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自動車に入れ墨?? タトゥーアート それともタトゥーオート? レクサスUX

2020年4月10日

カータトゥー 世界初のタトゥーカー レクサスUXタトゥーバージョン

自動車に入れ墨するって? いったいどうやったのか? レクサスはUXにタトゥーを施した。この世界初のカータトゥーは半年かかっただけでなく、コストもかかっている。

レクサスは世界で最初のタトゥーを施されたクルマを作り上げたと主張する。御覧の通り、レクサスUXは鯉のタトゥーでデコレーションされている。
もちろん、通常のタトゥーのように針でブリキにインクを入れたわけではなく、ドレメル(Dremel)製の電動工具を使って作成されたものだ。

金箔による3D効果

モチーフとなったのはカープ、つまり鯉は大変日本的な絵柄だ。
日本人ではなく、ロンドンのタトゥーアーチスト、クラウディア デ サベがドレメル電動工具を使って、製作を始めたのは、ホワイトボディのレクサスUXだった。1本1本丁寧にラインが新車の塗装の下のメタルまで刻み込まれていく。通常のタトゥーと異なり、セカンドステップとして、その刻まれたラインの中に色が施されていった。
そこに合計5リットルもの塗料が手作業で加えられることによって、細部まで際立った鮮やかな色を出すことができた。さらにその塗装が透明なニスでコーティングされる前に、金箔を使って、立体感(3D効果)を生み出している。

ロータリーツールとして名高いドレメルはドイツにルーツを持つアメリカの工具メーカーだ。

カータトゥーは非常に高価だ

この車に入れ墨を入れるという行為は、草案から完成まで6ヶ月という時を要した。ドレメル工具による実際のタトゥー作業は、毎日8時間、5日間40時間をかけておこなわれたという(意外と早いという気もする)。
蛇足ながらレクサスにこのタトゥーの施されたSUVを売る意向はない。
トータルコストは、カータトゥーイングだけで、120,000ポンド(約1,680万円)以上かかったと言われているが、それはレクサスUXの価格24,350ユーロ(約300万円)の5倍以上の金額である。

鯉が入れ墨作業によって描かれたレクサス。 そんじょそこらのラッピングペーパー車や、アニメの描かれたイタ車(痛い車)ではない。
入念な下絵の作業。元絵を描くのも大変であったろうに。
ドレメル作業と、着色は同時進行だったようだ。

Text: Katharina Berndt
Photo: Lexus