たったの1600馬力?(笑) ブガッティ シロンより凄い! シボレー カマロZ/28

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1600馬力ドラッグレース用シボレー カマロ Z/28 販売中

アメリカで1995年製シボレーカマロZ/28を究極までチューニングした1台が販売されている。モンスターカマロはブガッティ シロンよりもパワーがある!

第四世代(1993~2002)のシボレーカマロは、ジョークのネタとして諧謔的にもてあそばれることが多い。米国車ファンはその存在をあざ笑い、馬鹿にすることが多い。
しかし、現在アメリカで競売にかけられているこの1995年型シボレーカマロZ/28は、堂々たるもので、臆するところなどどこにもなく、文句も受け付けないだろう。批判者からも、そして反対者からも! 
まあスタイリングに関しては若干「笑い」にされる可能性もあるが、走行性能に関しては笑いものになる心配など、まったくない。

2つの可能な性能レベルを持つエンジン

その理由は、ドラッグスターのボンネットの下にあるほぼ7.2リッターのモンスターV8エンジンだ。
パワーユニットは、ピストンとピストンリングは新品の特別品、コネクティングロッド、ベアリング、CNC加工されたシリンダーヘッドも新品だ。
他にもスミスブラザーズのプッシュロッド、T&Dのロッカーアーム、プログラム可能なインジェクションシステム、エデルブロックのインテークマニホールドなどの特別カスタムエンジンパーツが多数使用されている。
それによりこのメガエンジンは通常運転時でも800馬力を発揮するが、さらに2段式NOSシステム(ナイトラス・オキサイド・システム=NOS。ナイトラスオキサイドと呼ばれる「亜酸化窒素」をエンジン内部に噴出してパワーアップさせるシステム)を採用した場合は、後輪駆動にも関わらず1600馬力という信じられないほどのパワーを発生させる、カマロを驚くべき速さで走らせる。

特別製の部品が使われ組まれたエンジン。160、ではなく1600馬力を生み出す。

このパワーはブガッティ シロンの最高出力をさらに100馬力も上回るものだ!
トラクションはTH-400オートマチックトランスミッションが担当するが、このATは、通常、GMのモデルレンジのヘビーデューティーなピックアップトラックやバンに搭載されているものだ。

このカマロは、ドラッグストリップ(ドラッグ レース専用の直線1/4マイルのトラック)の信号が青に変わった瞬間に思いっきり走り出すために、解除するだけで発進するトランスブレーキと呼ばれる発進制御装置を装着している。トランスブレーキは、ドライバーが静止しているときに、トランスミッションの1速とリバースギアを同時に作動させることができる仕組みである。
このシステムのおかげで8気筒エンジンの回転数を上げてローンチスタートを切るときに、特別な運転方法も工夫も不要になった。

スタート準備を整え、発進ボタンを押すと、トランスブレーキが解除され、車は猛発進する!

後ろにでんぐりかえってしまわないようにウイーリーバーが装備されている。黒い筒は停止用のパラシュートだ!

必要不可欠な安全装備を搭載

もちろん、このモンスタードラッグマシンは、形を除けば100分の1ほどもロードカーとの共通点はない。
おそらくこのカマロで、まずすべての人の目をひくのがボンネット上の巨大な帽子のようなエアインテークだ。さらにウイングの伸びたテールと同じように珍妙に見える。
そんなボディパーツのほとんどはもはや鋼板製ではなく、カーボンなどで作られている。
さらに安全性もおろそかにはされていない。パイロット(ドラッグレーサー)はロールケージでしっかりと守られているし、ベルト付きのレーシングシートでしっかりと固定されているからだ。リアのウイーリーバーは、発進時にカマロがうしろにひっくり返ってしまうのを防ぐ。それほどのパワーなのだ。
超猛烈ダッシュした後は、航空機用部品を使用したブレーキとパラシュートがこのモンスターマシンを停止させる。

さて、そんな1600馬力のカマロの価格だが、現在の入札額は1万ドル(約110万円)と思い切り安い。しかし、このクルマをここまで改造するには25万ドルが投入されたと言われているので、売り手が、これが最後の入札ではないことを期待しているのは間違いないだろう。

Text: Lars Hänsch-Petersen