次期BMW4シリーズ プロトタイプ プレドライブレポート

515
- Advertisement -

BMW 4シリーズ(2020): テスト、価格、マーケットローンチ時期、M440i、430i、サイズ

これが新しい4シリーズの最新情報だ! 実際にショールームに並ぶには2020年10月まで待たなければならないが、我々はカモフラージュされた時期型BMW 4シリーズのプロトタイプを試乗した。そしてそれは3シリーズよりもはるかに楽しい車だった!

とりあえず、今論争の的になっているBMWのXXLキドニーグリルがこの車では採用されるかどうかについての話題よりも、もうじきやってくる新型4シリーズのダイナミクスについて、ドライビングプレジャーについての話題を採り上げたいと思う。
我々が事前テストさせてもらった2種類のBMW 4シリーズプロトタイプについて見ていこう。1台は2リッター4気筒、258馬力、後輪駆動の430iで、もう1台は374馬力の直列6気筒に4輪駆動のM440iだ。

3シリーズよりもフラットで剛性感もある

BMWは、2台の車をテープでしっかりとカモフラージュしている。まだあまり多くを明らかにしたくないようだ。
しかしそれでも見てすぐに確認できるのは、次期型4シリーズが3シリーズよりもはるかにフラットなプロポーションをしている(正確には3シリーズより5センチ低い)。そのために、リアのトラック幅を2センチ以上広げ、重心(とシートの位置)を2センチ下げている。スタビライザーがフロントとリアに配置されており、すでに剛性の高いボディをさらに安定させている。

コーナリングはM440i の得意技

当然のようにシルキーで滑らかなエンジンサウンド、タービンのようなコーナリング、それこそがBMWの誇る自動車文化だ。この440もアウトバーンA9を260km/hで心地よくクルージングする。
そしてワインディングロードで、M440iの真の実力が発揮される。4シリーズクーペの全長は4.70mだが、すべての面が美しくはりめぐらされているため、より短く、引き締まって感じる。
サスペンション、ダンパー、スタビライザーなど、すべてが3シリーズより少しタイトに設定されている。その結果、高速道路では正確な直進性が得られ、ワインディングでの加速性が高くなっている。
8速ステップトロニックは、迅速にシフトダウンし、コーナーからの立ち上がりに、必要に応じて一度にギアを2段階アップして、再び強烈なパワーを与えてくれる。
1250ユーロ(約15万円)という追加費用がかかるが、アダプティブサスペンションは装備することをおすすめしたい装備だ。
コンフォートモードでは、M440iは霜が降りていてもスムーズに滑らかに走るし、スポーツモードではタフな走りを見せ、スポーツプラスモードでは、レーシングカー並みのパフォーマンスを発揮する。

BMW M440iは、サスペンション、ダンパー、スタビライザーなど、すべて3シリーズよりも少しタイトに仕上げられている。

後輪駆動430i

430iに乗り換える。
BMWファンにとってはシリンダーが2本減るのは残念だろう。しかし、代わりに後輪駆動と200キロの軽量化を得る。そして、ドライバーはすべてのヘアピンの曲がり角でそのことに気づく。
この4シリーズは、アダプティブダンパーは備えていないため、スポーツサスペンションが装着されているため、道路の凹凸が椎間板に直接伝わってくることがある。そういう路面においてはアダプティブダンパーのほうが望ましい。
後輪駆動4シリーズは、4輪駆動4シリーズよりも軽快で的確なコーナリングを楽しめる。これは、リアアクスルに取り付けられた、ダイナミックスを最適化することができる場所にパワーを正確に導くスポーツデフによるものだ。

2リッター4気筒、258馬力、後輪駆動の430iと、374馬力の直列6気筒を搭載した4輪駆動のM440i。

プレミア、市場導入、価格

BMWのスケジュールでは、次期型4シリーズのワールドプレミアは2020年6月、市場デビューは10月を予定している。
その後、コンバーチブルが2021年春に、2021年の夏には4ドアのグランクーペと発表が続く予定である。
価格?
過去の例では、BMWは3シリーズの価格と比較して、4シリーズは3500ユーロ高かった。この例に従えば、430iは49,150ユーロ前後、M440iは66,350ユーロ前後の価格と想定される。
日本ではそれぞれ(オプションを加えると)650万円以上と、1000万円程度になるものと予想される。

なお184馬力のベーシックバージョンは44,350ユーロ(約532万円)前後と思われる。
こんなバージョンで、ワインディングでのコーナリングを軽快に楽しむこともよいのではないだろうか。

新型4シリーズは2020年10月に発売される予定になっている。

Text: Andreas May
Photo: BMW Group