アルファからの宣戦布告 アルファロメオ ジュリアGTA&GTAm

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アルファロメオ 540馬力リミテッドスペシャルモデル ジュリアGTA&GTAm

XXLサイズの巨大なリアウィングを備えた540馬力のハードコアモデル、ジュリアGTA&GTAm。
2台合計500台の限定生産モデルだ。

アルファからのBMW M3 CS、メルセデスAMG C63S、そしてジャガーXE SVプロジェクト8への宣戦布告!
ブランド誕生110周年を記念して、アルファは限定スペシャルモデル、「ジュリアGTA」と「ジュリアGTAm」を発表した。
世界向けに500台限定のハードコアジュリアが生産される。
パワーは540馬力にアップし、100キロ(!)もの軽量化を実現している。

ショートレビュー

GTAという略語は、1965年にアルファが初めてジュリア スプリントに使用したもので、それ以来イタリア車の伝統となっている。
これは “Gran Turismo Alleggerita”の略で、軽量構造の高速ツーリングサルーンを意味し、新型ジュリアGTAには間違いなく当てはまる。
すでに非常にスポーティなジュリアQV(クアドリフォリオ)をベースに、アルファのエンジニアはこのサルーンを筋金入りのスポーツカーへと進化させた。
アクラポヴィッチ製の新しいチタン製エキゾーストシステムとエンジンエレクトロニクスの改良により、フェラーリから供給された2.9リッター6気筒によって、ジュリアQVの510馬力から540馬力までアワーアップした。
標準装備のオートマチックトランスミッションとローンチコントロールシステムにより、ジュリアGTAmは、3.6秒で100km/hまで加速する。
これは、いまや時代遅れのBMW M3 CSや、現行のメルセデスAMG C63Sがスプリントに要する速度よりも大幅に速い。

GTAmのみ大型リアウィングを搭載しており、通常のGTAには小型のエッジが装着されている。

超軽量ジュリアGTAm

しかし、性能の向上は、ジュリアGTAmが速い理由の半分に過ぎない。
Giulia QVに比べて、エンジニアたちは合計100キロもの重量の節約するに成功している。そのほとんどがカーボンの使用によるものだ。ボンネット、ルーフ、フロントバンパー、フロントフェンダーはカーボン製だ。
GTAは、ドアやシャシーの様々な部分がアルミ製だ。
過激なバージョンのGTAmには、アルファはさらに一歩踏み込んで、レキサン製のサイドウィンドーが装備されている。その結果、GTAmの重量はわずか1,520キロで、1馬力あたりのパワーウェイトレシオは2.82キロとなった。

ジュリアGTAm専用XXLリアウィング

ジュリアGTAは、視覚的にも残忍だ。大型のエアインテーク、カーボンインレイシート、そしてモータースポーツをベースにした牽引用アイレットを備えた新しいフロントバンパーは、GTAとQVを明確に差別化している。
トレッドの幅が50mm拡大されたことで、リアアクスルにカーボン製のホイールアーチが取り付けられたこともできた。
カーボン製のサイドスカートと同様に、センターロック式の20インチホイールも特別モデル専用に用意された。
GTA用のアクラポヴィッチのチタン製エキゾーストシステムは、カーボン製ディフューザーに埋め込まれた2本のセンターテールパイプを備えている。
アルファは特別モデルにその存在感が際立ったXXLリアウィングを用意しているが、GTAmのみに与えられる。より市民的なGTAは、控えめなカーボンのエッジが装着されている。
その一方、当然ながらインテリアはGTAmよりもGTAの方が日常使いに適している。
GTAは、アルカンターラの追加部分を含め、ほとんどがジュリアQVで知られているインテリアで仕上がっている。
一方、GTAmのコックピットは、過激に改造されている。まず後部座席が取り除かれている(つまり、4ドアなのに二人乗りだ!!)。その代わりに、ロールバーやヘルメットのコンパートメント、消火器が設置されている。ドライバーとコードライバーは、ハーネスベルトを備えたカーボンバケットシートに座る。ドアを開けるためのループはモータースポーツからの引用で、ポルシェのGTモデルを彷彿とさせる。

ジュリアGTAmには後部座席はないが、バケットシートとハーネスベルトが付いている。

500人の購入者にヘルメット

運転席後方のヘルメット収納スペースが空にならないように、500名の購入者全員にGTAデザインのヘルメットと、追加特典としてレーシングシューズを含むレーシングスーツ、Goodwool社製の車両カバーがプレゼントされる。
アルファロメオはナンバー入りスペシャルモデルの価格をまだ明らかにしていないが、我々はジュリア GTAのベース価格が10万ユーロ(約1,200万円)以上になると予想している。
ちなみに、300台限定で、600馬力のジャガーXE SVプロジェクト8のベース価格は182,000ユーロ(約2,100万円)だ。
グッドニュースは、このスペシャルモデルはまだ完売していないとのことだ!

アグレッシブなデザインのジュリアGTAのフロント。レースカーといってもいい過激さだ。
ジュリアQVと比較して、エンジニアたちは合計100キロの節約を実現した。そのほとんどがカーボンの使用によるものだ。
ちゃんとディスプレイも、コントローラーも装備され、決してスパルタンではない内装。ダッシュボード上のバックスキン調の処理と、ループ式のドア開閉ノブにご注意。

視覚的にも残忍なジュリアGTA。装着されたXXLサイズのリアウィングに、他のすべてのツーリングカーが羨望の眼差しを向ける。

Text: Jan Götze
Photo: Fiat Chrysler Automobiles