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アウディ A3セダンに関するすべての情報 A3にノッチバック4ドアセダン登場

2020年4月24日

アウディ A3セダン(2020): 価格、エンジン、装備、全長

アウディ、A3のサルーンも再登場。インゴルシュタット製コンパクトカーのノッチバックバージョンについての全情報!

➤ エクステリア
➤ サイズ
➤ インテリア
➤ アシスタント
➤ エンジン

アウディは、2020年3月の初めに発表した第4世代A3スポーツバックに続いて、この度A3セダンを発表した。
ノッチバックセダンはドイツの(そして日本も)道路ではかろうじて目にする程度だが、世界的には真の成功を収めている地域も多い。これまでに約24万台が販売されており、アジア市場とアメリカ市場だけでも10万4000台以上のノッチバックA3を販売している。
新世代A3セダンは2020年夏に市場デビューすることになっている。
エントリー価格は27,700ユーロ(約330万円)の予定で、欧州では4月末から予約受付が開始される予定だ。

エクステリア:サルーンはBピラーから後ろが違うだけ

視覚的には、A3セダンがハッチバックと異なるのは、Bピラー以降の部分だけである。
フロントは、両モデルともよりシャープなヘッドライトが採用されており、LED技術が標準装備されている。またシングルフレームグリルは、現行モデルよりも幅広でフラットになってるいのも特徴だ。
サイドビューは、サルーンを視覚的に引き伸ばしたスポーツバックと比較して、リアテールライトまでの直線的なラインが顕著だ。そして、ルーフラインはより後方にまで伸びており、後席乗員のための適度なヘッドルームを確保している。
アウディは現行モデルと比較して、リアエンドがわずかに上っており、その結果、より好ましいエアフロー効果が得られ、低燃費を実現したとしている。
その他、印象的なスポイラーリップがリアエンドにスポーティな印象を与えている。
スポーツバック同様、リアライトは、アウディでは一般的なLED技術を使用したビームルックが備わっている。

リアエンドは現行モデルよりも高くなっているが、その分、空力特性は向上しているはずだ。

サイズ: ハッチバックよりも長いA3セダン

ハッチバックに比べて、A3は15センチ長くなっている。
現行モデルと比較するなら、新型は全幅が2センチ(1.82メートル)拡大している。ホイールベースは2.46メートルと変わらないが、新型A3セダンは4.50メートルとなり、前モデルより約4センチ長くなっている。
また、新型A3セダンは全高が1センチ伸びて1.43メートルとなった。
トランク容量は前のままで、現行モデル同様、425リットルのラゲッジスペースを確保している。

インテリア: ハッチバック同様のインテリア

現行モデルと比較すると、新型A3セダンは、インテリア全体がより角張っている。
新しいステアリングホイールの後ろには、対角10.25インチ(オプションで12.3インチ)の標準デジタルコックピットが備わっている。そのコックピットはドライバーに対してコントロール志向を強調することを目的とした、2つのベンチレーションノズルで囲まれている。
また、センターコンソールはドライバーシートに向かって傾斜しており、現行モデルよりも人間工学に基づいたデザインとなっている。ここでは、MIB 3(Modular Infotainment Kit)のおかげで、最新テクノロジーがセンターの10.1インチディスプレイに備わっている。そのシステムは、新しいゴルフ 8でも使用されているのと同様に、基本的なバージョンの Apple Carplay と Android Autoが利用可能だ。
しかし、兄弟車のゴルフとは対照的に、アウディは、タッチコントロールに加えて、A3を制御するための古典的なボタンも併せて備わっている。
PDCパーキングセンサー、クライメートコントロール、シートヒーター機能は、これまで通りボタンで操作する。

A3セダンのインテリアは、スポーツバックと同じ。新しいステアリングホイールを備えている。現代のアウディらしい内装である。

アシスト機能: 装備が充実したA3セダン

アウディは、新型A3にも改良されたアシスタントを与えている。
緊急ブレーキアシストと危険回避アシストは、ベーシックバージョンにも標準装備されている。さらに、追加料金を払えば、アダプティブドライビング(適応運転)アシスタント、クロストラフィックアシスタントといった、ラグジュアリークラスの効率的アシスト機能も用意されている。

エンジン: ガソリンエンジンとディーゼルを市場投入

アウディはA3セダン市場投入時には2種類のエンジンに制限している。ガソリンエンジンとディーゼルエンジンが用意される。
A3セダンには、150馬力の1.5リッター4気筒エンジン(35 TFSI)が搭載される。
6速ギアボックスでマニュアルシフトするか、7速Sトロニックを介して自動変速することができる。デュアルクラッチトランスミッションを選択すると、ガソリンエンジンはマイルドハイブリッドとなる。
エンジンには48ボルトの車両用電動システムと発電機としても機能する電動モーターが搭載されており、加速時には最大50Nmの追加トルクを発揮する。
2リッターTDIも150馬力の出力を持ち、7速Sトロニックを標準装備している。
その後、アウディは2種類の追加エンジンを供給する予定だ。
1つ目は110馬力の1リッター3気筒ガソリンエンジン(30 TFSI)で、2つ目は出力を116馬力に抑えた2リッターTDIだ。
ガソリンエンジンには従来と同じマニュアルとデュアルクラッチトランスミッションが用意され、小型のディーゼルにももちろん同様のミッションが用意されるだろう。

アウディはA3セダンの市場投入時には、2種類のエンジンのみを提供するが、その後、多くのエンジンが追加される予定だ。

アウディは現時点では明らかにしていないものの、今後、310馬力のS3サルーンと、おなじみの5気筒エンジンを搭載し、400馬力前後を発揮しるRS3サルーンも登場することはほぼ間違いないだろう。
その他、ゴルフ同様、2台のプラグインハイブリッドバージョンもいずれ投入されると思われる。その場合、エントリーハイブリッドモデルは204馬力で、トップハイブリッドモデルは245馬力を有すると想定される。

Text: Andreas Huber
Photo: Audi AG