約400馬力パワフルコンパクトカーズ×9台 ユーズドカー これなんぼ?

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中古車:パワフルコンパクトカー。楽しさを保証するパワーコンパクト!
この9台の最大400馬力の中古コンパクトスポーツカーは、レースコースで説得力があるだけでなく、日常生活でも見事に活躍する。

Photo: Christoph Börries / AUTO BILD

初代VWゴルフGTIのデビューから45年経った今でも、コンパクトスポーツカーは相変わらず高い人気を誇っている。
だがコンパクトの定義は年々大きく変化している。
ゴルフ7 GTIの全長はなんと4.25メートルにもなり、1975年に登場した初代GTIよりも50cm以上長くなっている。
もちろん、このことは車重の増加にもつながっていて、現代のホットハッチの重さは1.6トンにもなっている。
それにもかかわらず、それらのモデルは、かつてはスーパーアスリートのために用意されていた走行性能を提供する。
250km/hはもはや例外ではなく、むしろ最低ルールとなっている。現代のターボエンジンが最高出力400馬力を発揮することさえ驚きではない。
比較のために言えば、初代GTIの重量は800キロ弱と半分しかなかったが、最高出力はわずか115馬力しかなかった。

スポーティな日常の相棒

これに加えて、現代のコンパクトスポーツカーは、V8スポーツカーをも置き去りにするようなモダンなシャシーテクノロジーを備えている。
さらに、このセグメントのほとんどの車は、スポーティな硬さと日常の使用に適したサスペンションの快適なコンビネーションをも併せ持っている。
そして重要なことは、彼らが十分なスペースを提供し、メンテナンスや燃料コストが通常妥当な範囲内に抑えられているということだ。
現代のホットハッチはレーストラックだけでなく、日常生活でも活躍してくれる頼もしき相棒だ。

その楽しみが保証された中古コンパクトスポーツカーを9台紹介しよう。

Photo: Ronald Sassen / AUTO BILD
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Photo: Toni Bader

アウディS3

トップバッターは、2013年にデビューを祝い、3年後にフェイスリフトを受け、3ドア、5ドア、ノッチバック、コンバーチブルというラインアップの3世代目アウディS3だ。VWゴルフをベースとしているためボンネットの下には、VWグループのスポーティな万能兵器である2.0リッターTFSIターボ4気筒エンジンが搭載され、300馬力のパワーを、6速マニュアルギアボックスを介して、標準装備の全輪駆動クワトロシステムの4輪に分配する。
6速の Sトロニックは、当初はオプションとして利用可能だったが、後に 7 速のより近代的なバージョンに置き換えられた。
このように、モデルの改良で310馬力と400Nmにアップグレードされた7速SトロニックバージョンのS3は、4.6秒で100まで加速する。一方でマニュアルトランスミッションを搭載したバージョンでは0.7秒長い時間がかかる。
最高速度は電子的に制限された 250km/hだ。
技術的に兄弟のゴルフRと比較すると、わずかに柔らかく、より滑らかにチューニングされたインゴルシュタット製S3は、ゴルフRほどスポーティなモデルではない(そういうモデルを望むのであればRS3を選ぶべきだ。あくまでもSはGTIのようなものなのだから)。
S3 2018の新車価格は最低41,000ユーロ(約480万円)だった。
走行距離50,000キロ未満の中古のフェイスリフトモデルは、現在、3万ユーロ(約360万円)弱くらいから市場で見つけることができる。
普通のA3と比較しても、それほどの苦労なく乗ることができるが、やや乗り心地の面では荒い面もあることは確かである。

Photo: Tobias Kempe / AUTO BILD
Photo: Ronald Sassen / AUTO BILD
Photo: Tobias Kempe / AUTO BILD

アウディ RS3

S3はハードコアさが十分ではないと思うアウディファンは、そのリアの強調された四輪駆動とカルト的な5気筒エンジンを搭載したRS 3に手を伸ばすことができる。言うまでもなくRSはもっとも過激なモデルである。
アウディというブランドらしいターボエンジンは、2015年の市場投入時に367馬力を発揮していたが、その2年後にはなんと400馬力までアップした。
サルーンとしても利用可能なA3のトップバージョンでは、7段のSトロニックが動力伝達システムとして標準装備されている。これにより、フェイスリフトモデルでは時速100km/hまでにわずか4.1秒で達成するが、最高出力は280km/hに制限されている。
パワーA3の敏捷性は1.6トンという比較的高い重量に悩まされている。ハンドリングの分野では、同じセグメントのライバルたちの後塵を拝している。
新車時にはRS 3スポーツバックは、少なくとも56,000ユーロ(約670万円)を支払わなければならなかった。
走行距離5万キロ未満の比較的若い中古車の場合にも、まだ高い人気を維持するRS3の値段は約44,000ユーロ(約528万円)する。
またタイアの交換費用だけは非常に高価なので覚悟しておくべきではある。

Photo: Ronald Sassen / AUTO BILD
Photo: Ronald Sassen / AUTO BILD
Photo: Ronald Sassen / AUTO BILD

BMW M140i

2016年に発売された第2世代BMW 1シリーズ(F20)のトップモデルは、ホットハッチの中でも本物のエキゾチックな存在だ。
コンパクトスポーツカーとしては唯一、6気筒エンジンと後輪駆動を採用している。BMWが新型でこの駆動コンセプトから脱却したことで、M140iの人気はさらに高まるはずだ。
ベースとなる3.0リッター直列6気筒エンジンは340馬力と500Nmの滑らかなトルクを発揮する。オプションの8速オートマチックトランスミッションと4輪駆動システムを選択すると0-100km/h加速は4.4秒に短縮されるが、車重は1.6トンに増加する。最高速度は全てのバージョンが250km/hに制限されている。
張りのあるシャシーと伝統に基づいたドライビング性能を備えたM140iは真のオールドスクールドライビングマシンに仕上がっている。
最終生産年度の2019年には、ミュンヘン製コンパクトマシンは、最低47,750ユーロ(約570万円)した。
走行距離の少ない若いモデルは、約27,500ユーロ(約330万円)から市場に出回っている。
再度言うが、もはや今の1シリーズはFFになってしまったので、FRのコンパクトBMWを購入できるのは今しかない。程度の良いものを探すのであればお早目に。

Photo: Ronald Sassen / AUTO BILD
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Photo: Lena Willgalis / AUTO BILD

ホンダ シビック タイプR:

の広々としたデザインで、第5世代シビック タイプR(2017年以降)は、そのスポーツ性の高さも相まって、コンパクトスポーツカーセグメントにおいて、とても際立った存在となっている。
2019年5月まで、ノルトシュライフェ(ニュルブルクリンクサーキットの北コース)で樹立したラップタイムの7分43秒8は、前輪駆動モデルとして最速記録だった。
1.3トンのシビックは、320馬力と400Nmのトルクを前輪で発揮する2.0リッターターボ4気筒エンジンを搭載している。
パワーは6速マニュアルトランスミッションを介して伝達され、最高速度272km/h、0から100km/hまでを5.7秒という驚異的なパフォーマンスを発揮する(MTのみ設定である)。
そして、日本製ホットハッチのハンドリングもとても優れていて説得力がある。やや大げさなRモードも許せる。
新車のシビック タイプRは、ホンダのディーラーで、37,990ユーロ(約456万円)で注文することができる。
対して、2年落ちの中古車は28,000ユーロ(約336万円)から販売されている。
昔ほどの乗り心地の硬さはないが、それなりの覚悟は必要である。また派手な外装と、やや子どもっぽい内装に関しては、好きになれない人も多いかもしれない(逆に、それが好きな方にはぴったりだが)。

Photo: Tobias Kempe / AUTO BILD
Photo: Werk
Photo: Werk

メルセデスAMG A45

A45の第一世代(2013年から2018年まで)によって、メルセデスAMGは完全に新しい領域に入り、史上初めてホッチハッチをファンに提供した。
最初は360馬力、そして後には381馬力を備えた四輪駆動モデルは、長い間コンパクトスポーツカーの中で最もパワフルであり、それに匹敵する派手な外観を持っていた。
2015年のAクラスのフェイスリフト時に導入された2リッターターボ4気筒エンジンの381馬力バージョンは、ほぼ1.6トンのコンパクトハッチをわずか4.2秒で100km/hまでプッシュした。
最高速度は250km/hで電子制御されているが、追加料金を払えば、270km/hにまで引き上げることができる。
このブランドの価格が一般的に高いのは周知の事実だ。
ベースモデルのA45は、2015年には51,000ユーロ(約610万円)と高額だった。
現在、保存状態の良いフェイスリフトモデルのA45の中古は約31,000ユーロ(約370万円)から市場に出回っている。

Photo: Ronald Sassen / AUTO BILD
Photo: Toni Bader / AUTO BILD
Photo: Peugeot

プジョー308 GTi

第二世代308 GTi(2015年以降)の開発でプジョースポーツは、80年代の伝説的な205 GTiにまでさかのぼって、ホットハッチ開発における30年以上の自分たちの経験を活用した。そして、彼らは、不幸にもしばしばホットハッチというセグメントで見落とされがちな、大成功を達成したのだった。
そのエンジンは、ダウンサイジングが決して欠点である必要はないことを証明している。1.6リッター4気筒ターボエンジンは、2018年の夏までは健全な272馬力と330Nmのトルクを生み出していたし、きびきびとした6速マニュアルトランスミッションを介して前輪に伝達された。
スタートから6秒後には100km/hに達し、最高速度も250キロ/hに達した。
ハンドリングの面では、1.4トンの前輪駆動車はほとんどの競合車を凌駕している。例えば、我々のテストでは、VWゴルフGTIパフォーマンスをかなり古びた印象に感じさせた。
新車の場合、308 GTiは36,850ユーロ(約440万円)に設定されている。
中古で、走行距離の少ないモデルは、21,000ユーロ(約250万円)から見つかるが、フェイスリフトモデルはもう少し高価となる。

Photo: Lena Willgalis / AUTO BILD
Photo: Lena Willgalis / AUTO BILD
Photo: Lena Willgalis / AUTO BILD

ルノー メガーヌR.S.

ルノーは、15年以上にわたり、道路上で最も有能なコンパクトスポーツカーを投入し続けてきた。
現在、すでに3代目となるメガーヌR.S.もその好例だ。
130キロのスリム化された限定ハードコアバージョンのトロフィーRは、7分40秒100のラップタイムを記録し、ノルトシュライフェ(ニュル北コース)での市販前輪駆動車最速記録を保持しているほどだ。
ノーマルバージョンのR.S.のボンネットの下には、280馬力、390Nmのトルクを発揮する1.8リッターターボ4気筒エンジンが搭載されていて、そのパワーは、6速マニュアルギアボックスまたは6段ダブルクラッチを介して前輪に伝達される。
これにより、最高速度は255km/h、0から100km/hまでは5.8秒で加速する。一方で300馬力のトロフィーRの数字は、それぞれ260km/hと5.7秒だ。
ドライビングダイナミクスの面では、1.5トンのR.S.は間違いなくこのクラスで最高の1台である。
ノーマルバージョンR.S.の新車価格は35,190ユーロ(約420万円)。
状態の良い中古車は3万ユーロ(約360万円)から市場に出回っている。

Photo: Volkswagen AG
Photo: Volkswagen AG
Photo: Volkswagen AG

VWゴルフGTI

コンパクトスポーツモデルの原石は、今もなお絶大な人気を誇っている。
これは主に、スポーティなタフネスと快適さのミックスが成功していることに起因しており、それはまた、それらの要素に制限されることなく、日常的な使用に適しているからだ。
バージョンに応じて、7シリーズGTIは220馬力~310馬力を備えている。
それらのGTIバージョンはVWグループではおなじみの2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載している。
GTIパフォーマンス(2017〜2019)では、245馬力と370Nmのパワーとトルクを発揮し、それらは6速マニュアルトランスミッションまたは7速DSGを介して前輪を駆動する。
ヴォルフスブルク出身のスポーティなこのクルマは、0-100km/hは6.2秒で加速し、250km/hの最高速度を走行する。
アジャスタブルサスペンションを採用しているため、かなり俊敏で快適性は十分だが、ハンドリングはシビック タイプRやメガーヌR.S.のようなキレの良さには遠く及ばない。
人気のあるGTIパフォーマンスの新車価格は37,335ユーロ(約448万円)から。
走行距離が50,000キロ未満の中古モデルの場合、価格は約24,000ユーロ(約280万円)から市場に出回っている。

Photo: Volkswagen
Photo: Volkswagen
Photo: Volkswagen

VWゴルフR

より多くのトラクションとパフォーマンスを楽しみたいスポーツ愛好家はゴルフ7のトップモデル、全輪駆動のゴルフRを選ぶことができる。
おなじみの 2リッター直4ターボエンジンの出力は300馬力にまで引き上げられている。1.5トンのパワーゴルフは、いわばアウディS3に相当するヴォルフスブルク製スポーツモデルだ。
GTIと同様に、ドライバーはマニュアルの6速トランスミッションと7速DSGを選択することができる。
最高速度は他のハイパフォーマンスバージョン同様250km/hで電子的に制限されている。0-100km/h加速は7速DSGで4.7秒、6速MTで4.9秒だ。
ゴルフRは超高速でストレート走行できるだけでなく、徹底したスポーティさでサーキットでも納得の走りを見せてくれる。
ステーションワゴンとしても販売されている最もパワフルなゴルフは、今では最低でも46,285ユーロ(約555万円)する。
一方、比較的若い中古車は25,000ユーロ(約300万円)前後から販売されている。

Text: Elias Holdenried