【このクルマなんぼ?】え? お好きですかこういうネタ(笑) W124メルセデス・ベンツ230TE ギリギリ100万円以下です

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このW124エステートはHナンバーで値段もそれほど高くないのでお買い得?eBayには、現在、メルセデス230 TE(W124)が出品されており、この車はかなり面白いかもしれない。132馬力のダイムラーにはHプレートがついていて、とても整った印象だ。また、LPGガスシステムも搭載したモデルでもある。

「W124」は、メルセデスのクラシカルな美点を体現し、日常生活にすんなりと溶け込む。だからメルセデス・ベンツファンは、この伝説の「W124」をこよなく愛するのである。「W124」はすべての人のニーズに応えていた。当時、タクシードライバーもこのサルーンを好んでいたし、オープンモデルの「CE」を映画スターが乗っているのを見かけることもあった。また「Tワゴン」にはバスのように荷物を運ぶことができる。そして、スポーツカーが好きな人にとっては、「500 E」が憧れの存在だった。

現在、eBayでそんな「メルセデスW124」が販売されている。資料によれば、132馬力の「230TE」で、オートマチックトランスミッションとのこと。また、憧れのHナンバー(クラシックカー用ナンバー)、LPGガスシステムも搭載している。価格? 6,850ユーロ(約94万円)という、かなりリーズナブルなプライスだ。

ディーラーでは、写真のためにダイムラーをきちんとクリーニングしている。しかし間近でよく見ると、どのように見えるのだろうか? 写真から、電動サンルーフのついていることがわかるが、開かないという。

売りに出されているメルセデスには長所と短所がある

広告でまず目を引くのは、クルマの写真だ。一見するとダメージもなく、特筆すべき使用感も劣化もない、非常によく手入れされたメルセデスを映し出している。すでに取得済みのクラシックカーとして認証されたHライセンスプレートや、設置されているLPGガスシステムも見どころのひとつだ。ナンバープレートを見れば、少なくとも中身はちゃんとしたクルマであることがわかる。一方、LPGガスのタンクなどによってトランクルームが犠牲になっている。しかし、それによって、このエステートカーでお金を節約できるチャンスが生まれるのだ。なぜ? いうまでもなく、LPGガスはプレミアムガソリンより安いからだ。

非常に良い: シートは明らかに最高の状態だ。運転席のクッションなどは摩耗していないようだ。ウッドのセレクターだけはノンスタンダード。

次回の車検は、まだまだ先の2024年1月の予定だという。しかし、それでも程度は完璧ではない。サンルーフが開けられないと報告されているし、傷やクリアラッカーの剥がれ、腐食もある。詳細は不明だが、それでもこの販売店のオープンな姿勢は賞賛に値する。

トランク内のガスタンクは場所をとる。しかしこのシステムにより、エコノミカルなエステートに変身するのだ。

これらは、メルセデスを購入する前によく確認しておきたいポイントだ

もちろん、購入前には出品車の綿密なチェックが推奨される。試乗が中心的な役割を担う。売り手と一緒に履歴を確認することも肝要だ。

さらに「W124」の最大の弱点は、やや錆びやすいことだ。したがって、説明とは関係なく、実際に車をよく見ることが重要である。ジャッキングポイントが腐っている。これはよく知られていることだ。しかし、サビはリアホイールアーチ、フロントマッドガードの先端、エンジンルームのウェブプレートなどチェックするべき部分は多い。

【ABJのコメント】
「W124(正確にはS124)」に関しては、個人的にだが、かなり詳しく理解しているつもりである。というのも我が家には父が最後の一台(とはならなかったけれど)として購入した、1990年モデルの「230TE」が17年にわたって居続けたからで、いい面も悪い面も知っているつもりである(蛇足ながらその前には、マイナー前のS124 230TEが4年、その前にはW123(S123)の300TDもあったから、なんだかんだとメルセデス・ベンツのワゴンとの付き合いは長い)。

その思い出を振り返れば、さすがに当時のメルセデス・ベンツの名車と呼ばれた「124」だから素晴らしくいい自動車であった。完成度が高いとか、走りが素晴らしい、とかそういう誉め言葉ではなく、「厚く、なめらかでホンモノの、運転しやすい自動車」というのはこういうものかと教えてくれたのは「124」である。だがその一方でメンテナンスパーツの高価なことや、定期的なメンテナンスの必要性を教えてくれたのも「124」で、決して乗りっぱなしにはできない、ちゃんといろいろな部分に手を入れていかなくてはいけない自動車、それが「124」である(まあ自動車とは、本来すべてそういうものではあるのだが)。

今回の「S124」、確かに一見安い。ネオクラシックのメルセデス・ベンツとしてはちょっとほしくなってしまう価格ではある。だが私の経験からすると、このままで乗り続けることはまず無理で、ざっとこの2~3倍くらいは所有する費用を用意しておくことは必須である。また毎年の出費も覚悟しなくてはいけない年代の自動車になりつつあるということも事実であろう。

まごうかたなきメルセデス・ベンツだからこそ、だましだましではなく、きちんとメンテナンスしてそれ相応に乗ってあげたいではないか。だからこそ必要なパーツは交換し、きちんとメンテナンスしながら乗れる人にこそ乗ってほしい「124」である。(KO)

Text: Lars Hänsch-Petersen
加筆: 大林晃平
Photo: Ebay.de/www.sky-automobile