう。全地形型ビークルはどこにでも似合う。

だから、現在eBayで面白い「メルセデスG」が売りに出されているのは、いいことだと思うのだ。広告の車は2001年にさかのぼり、296馬力の「G 500」だ。当時はまだ2種類のボディバリエーションがあった。したがって、この1台が長いGクラス（ロングホイールベース）であることは重要なポイントだ。

広告では、2001年4月に初度登録され、走行距離は133,000kmと、まずまずの走行距離となっている。動力伝達はオートマチックギアボックスが受け持つ。そして、快適装備は電動調整式シートに始まり、クルーズコントロールやセントラルロックに至るまで、多岐にわたっている。

売り手の情報によれば、メルセデスは2022年12月に車検を受けているとのことだ。新しいタイヤが装着されたのは、その1カ月前の11月。そして、2022年5月にはエアコンを修理しているとのこと。

パーキングヒーター、後付けと思われるリバースカメラ、ナビとブルートゥース付きDABラジオ、カーテンなどなど、盛りだくさんだ。そして、スペアホイールとそのホルダーがある。価格は35,500ユーロ（約515万円）と表示されている。この価格が相応のものかどうかは購入希望者の判断にゆだねられる。

メルセデスGについて知っておくべきこと

購入する前に、これから購入する人は、良い「メルセデスGクラス」には多くのお金がかかることを認識しておく必要がある。これは購入時だけでなく、維持管理にも当てはまる。まず「G」には広い駐車スペースが必要だ。まずは、自宅のガレージを測ってみるのが一番だ。セキュリティにも注意したいものだ。特に郊外であれば、泥棒たちのターゲットとなる。

現地での車輌チェックには予約が必要だ。必要な専門知識を持っていない人は、ぜひ専門家に相談してほしい。出品されたメルセデスは20年以上前のもので、数日前に生産ラインから出たばかりというわけではないからだ。

メルセデスGクラスは錆びることがある

どんなに良い状況でも、車体の重要な部分を見るなどして、車の状態を徹底的にチェックする必要がある。なにしろ、「G」は錆びる可能性があるのだから。さらに、中古車では当たり前のことだが、試乗を徹底的に行うべきだ。そして、過去の修理や整備ヒストリーを見ることは必須だ。

Text: Lars Hänsch-Petersen
Photo: ebay.de/cpax.de