【ニューモデル情報】これまたイイネ? VW ID.Buzzのピックアップトラック仕様がやってくる? 第1報!
2022年9月6日
ダブルキャブ搭載のVW ID.Buzzは実現するのか?ダブルキャブで荷室のあるVW ID.Buzz。それはとても魅力的だ。特許出願により、実現化は現実味を帯びてきた。
ダブルキャブの「ID.Buzz」に関する新着ニュース!VWは、ロードフロアのある4ドア「ID.Buzz」の特許を申請している。しかし、これでこの「ドカ バズ(Doka Buzz)」が実現するかどうかは未知数だ。VW商用車部門によれば、同社は需要がどの程度あるのかを検証している段階とのこと。
しかし、確かなことは、2023年から「ID.Buzz」の貨物仕様がロングホイールベース化ではじめて利用可能になることだ。つまり、ハノーバーに本拠を置く同社は、まもなく最初のバリエーションを追加することになる。特に商用車用の「バズ」には注目が集まっているようで、これまでの「ID.Buzz」の受注の半分がスライドドア付きのバン「カーゴ」だったそうだ。電気自動車としての商用車「バズ」は、“有り!”だ。
ドカ(Doka)は長い伝統を誇る
しかし、話をダブルキャブに戻せば、「ID.Buzz」は、2022年4月に、VWがデザイン画の形で、いわゆる「ドカ」(ダブルキャブの略称)で初めて登場した。「ドカ」は、リアアクスルの直前まで、4ドアの「ID.Buzz」は通常の乗用車バージョンに対応する。2列目シートの後ろには荷室が設定されている。
「バズ」の後部は、前車軸の前に外付けのステップを設けたロードフロアになっている。このボディ構成は、「VW T1」に始まり、今までVWの長い伝統となっている。こういうスタイルの商用車を必要としている人たちにとってだけでなく、多くのVW秋効果にとっての待望の1台となりそうだ。楽しみに待ちたい。
【ABJのコメント】
かつてあった「フォルクスワーゲンT3」のダブルキャブモデル。残念ながら日本の路上で遭遇したことはないけれど、ヨーロッパの田舎で見たときは、なんとも僕のつぼに刺さった一台で、日本に持って帰ってあげたいと思うような自動車だった。そういえばその昔、子どものころにミニカーを持っていた記憶もおぼろげながらあるが、あれはもっと古いモデルだったろうか・・・。
今回の「ID.Buzzピックアップトラック」は、そんなノスタルジーを持った開発者がフォルクスワーゲンの社内にもいるのかな、と思わせるようなスクープで、なんとなくほんわかした気持ちになった。
ドイツのBEVといえば、テスラと張り合うかのように高性能で、重く大きく、高価なモデルばかりに目が行ってしまうが、こういう普段使いの働き者のBEVがもっと出てきたら生活の中でどんなに便利だろうか、と考えることもある。これなら田舎の地域でもガソリンスタンドの存在を気にせず乗れるし、仕事に使っても、ファミリーカーとしてちょっとしたオシャレ車として使っても楽しそうではないか。
そこそこの性能であっても今回のピックアップトラック仕様のように、生活に彩を与えてくれるような一台が買いやすい価格で出たら・・・。それこそが本来のBEVのあるべき姿なのではないだろうか。さしずめ日本では軽トラックがBEVになる時代こそが浸透の速度を高める時だと思うが、ドイツではこんなピックアップトラックが発表されたら内燃機関の自動車から積極的に乗り換えるユーザーも出てくるのではないか。実際に出るか出ないかは別として、そんなちょっと楽しいスクープニュースである。(KO)
Text: Peter R. Fischer
加筆: 大林晃平
Photo: Volkswagen AG