これが最後 メルセデスAMG E 63 S 4MATIC+ Final Editionは世界限定999台
2023年1月7日
メルセデス・ベンツ日本は、「メルセデスAMG E 63 S 4MATIC+」の特別仕様車「メルセデスAMG E 63 S 4MATIC+ Final Edition」を発表した。世界999台限定で、日本には50台が配分された。電動化されていない仕様での 「メルセデスAMG E 63 S 4MATIC+」の最終版となっている。予約受付中で、価格は24,470,000円
メルセデス・ベンツEクラスは、世界で累計1,400万台以上の販売台数を誇るメルセデス・ベンツのメインストリームで、Eクラスの元祖は1946年に発表されたW136/191で、W114/115、W123、W124と続くベストセラーシリーズである。時代の最新技術を搭載するのはEクラスで、そこからSクラス、Cクラスに展開するのが常だった。現行モデルは2020年発表で、新世代ステアリングホイールを初採用、対話型インフォテインメントシステム「MBUX」や安全運転支援システムをメルセデス・ベンツの最新のシステムにアップデートされている。
メルセデスAMG E 63 S 4MATIC+ Final Editionの特長
エクステリアは、お決まりのパナメリカーナグリルに始まり、ボディカラーはグラファイトグレーマグノ(マットカラー)が施され、サイドにはAMGのロゴマークを想起させる専用デカールが貼られ、随所にカーボン製パーツがあしらわれている。さらに、20インチ鍛造AMGクロススポークホイール、AMGカーボンセラミックブレーキ、AMGロゴプロジェクター、CピラーにAMGエンブレムを特別装備している。
インテリアには、専用バッジ「FINAL EDITION1 of 999」がセンターコンソールに装着され、通常設定にはないイエローステッチを施したAMGナッパレザーチタニウムグレーパールとブラックの2色で構成されたAMGパフォーマンスシートやイエローステッチが入ったAMGパフォーマンスステアリング、シートベンチレーター(運転席・助手席)、パノラミックスライディングルーフ等を採用している。
最高出力612PS、0-100km/h加速3.4秒のスポーツ性能
形状を変更したジェットウイング形のフロントエプロンとフロントスプリッターは、エアインテークの大型化とともに、ダウンフォースが高まっている。3チャンバーエアサスペンションは、アダプティブ・ダンピング・システムの採用によって、ドライビングダイナミクスの向上だけでなく、快適性の向上にも寄与している。ドライブモードは「Slippery」「Individual」「Comfort」「Sport」「Sport+」「Race」の 6つのモードで、センターコンソールの AMG DYNAMIC SELECT と AMG ドライブコントロールスイッチで選択できる。各ドライブモードでは、エンジン、トランスミッション、サスペンション、エグゾースト、ステアリングの制御が変更される他、各モードに自動選択される「ベーシック」、「アドバンスト」、「プロ」、「マスター」の4つのAMG DYNAMICSのモードがあり、四輪駆動システムや ESP®の制御を変化させる。例えば、ドライブモード「レース」「マスター」モードは、ヨーレートの引き上げや、アクセルペダル、ギアシフトシステム、リアの電子制御リミテッド・スリップ・デフ、あるいは四輪駆動システムのブレーキ力配分のレスポンス高速化などを行ってくれる。また、ドライブモードとは独立して、マニュアルシフトへの切り替えや、車高およびエグゾーストサウンドの調整などがセンターコンソールのボタンで操作することができる。
パワートレインは最高出力612PS(450kW)、最大トルク850N・mを発揮する、4.0リッターV8直噴ツインターボエンジン「M177」にトルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを採用し、ダイレクト感のある素早いシフトチェンジと高い伝達効率を実現した電子制御式9速スポーツトランスミッション「AMGスピードシフトMCT(マルチ・クラッチ・テクノロジー)」が組み合わされる。
豪快なV8AMGサウンドが聴ける最後の“全部乗せE63”だ。
Text:アウトビルトジャパン
Photo:メルセデス・ベンツ日本