チーム ロータスがF1グランプリのドライバー＆コンストラクターのチャンピオンシップを獲得してから、50周年になることを記念して販売された特別限定車「ロータス エヴァイヤ フィッティパルディ」が発表され、2023年初頭に納車される。
「Lotus Evija Fittipaldi（ロータス エヴァイヤ フィッティパルディ）」はロータスの未来を象徴するモデルで、レジェンドドライバー、エマーソン フィッティパルディとチームロータスが F1 ドライバーズチャンピオンとコンストラクターズチャンピオンシップ獲得50周年を記念した世界8台の限定車。そのパフォーマンスは驚異的で、最高出力2,000PSを超える世界で最もパワフルな量産車「エヴァイヤ」をベースにしている。
エマーソン フィッティパルディとType72
ロータスと言えば、コンパクトで徹底的に軽量であることが速さの秘密であり、F1での栄光もそこにあった。チャンピオンを勝ち取ったそのドライバーは、伝説となった若いブラジル人レーサー、エマーソン フィッティパルディで、1972年にロータスの象徴となったType72のハンドルを握り、そのシーズンの 11 レース中 5 勝を挙げて、ドライバーズチャンピオンシップとチームロータスのコンストラクターズチャンピオンシップを獲得した。
ブラックとゴールド
「ロータス エヴァイヤ フィッティパルディ」のビスポーク仕様は、リアウィンドウの側面ボディにゴールドのレタリングで描かれたユニークな塗装仕上げから始まる。アルマイト処理された、ブラックとゴールドのタイプ72と名付けられたホイールと、ブラックとゴールドのブレーキキャリパーも特徴で、1972年シーズンレースでの勝利を祝うデカールがアクティブリアウィングに表示され、Bピラーにはゼッケンの「8」の数字が施されている。
インテリアのハイライトは、Type72 の実車で使用されていたアルミニウムをリサイクルして作られたロータリー式ダイヤルスイッチだ。そして、ゴールドのコントラストステッチ8が施されたブラックレザーのインテリアに、専用のルーフライナーステッチ、エアベントサラウンド、センターロータリーダイヤル、スタート/ストップ ボタン、ペダルにゴールド仕上げが施された特別なものになっている。
クラシック チーム ロータスの支援
そして、この車には、「クラシック チーム ロータス」の支援を受けて開発されたのも特徴の一つだ。「クラシック チーム ロータス」は、ロータスの創設者であるコーリン チャップマンの家族が、ロータスの向かいにあるヘセルに拠点を置き、今回のType 72をはじめロータスF1カーのメンテナンスと運用を行っている。
「モータースポーツで最も尊敬されるドライバーの 1 人である、エマーソンが、これまで参戦したレースの中で最高の車と表現する Type72 と再会する時はいつも感動的です。」
「Lotus Evija、Lotus Type72、ブラックとゴールドのカラーリング、そしてエマーソン フィッティパルディを50年後の現在、彼の世界選手権での勝利を記念して集約させました。これ以上が他にありますか？」
クラシック チーム ロータス マネージングディレクター クライヴ・チャップマン
ジェンソン バトンがテストドライブ
ジェンソンはすぐにスピードを上げ、2.2 マイルのテストトラックで車を運転し、車の乗り心地、ハンドリング、パフォーマンスをテストした。彼が世界で最もパワフルな市販車の運転席から飛び降りて興奮しながら次のようにコメントしている。同時に、エマーソンのType72も運転した。
「EV は静かだと思われておりますが、そうではありません。トルクは天文学的です。すごいです、あなたの顔に大きな笑みを浮かべます。まるで宇宙船のように感じられ、運転しやすさとステアリングの方向性から、ロータスを運転していることがわかります。その敏捷性には驚かされます。これは正に、未来のロータスであり、自分の Lotus Evija を運転するのが待ちきれません。」
「Type72のコックピットは窮屈ですが、すべてが適切な位置にあります。かかととつま先が楽でした。このような特別な車を運転できることは本当に名誉なことです。」
Lotus Evija Fittipaldi（ロータス エヴァイヤ フィッティパルディ） specification
・パワートレイン 純電動、4WD
・パワー 1500kw (4 x 375kw) / 2,039 PS
・バッテリー電力 93 kW
・トルク 1,704Nm
・0-100km/h 3秒未満
・0-300km/h 9秒未満
・最高速度 350km/h
・全電動航続距離 402km
・充電時間 18分
・重量 1,887kg
・全体寸法 （縦/横/高さ） 4,459 / 2,000 / 1,122 mm
・生産開始 2022年
Text:アウトビルトジャパン
Photo：LCI Limited
