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【サステナビリティ】BMW式CO2削減手段 BMW パッケージに新素材を採用 最新情報!

2022年10月13日

BMWでは、これからはパッケージングもセーブされる。多くの自動車メーカーがそうであるように、BMWも自社生産におけるCO2排出量を最小限に抑えることを公約している。特にパッケージに関しては、バイエルンは今、新境地を開拓している。

BMWでは、サプライヤーとともに、製造や輸送におけるCO2排出量の大幅な削減を目指す様々なプロジェクトを実施している。欧州の工場では、以前から梱包材にリサイクル材を使用している。リユースパッケージの新規契約におけるリサイクル材枠は、2022年には約20%から35%超に引き上げられる予定だ。

また、持続可能な素材の使用、使い捨て包装の削減、輸送量の削減も排出量削減に寄与している。BMWとその全ブランドは全体として、10年後までにサプライチェーンにおける車両1台あたりのCO2排出量を20%削減することを目指している。「BMWの生産ネットワークと物流を担当するミハエル ニコライデスは、「革新的なアプローチによって、私たちは常に資源の使用を減らし、その結果、CO2排出量を削減しています」と語る。

新しい働き方の一例として、いわゆるEPP包装(EPP: 発泡ポリプロピレン)に再生材を使用したものがある。現在、新しく開発されたEPPパッケージには、すでに25%のリサイクル材が使用されている。EPPは、例えば、梱包された部品を安全に輸送するために適した形状の特殊容器として使用されている。

年間280トンのCO2が簡単に節約できる

このような容器は、年間約36万個が必要とされている。25%のシェアで、簡単に年間280トン近いCO2を削減することができる。これで終わりではなく、100%リサイクル材を使った最初のパイロットテストがすでに始まっている。

また、リサイクル率50%のカバーや小型の荷台を使用することで、年間680トンの排出量を削減することができる。現在は欧州を中心に展開しているが、今後はメキシコ、米国、中国にも広げていく予定だ。

スチール製メッシュボックスの代わりに、特大の折りたたみ式ボックスを使用

BMWグループは、特大サイズの折りたたみ式ボックスの導入により、排出量削減でさらに大きな成果を上げている。スチール製のケージの代わりに、リサイクル率90%以上の折りたたみ式プラスチック製ケージを使用するようになった。

BMWは、折りたたみ式輸送ボックスの大きな利点は、スペースを大幅に節約できることだと考えている。

折りたたみ式のショッピングボックスのようなもので、空の状態であれば折りたたんで持ち運ぶことができるようになっている。この新しいタイプの容器が15,000個あれば、年間約3,000トンのCO2を削減することができると言う。

Text: Hans Bast
Photo: BMW AG