【JAIA輸入車試乗会】BYD ATTO3は最初の1台にうってつけ

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中国の電気自動車メーカーBYDの日本進出第一弾が、このオーソドックスなスタイルのコンパクトSUV「ATTO 3」だ。輸入車、国産車ひしめくコンパクトSUVの中で「ATTO 3」はどう戦っていくのか興味深い。

ウィンカーレバーが右側についている

「ATTO 3」は、ウィンカーレバーが右側についている。このあたりはBYDの日本市場参入への本気度がうかがえる。コンチネンタルタイヤとの相性も良く、ソフトな乗り心地は好感が持てるし、全体的な品質は国産車に引けを取らないレベルだ。

聞けば、ボディはBYDのグループになった日本のメーカーが製造しているとのこと。そして、元々バッテリーメーカーであったBYDらしく、8年/15万kmのバッテリー保証をつけている。一方、インテリアのデザインコンセプトがフィットネスジムというのが面白い。吹き出し口やシフトレバー、ドアオープナーのデザイン処理にそんなイメージが見受けられる。ドアポケットにはギターを模したゴム製の弦が張ってあり、つま弾くとそれっぽい音が出るなど、乗って楽しいクルマ作りをしていることが通じてくる。

唯一気になったのは、ある一定速度になるまで聞こえるサウンドだ。モーター音でもインバーターの音でもない耳障りな音色がすることだ。総じて品質が高く、後席スペースも十分、440万円という戦略的な値段と合わせて、作り手の熱気が伝わる「ATTO 3」は電気自動車入門にはうってつけの1台ではないだろうか。

ショートインプレッション by スタッフメンバーズ

VW ID.4と同時に試乗したのだが、引けを取るどころかドライバビリティの自然さでは「ATTO 3」のほうが好みだった。市街地を走った限りでは、走る、止まる、曲がる性能に文句はないし、着実に従来の内燃機関の自動車像の延長上にいる感じで、ややもすれば古いフィーリングなのかも知れないが、今の生活者にはこちらのほうが馴染み深いと思う。フィットネスジムをモチーフにしたインテリアは好みが分かれるところだが、これで440万円は驚異になるのでは。ウィンカーレバーを日本仕様は右側配置なのだが、輸入車一気乗り試乗会では逆に戸惑ってワイパーを何回か動かしてしまったことを付記しておく。(日比谷一雄)

ライバル(?)のVW ID.4との2ショット。

Text: AUTO BILD JAPAN
Photo: 中井裕美、AUTO BILD JAPAN