大きいことはいいことだろうか？アウディ A4 45 TFSI quattroは兄貴分であるA6 45 TFSI quattroにどこまで対抗できるのか？我々の比較テストで検証してみよう。
伸びやかでシャープなデザイン、重厚な外観、高貴なインテリア。それらは「A6」の領域だ。だが、それらは「A4」にもあてはまる。もちろん、「ほぼ5メートル」という高級感を盛り上げる全長には、「A4」は足りていない。しかし、他の要素はほぼ同等だ。
また、「A4」は装備も充実しており、特にインテリアは洗練されている。ちなみに、アウディの両モデルとも、シートの座り心地は抜群で、横方向のサポート力も高く、生地も心地よい硬さだ。
A4はより俊敏な車である
「A6」の明確なアドバンテージは、「A4」がコンパクトモデルに見えるほどの広いスペース、特にリアスペース、そして大きなラゲッジルームだ。さらに、「A6」はより多くの荷物を積載し、より重いトレーラーを牽引することができる。
同じ性能でも、小さいクルマの方がきびきびと動き、生き生きとしているように見える。165kgも軽いからだ。また、「A4」はステアリングをよりアクティブな方向にチューニングしている。「A6」では、常に安心感をドライバーに感じさせるチューニングにしてキャラクターの差別化をしている。
「A6」のサスペンションはリッチで、より静かだ。「A4」のオーナーは、より多くのドライビングエクスペリエンス、より多くのスポーツスピリット、より多くの車とのコンタクトを得られることが明らかだ。
エンジンに差はない
「A6」と「A4」の2リッター4気筒エンジンは、非常に洗練されたパワフルな走りをし、高回転域でもためらわず、最大ブースト圧でコントロール可能な力強い走りを提供する。
より軽量な「A4」は265馬力をより速いスプリントに変換する。しかし、最高速度に関しては、両者とも250km/hと共通している。
「A6」の「45TFSI」は、同じエンジンを搭載した「A4」よりも1万ユーロ（約140万円）ほど高いのだ。加えて、より高価な固定費がかかるので、「A4」のほうがアドバンテージが高い。
Audi A4対Audi A6
結論:
4気筒エンジン「だけ」でありながら、リムジンの良さをフルに発揮する2台。静かで、洗練されていて、きびきびしている。より小さな「A4」がより走りの楽しさを伝えてくれるので、「A4」のパッケージの方が好ましいと思える。
Text: Dirk Branke
Photo: Audi AG
