【ニューモデル情報】電気自動車スタートアップ企業 カヌーが開発した米軍向け電動トランスポーター その詳細!

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ドイツ人が開発した米軍向け電動トランスポーター。アメリカの電気自動車ベンチャー企業カヌーは、米軍に輸送用車両を供給している。プラットフォームはドイツ人が開発したものだ。

カリフォルニアのスタートアップ企業「カヌー(Canoo)」は、米軍に電気自動車を供給する。いわゆるLTV(Light Tactical Vehicle=軽戦闘車)は、BMWの元エンジニア、ウルリッヒ クランツ氏が開発した電動シャシーがベースになっている。

このスケートボードには、大きさを変えられるバッテリーと、1基または2基の電動モーターを搭載することで、バンやバス、トランスポーターやピックアップトラックなど、さまざまなボディを載せることができるようになっている。

カヌーのプラットフォーム(手前)には、さまざまな上部構造を配置することができる。

カヌーによれば、米軍向けのLTVは、全輪駆動と32インチホイールで重地にも対応できる可変輸送車だと。また、600馬力の「カヌー」が荒れた地形でも前進できるように、サスペンションのストロークを大幅に延長した軍用特殊装備も搭載している。

カヌー内でくつろぐプラットフォーム開発者のウルリッヒ クランツ氏(右)とAUTO BILD編集者シュリーバー。

さらに、戦闘用カヌーには追跡を不可能にするステルス技術が搭載されることになっている。このスタートアップメーカーの特殊車両には、「より強く、しかし重くならない」カーボンケブラーエレメントも搭載されているという。

軍用カヌーのインテリアはいたってシンプルな構成となっている。

カヌーは2018年、ドイツ人経営者のシュテファン クラウス、カール=トーマス ノイマン、ウルリッヒ クランツによって、「エヴェロシティ(Evelozcity)」の名で設立されたが、その後、ドイツ人トリオは解散した。カヌーは、米小売大手「ウォルマート」から4,500台の電動配送車を受注しているにもかかわらず。財務的に苦戦しているとされる。

Text: Hauke Schrieber
Photo: Canoo