【初テスト】セダンからスタイリッシュなクロスオーバーになった新型トヨタ クラウンに初試乗 そのドライビングレポート

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トヨタの新型クラウンの走りはこうだ。これまで、私たちはトヨタのクラウンを高級クラスのセダンとして知っていた。今度はハイブリッドドライブ搭載のクロスオーバーだ。

トヨタの「クラウン」は、近年の日本車の中で最も興味深いモデルの一つだ。1955年から販売されている高級サルーンは、新世代ではデザインを大きく飛躍させ、大胆なスタイルのクロスオーバーとなった。

トヨタは今後数年間、特に米国の顧客を引き付けたいと考えており、新型クラウンの外観は確かにその条件を備えている。ツートンカラーの塗装仕上げで、シンプルに格好良い車だ。そして、技術面でも多くの魅力を備えている。

新しいカタチ。トヨタは見慣れたセダンを大胆なデザインのクロスオーバーに変身させた。

日本では、「ハイブリッド」、「ハイブリッドマックス」に、「フルハイブリッド」が選択できる。ベーシックモデルは234馬力の自然吸気4気筒エンジンで間に合わせるが、今回試乗した「ハイブリッドマックス」は、もう少しボンネットに火が入った状態になっている。2.4リッターターボは264馬力と520Nmを発揮し、フロントとリアアクスルに搭載された2つの電動モーターからはさらに83馬力が追加され、システム出力は340馬力となる。

トップモデルでは、2トン近い重量にもかかわらず、0から100km/hまでの加速が5.9秒となっている。

ハイブリッドドライブがハードにプッシュ

静止状態から全長4.98mの四輪駆動車は、5.9秒で100km/hまで加速し、最高速度は200km/hまで可能である。トップモデルには通常のCVTではなく、6速オートマチックが搭載されているが、通常速度での騒音レベルは抑えられており、高回転時にのみ4気筒ターボサウンドがはっきりと聞こえるようになっている。

筐体のダイナミズム

2トン近い日本車のドライブトレインとシャシーのパッケージは好ましく、シックなクロスオーバーは新しい「GA-K」プラットフォームに乗り、我々が期待した以上にダイナミックで機敏な動きを見せてくれる。滑らかなステアリングからのフィードバックは良好で、どの走行モードを選択するかによって、不快な感じを与えない心地よい硬さのシャシーを実現している。

よく調整されている。シャシーはダイナミクスと敏捷性で驚きを与え、滑らかなステアリングは良いフィードバックを与えてくれる。

「クラウン ハイブリッドマックス」は、100km走行あたり7.8リットルのハイオクガソリンを標準消費するため(リッターあたり12.8km)、経済性のチャンピオンにはなれない。喉の渇きを抑えたいなら、燃料消費量がわずか6.2リットル(リッターあたり16.1km)の優等生、「トヨタ クラウン ハイブリッド」を選ぶべきだろう。

価格: ハイブリッドマックスは52,350ドル(約750万円)より

車内にはゆとりのある空間が存在する。また、2.84mのホイールベースのおかげで、リアも長時間の移動に適している。着座位置は問題ないが、背の高い人にはルーフラインがフラットなため、後席のヘッドルームが十分とは言えない。430リットルというトランクの積載量も、むしろ扱いやすい。

最高装備: 最もパワフルなエンジンが欲しいなら、多くの快適装備とアシスタントを備えた「プラチナム」をオーダーする必要がある。

「トヨタ クラウンハイブリッドマックス」は、高貴なプラチナム仕様のみで、価格は52,350ドル(約750万円)からとなっている。6つの走行モード、重厚な21インチホイール、エアコン付レザーシート、12.3インチタッチスクリーンだけでなく、LEDヘッドライト、パノラマルーフ、JBLオーディオシステム、アダプティブクルーズコントロールを搭載している。

デジタル計器の表示も鮮明で、各種モジュールによる操作もスムーズだ。惜しむらくは、ヘッドアップディスプレイや高度な運転支援(ドライビングアシスタント)機能がないことだ。

Text: Stefan Grundhoff
Photo: Toyota