VWのオープンSUV初テスト VW T-Rocカブリオ

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VW T-Rocカブリオ: テスト、エンジン、価格

ゴルフとビートルの後、今度はT-Rocのオープンモデルが楽しく、軽い雰囲気のVWを演じる。27,495ユーロ(約330万円)という価格も決して夢や楽しさを壊したりしない。

鶏と卵の問題は、車では発生しない。

コンバーチブルバージョンが先にデビューというSUVは、25年以上前にトヨタRAV4が登場して以来となる大胆な発想だ。
両方のジャンルを兼ね備えるというクレイジーなマーケティングアイデアは、これまでのところ、ニッサン ムラーノ クロスカブリオと、オープンレンジローバーイヴォークで試されている。
そして、今度はVW。

数年前に

ゴルフ コンバーチブル? 廃止されている。
オープントップのビートル? 消滅してしまった。
だからこそT-Rocカブリオには定着してほしいと思うのはわたしだけだろうか。
少なくとも普通のモデルは今のところ売れ行きは上々だ。
オープンにしない理由なんてどこにも存在しない。

1.5 TSIはオープンT-Rocと好相性

最初のテストドライブの後、一つだけ確かなことがある。
理由などないということだ。
デザインから始めよう。
4ドアモデルから2枚のドアとルーフが取り除かれたことは、小さなパーソナルSUVには適しているが、同時に(他のほとんどのVWとは異なり)誰もがそれを好きだというわけではない。
しかし、VWにとって、ミニ カブリオと競合するこのクラスでは、このモデルは確実に大切な存在となろう。
特にT-Rocは、その実用性の高い才能を保持しているので、優位に立てる。
快適なエントリー、快適な高いシートポジション、良好な全方位ビュー(少なくともフロントは。リアはルーフが閉じているときに少し視界が妨害される)。
そしてそのドライビング時の快適な才能。
1.5リッターターボがスタート時の弱点を克服した後は、4気筒エンジンのシルキーな走行音、心地よいパワーディベロップメント、洗練されたトランスミッションマナーで、十分に楽しませてくれる。

VWはすべてを正しくおこなう

このこは、とてもエレガントなサスペンションを備え、驚くほどの快適さを提供してくれるシャシーによって証明される。
ステアリングはそのスポーティさもさることながら、ダイレクトなレスポンスでも楽しませてくれる。
そして、ホイールも優れていて、ルーフがオープンになっていることさえも、気づかないほどだ。
だがすべてが素晴らしいとは限らない。
ルーフが閉じられているときには、後部座席への出入りが難儀だ。またその後部座席もレッグルームがあまり備わっていなくて窮屈だ。
そのことだけを別にすれば、オープンVWは、コンバーチブルとSUVが見事にミックスされた成功モデルといえる。

バランスが取れている。T-Rocはエレガントで快適なサスペンションを備え、ステアリングは美しいほどダイレクトだ。

結論

好きな人にはこのVWはたまらない。
SUVとコンバーチブルの良いところをミックスしたもので、エキゾチックでもある。
ミニよりも実用的で、VWにとって、SUV市場で、またとない自己アピールのチャンスとなるだろう。
AUTO BILDテストスコア: 2

VW T-Rocカブリオ1.5 TSI DSGテクニカルデータ
エンジン: フロント横置き4気筒ターボ ⦿ 排気量: 1498cc ⦿ 最高出力: 150 PS@5000rpm ⦿ 最大トルク: 250Nm@1500rpm ⦿ 駆動方式: 全輪駆動、7速DSG AT ⦿ 全長×全幅×全高: 4268×1811×1512mm ⦿ 乾燥重量: 1540kg ⦿ トランク容量: 284リットル ⦿ 0-100km/h加速: 9.6秒 ⦿ 最高時速: 205km/h ⦿ 燃費: 14.7km/ℓ ⦿ CO2排出量: 160g/km ⦿ 価格: 32,025ユーロ(約380万円)より

むろん、すべてが素晴らしいわけでなく、欠点もある。ルーフが閉じられていると後部座席への出入りがやっかいだ。
そして、座っても、レッグスペースはあまりないし、屋根が開いていていると、すきま風がすごい。ちょうどオープンミニの中のように。それを除けば、オープンVWはコンバーチブルとSUVをうまくミックスしている。各部の仕上げや質感は大変高い。
ラゲッジスペースは284リットルと合格点だ。
光と影。整然とした操作性の良いコックピットに、ハードプラスチックが多く使われているのは少し残念だ。

Text: Stefan Voswinkel
Photo: Olaf Itrich / AUTO BILD