アプリ売りのオジさん彷徨記 Vol.5 超レアなスポーツカーの秘密基地、ラ・コルサテクニカ編
2022年10月29日
クルマ業界ウン十年、アプリ売りのオジさんです。昭和の頃から輸入車業界で育ち、現在は業務用アプリの営業マンとして、北は北海道、南は沖縄まで、全国のカーディーラーを行脚しています。自動車ディーラーへ訪問した際には、お得情報などと併せて、業界のウラ話しや、地方のお薦めロケーションにグルメ情報など、思いつくままにお伝えしますので、よろしくお願いします。
今週は都内へ戻って仕事をしていたので、昔の同僚でアニキ的存在の『久保さん』が働くワークショップ『ラ・コルサテクニカ』へ仕事が終わったあとに立ち寄りました。このショップは古くて超レアなイタ車から、ポルシェなど最新のスポーツカーまで取り扱うワークショップです。こちらの佐藤社長はモータースポーツが大好きで、自身もいまだにレースを楽しむナイスガイ。自然とお客さんもスポーツカー好きや、サーキットを走るジェントルマンレーサーが集まっているようです。この日もショップには、ケイマンGT4に乗って富士を走り回るお客さんがいらっしゃいました。そして、今はこちらへ週に3~4日出勤する、メカニカ・スペチアーレの久保さんと、佐藤社長にお話しを聞きいてみました。決してアブラを売っているわけではありませんよ(笑)
名メカニック
久保さんは、元々アルファロメオが大好きで、キャリアをスタートしたのは伊藤忠オート。その後、幾つかのブランドで整備をしてきました。「定年を迎えてからイタリア車への情熱が再燃して、ガレーヂ伊太利屋やアルファロメオ墨田で、メカニックとして再スタートしました。いまはこちらで古い車を中心に整備しています」と、いつも通りマジメな久保さん。現代のクルマはほとんどがコンピュータ制御ですし、メカニックの人材も減り続けていますから、キャブレターのオーバーホールや、調整できる人は限られます。だからアニキのところには、ひっきりなしに整備の依頼が舞い込みます。
ドライブシュミレーターの秘密
今ではプロのレーサーも、シュミレーターで90%ほど試し乗りをして、実走行での確認は10%ほどだそうな。低コストで、セッティング変更なども簡単なことが最大の理由とのこと。いやいや、時代は変わりましたね。
「お客さんもお好きな方が多いから、色々なお客さんと会えるのもこの仕事の愉しみ」と、佐藤社長。色々と面白い話しを聞けるのも、このショップの特徴かもしれません。ちなみに二人の愛車、社長は80年代初頭の空冷ポルシェ、久保さんはなんとX1/9。お二人とも根っからのクルマ好きですね。
新旧スポーツカーで走りを楽しみたい方には、うってつけのプロショップです。きっと佐藤社長と久保アニキが、親身に相談に乗ってくれるはずです。
メンテの相談やお問い合わせは、お電話(03‐6659-7995)で。
ラ・コルサテクニカ http://www.lacorsa.jp/
Text&Photo、Movie:ナカタ ヒロユキ
【筆者の紹介】
ナカタ ヒロユキ
少年の頃からクルマが好きで、輸入車のセールスとしてキャリアをスタートし、インポーターでは法人営業や中古車を含め、様々な営業関係のマーケティングを経験。その後ドイツ系の会社で、業務支援アプリを全国の自動車ディーラーを中心に営業中。ほぼ毎週どこかへ出没するが、時には愛機Buellに跨ったり、料理を楽しんでいる。