【理解しがたい比較テスト】ドイツ人様 トヨタGR86とミニJCWを比較して何の意味があるの? 100%ありえねー! 勝者は当然GR86?
2023年1月21日
小さなスポーツカーで大きな楽しみを: トヨタGR86とミニJCWをテスト。トヨタGR86とミニジョンクーパーワークスは、一見するとまったく相容れないように見えるだろう。しかし、どちらも機敏で、軽快で、野性的だ。
エキゾチックなスポーツクーペと、小さな3ドアの量産車との対決。自然吸気のボクサーエンジンが鳴り、ターボ4気筒がうなる。後輪駆動と前輪駆動。ところで、このダブルテストには意味があるのだろうか?大いにある。「トヨタGR86」と「ミニ ジョン クーパー ワークス」の対決は、まさに必然だ。
ミニJCWとトヨタGR86で同様のデータ
結局のところ、どちらのクルマもシンプル作りだがストイックにドライビングプレジャーに向かって突き進んでいる。足りないものは多い、でも楽しさは300馬力よりはるかに少ない馬力でも得られる、スポーティな美点は何も超エキゾチックでなくてもいい。などなど
そして、これだけの違いがありながら、データシート上では両者は意外と近い関係にあるのだ。ミニは「JCW」の1.6から231馬力を、トヨタは「GR」の2.4から235馬力を出力する。ミニの車重は1,262kgでトヨタより16kg軽いだけだ。
スプリントの分類は引き分けに終わる
「クーパー」は6.1秒、「GR」は6.3秒で0から100km/hまで加速する。だから、どちらも同じように速い。測定値では、0から100km/hまでの加速では、ミニと「GR」はほぼ同タイムだが、それ以上の速度になると「JCW」はトヨタに大きく差をつける。
最高速度が大幅にアップしたミニ
これは、最高速度にも当てはまる。「GR」は226km/hを超えることができないが、「ミニ」は246km/hに到達する。だからミニの方が高速道路では気軽に飛ばせることになる。一方、ブレーキ性能では、トヨタが少し挽回する。
GR86でさらなるドライビングプレジャーを
走行性能はどうだ?ハンドリングの問題だ。スピードキングか?峠番長か?このままではネタバレになってしまい、ミニファンの皆さんを困らせてしまうかもしれないが、トヨタは、より個性的で、よりスリリングで、より運転する喜びがあり、より本物である。
もちろん、ミニの速さは魅力的だ。その2.0は素晴らしくパワフルだ。しかし、思いのほかシフトチェンジがだるいのだ。しかし、ショートホイールベースという切り札で、大きな喜びもたらしてくれる。
そのESPはミニの速度を低下させる
だが残念なことに、強い荷重変化に対する反応(特にウェット路面)は、ESP(電子制御式横滑り防止装置)が顔を出し、ミニの勢いを鈍らせることが多いのだ。
「JCW」のスポーツシートは上半身と腰を適度にサポートし、太いステアリングホイールは手になじむ。ちなみに、ミュンヘン製の3ドアモデルは、すべての人が乗れるスペースがあり、ラゲッジルームも拡張できる、より実用的なクルマだ。そして、ガソリンの渇きも少なく、メンテナンスの必要性もかなり低い。
低重心でダイナミクスを追求
やはり、FRのシンプルなスポーツカーをコントロールするのは楽しい。「GR86」の2.4は、パワフルでキビキビとした高回転型で、なによりも気持ちのよいリニアなエンジンである。さらに、エンジン音はメカニックや吸気系も含めてその気にさせる良い音であり、7,000rpm以上まで快調に回転し、ギアボックスはドライでダイレクトにシフトアップでき、クラッチは強固で頼もしい。「JCW」のスプリング式クラッチディスクのような険しさはない。
また、低重心化により、「GR86」はより生き生きとしたフィーリングを実現している。スラローム: 注ぎ込まれるように。高速カーブ: ミニよりずっと遅れてアンダーステア。限界まで: コントロールしやすいテールスイングで、スロットルでコントロールしやすく、カウンターステアではすぐにキャッチできる。ドリフト?お手の物だ。
「GR86」は、追従性、頂点に沿ったファイリング、グリップレベルも十分で、トップヘビーにならない軽いフィーリングと、心地よい感性のステアリングを備えている。全体としてドライバーオリエンテッドであることが伝わってくる。やはり後輪駆動のスポーツカーは、適度に低い位置に座り、きめ細かくマニュアルシフトし、妖艶なメカニカルノイズを楽しむことができる。
「GR86」は、あまりにも魅力的だ。「JCW」は、私たちの日常を刺激する、速くて俊敏なミニスポーツカーな”だけ”だ。やっぱり、リンゴとオレンジなのか?
2台の小型スポーツカーをテスト
第2位 400点満点中237点: ミニ ジョン クーパー ワークス(37,200ユーロ=約540万円から)
ミニにターボチャージャーを搭載した2.0・・・。もちろん、まさにショーアップされたものだ。もうちょっとラフでワイルドな感じがあっても良かったかも・・・。
第1位 400点満点中239点: トヨタGR86(33,900ユーロ=約490万円から)
「GR86」のスーパーボクサーの実力は、通好みのドライビングプレジャーを保証する。また、ハンドリングも正確だ。
結論:
主要なデータや走行性能は同じで、主張も同じなのに、走りのフィーリングやキャラクターでトヨタは明らかにミニより勝っている。また、低重心で後輪駆動のスポーツカーは、1メートルごとに特別なドライビングプレジャーを味わうことができる。ミニは、過激な面も見せながらも日常生活に寄り添う感じがうっすらと感じるところがある。
Text: Jan Horn and Mirko Menke
Photo: autobild.de