【内燃機関&EV対決】ベンツ編 新世界対旧世界=内燃機関対電動モーター メルセデス GLB対EQB 果たして勝者は?
2022年9月6日
内燃機関対電動モーター: メルセデスGLB対EQB。ここでは、電気駆動で物事がスムーズに進む。メルセデスGLBとEQBの外観上の違いは、細部のみだ。しかし、実際には空間の広さに違いがある。
「GLB」と「EQB」の違いは、エアロダイナミクスとリアの連続ライトストリップ、ただそれだけだ。もちろん、どちらも「Aクラス」や「Bクラス」でおなじみの技術がベースになっているのは、不思議なことではない。
インテリアも、2つのスクリーン、完璧な操作性、巧みなMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエキスペリエンス)システムなど、細部に関して異なるだけだ。例えば「EQB」では、吹き出し口にローズゴールドのインサートが装着されている。
しかし、基本的に広々とした空間であることには、実際のところ違いがある。「EQB」の後席は地面に対して非常に低く、大人は「GLB」の方がゆったりと座れる。
300kmのテスト走行が可能だったEQB
「EQB 300 4MATIC」は、フロントとリアに電気モーターを搭載し、システム出力228馬力、バッテリーは66.5kWh、テスト走行距離は300kmだった。力強く、滑らかに、静かに加速し、最高速度は160km/hに制限されている。
【車両データ】
モデル | EQB 300 4MATIC | GLB 250 4MATIC |
エンジン | 電動モーター×2基(フロント&リア) | 4気筒ターボ |
最高出力 | 168kW(228PS) | 224PS@5500rpm |
最大トルク | 390Nm | 350Nm@1800rpm |
0-100km/h加速 | 8.0秒 | 6.9秒 |
最高速度 | 160km/h | 236km/h |
駆動方式 | 全輪駆動、入力ギア | 全輪駆動、8速デュアルクラッチ |
全長/全幅/全高 | 4684/2020/1667mm | 4634/2020/1659mm |
ホイールベース | 2829mm | 2829mm |
乾燥重量 | 2,108kg | 1,787kg |
トランク容量 | 495~1710リットル | 570~1805リットル |
価格 | 55,519ユーロ(約766万円)より | 50,028ユーロ(約690万円)より |
アクセルペダルは敏感に反応し、減速度も調整可能となっている。「GLB」に搭載された2.0リッターは224馬力を発揮し、パワフルなタイプだが、ガツガツしたマナーで、荒っぽく、気になる。
GLB: 50,028ユーロ(約690万円)より
8速デュアルクラッチトランスミッション(標準)は、特にシフトダウン時にやや緩慢な動きをする。どちらのベンツもバネが柔らかく、段差をわずかなうねりと穏やかな揺れで受け止め、素晴らしく正確なステアリングで気持ちよく扱いやすい走りをする。
価格に関して、「GLB 250 4MATIC」は50,028ユーロ(約690万円)から、「EQB 300 4MATIC」は55,519ユーロ(約766万円)からとなっており、どちらも安価ではない。
勝者: 電気自動車 メルセデスEQB
結論:
「GLB」と「EQB」は、十分なスペース、巧妙なMBUXコントロールシステム、品格のあるサスペンションを備えている。電気駆動モデル「EQB」はよく馴染み、全体的に洗練された印象があり、最終的には補助金によって「GLB」より安くなる。
Text: Dirk Branke
Photo: Mercedes Benz AG