1049馬力アウディR8スパイダー 自然吸気V10にツインターボ!
2020年4月25日
1000馬力以上のアウディR8 V10ツインターボ NAエンジンに2基のターボ
アウディR8に搭載されているV10は、最後の自然吸気エンジンのひとつだ。チューナーであるウィールズアンドモア(Wheelsandmore)は、これに終止符を打ち、V10に2基のターボチャージャーを与えて、さらにパワーアップした。
620馬力+331km/hでは不十分ですか?
アウディR8に1000馬力以上! 大容量10気筒エンジンは、クラシックであり、市場に出回っている最後の自然吸気エンジンのひとつだ。ターボなしでも、5.2リッターの排気量から、すでに最大620馬力、580Nmのトルクを引き出す。だがそれでも物足りないと思ったウィールズアンドモアのスタッフは、それ以上のことを求めて、2基のターボチャージャーをインストールしたのだった。
2基のターボチャージャーで1000馬力以上
インタークーラーを含む2個のターボチャージャーが、自然吸気V10エンジンに圧力をかけ、最終的にアウディのエンジンから1049馬力と1000Nmを絞り出すことに成功した。
エンジンパワーアップに対応すべく排気システムも新しいものを採用、強力なカプリスト製のエキゾーストシステムが装着された。
さらに、ウィールズアンドモアは、7速デュアルクラッチトランスミッションも強化させて対応させている。
その結果、驚くべきことに、スタンディングスタートから100km/hまでを、この強力な四輪駆動車は、スタンダードモデルのR8よりも0.4秒速い、2.7秒で加速する!
そして、その後も猛烈に加速し続けるのだ。
200km/hまでは標準型R8よりも4.7秒も速い、6.3秒、さらに300km/hまでは14.2秒という信じられないほどの加速力を発揮する。
そして最高速度は357km/hに達する。
ちなみにオリジナルのR8の最高速度は、331km/hだ。
ただし、当然ながら追加のパワーには代償が伴う。
ウィールズアンドモアは、パフォーマンスのアップグレードのために79,000ユーロ(約948万円)を要求しており、同時にパワーに合わせた新しい足回りを注文する人は、追加で13,000ユーロ(約156万円)以上を支払う必要がある。もちろんベースとなる車輛代金は別途であることは言うまでもない。
Text: Michael Gebhardt