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【F1第13戦ハンガリーGP決勝】10位からスタートのフェルスタッペン見事に勝利 フェラーリに災難 メルセデス健闘するも後塵を拝する

2022年8月1日

2022年F1ハンガリーGP@フンガロリンク。フェルスタッペンはスピンしながらも勝利、フェラーリには災難。マックス フェルスタッペンはルイス ハミルトン、ジョージ ラッセルを抑えて10位スタートからのハンガリーGPを制覇した。

ハンガリーGPの不思議なレース: 10位スタートから追い上げたマックス フェルスタッペンが優勝、しかし途中で一度スピンも。しかし、強力な戦略と安定したオーバーテイクにより、王者は今季8勝目、ブダペストでの初勝利を達成した。フェルスタッペンは第2コーナーでの360度スピンにも平然と対応&簡単に対処し、それまでレースをリードしていたシャルル ルクレールをオーバーテイクした。

「レース中に勝利のドーナツを作った史上初のドライバー」とSky TVの評論家で元F1レーサーの、ラルフ シューマッハは笑う。

マックス フェルスタッペンがスピンしながらもハンガリーGPを制す。

フェルスタッペンは無線で「なんてレースなんだ」と歓声を上げている。「誰がこのレースを我々が勝ち取ることができると思っただろう!しかし、我々は落ち着いて、やり遂げたのです」。その後、オランダ人レーサーが明かす。「コーナーではシフトチェンジとクラッチに少し苦労した。360度スピンの後、うまくいってよかった!」と笑った。

一方、メルセデスは上昇傾向が続いている。ルイス ハミルトンは、残り5周の時点でフレッシュなタイヤで、チームメイトでポールシッターのジョージ ラッセルを追い抜き2位でゴールした。若き英国人ラッセルは30周に渡ってGPをリードしていたが、戦略の失敗によりフェルスタッペン、そして後にハミルトンに遅れをとってしまった。

「今回は、コース上で結果を出すことができました」。メルセデスのチームボスであるトト ヴォルフは、「これからはこれをベースにやっていく」と嬉しそうに語った。

しかし、シルバーアローは、フェラーリの想定外のドラマからも恩恵を受けている。ルクレールはハードタイヤに交換したが、アスファルトの温度が低いため、グリップが得られずフンガロリンクでスリップ、横滑りし、途中トップに立ったが、結局フェルスタッペンやラッセルを後ろに置くことができなかった。

さらにタイヤを交換すると、6番手まで後退してしまう。チームメイトのカルロス サインツはセルジオ ペレスより先に4位でフィニッシュ。このため、フェラーリの表彰台獲得はなかったが、それでも金曜日のフリー走行では赤いレーサーが強い印象を残した。ルクレールはチャンピオンシップで80ポイント差となった。

引退を表明したセバスチャン ベッテルは力強いレースをした。

今シーズン後のF1からの引退を表明したベッテルは、チームメイトのランス ストロールをはじめ、数々の印象的なオーバーテイクを決めて10位でゴールし、ワールドチャンピオンシップのポイントを獲得した。ヘッペンハイム出身の元F1チャンピオンは、スタート直後のアレックス アルボン(ウィリアムス)の追突を難なくかわした。

なお、次戦、2022年F1第14戦ベルギーGPは、約1か月後の8月28日(日)に、スパ フランコルシャン サーキットでおこなわれる。レッドブルとフェラーリとの闘いに、いよいよメルセデスも参加して、三つ巴の闘いとなるのか? ますます興味は尽きない。

2022年F1第13戦ハンガリーGP決勝結果(10位まで)
1位 マックス フェルスタッペン(オランダ) – レッドブル 1時間39分35.912秒
2位 ルイス ハミルトン(イギリス)メルセデス – +7.834秒
3位 ジョージ ラッセル(イギリス) – メルセデス – +12.337秒
4位 カルロス サインツJr(スペイン)-フェラーリ – +14.579秒
5位 セルジオ ペレス(メキシコ)-レッドブル – +15.688秒
6位 シャルル ルクレール(モナコ)-フェラーリ – +16.047秒
7位 ランドー ノリス(イギリス)-マクラーレン – +1分18秒0.3秒
8位 フェルナンド アロンソ(スペイン) – アルピーヌ +1周
9位 エステバン オコン(フランス) – アルピーヌ +1周
10位 セバスチャン ベッテル(ヘッペンハイム) – アストンマーティン +1周

ドライバーズランキング(全22戦中13戦終了時点の順位 第10位まで)
1位 マックス フェルスタッペン(オランダ) – レッドブル 258ポイント
2位 シャルル ルクレール(モナコ) – フェラーリ 178ポイント
3位 セルジオ ペレス(メキシコ) – レッドブル 173ポイント
4位 ジョージ ラッセル(イギリス) – メルセデス 158ポイント
5位 カルロス サインツJr(スペイン)-フェラーリ 156ポイント
6位 ルイス ハミルトン(イギリス) – メルセデス 146ポイント
7位 ランドー ノリス(イギリス)-マクラーレン 76ポイント
8位 エステバン オコン(フランス)-アルピーヌ 58ポイント
9位 ヴァルテリ ボッタス(フィンランド)-アルファロメオ 46ポイント
10位 フェルナンド アロンソ(スペイン) – アルパイン 41ポイント

コンストラクターズランキング(全22戦中13戦終了時点の順位)
1位 レッドブル 431ポイント
2位 フェラーリ 334ポイント
3位 メルセデス304ポイント
4位 アルピーヌ 99ポイント
5位 マクラーレン 95ポイント
6位 アルファロメオ 51ポイント
7位 ハース 34ポイント
8位 アルファタウリ 27ポイント
9位 アストンマーティン 20ポイント
10位 ウィリアムス 3ポイント

Text: Bianca Garloff
Photo: autobild.de