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【F1第12戦フランスGP決勝】フェラーリ 悲劇の結末 首位を独走していたルクレールがクラッシュ レッドブルのフェルスタッペンが勝利

2022年7月25日

2022年F1フランスGP@ポール リカール サーキット。フェルスタッペンはルクレールの悲劇的なドラマから恩恵を受ける。フランスGPをリードしていたシャルル ルクレールだが、タイヤスタックでフェラーリをクラッシュさせリタイア。ポール リカールでのGPのドラマはこうして始まり、終わった。

ルクレール、フランスGPでドラマを起こす! 20周目まで、レースをリードしていたフェラーリのスターレーサーは、赤いレーシングマシンのコントロールを失い、タイヤバリアに激しく突っ込んでリタイア。これがモナコ人レーサーにとってのレースの終焉となり、世界選手権での戦いに再び苦汁を飲まされることになった。

ルクレールは、アクセルペダルが動かなかったことを明かすと、ピットラジオに向かって無線を通じて大声で叫んだ。

「フェラーリはミスが多く、レッドブルはもっといいポジションにいる」とルクレールに同情するSky TV解説者のラルフ シューマッハ。「悔しがるのは当然だ」。

ルクレールは無念のリタイア。フェラーリはマシンの信頼性に問題が・・・。

やや冷静になり、テレビのインタビューでルクレールが答える。「でも、このようなミスを繰り返していたら、いくら速くても意味がない。イモラでは7ポイント、ここでは25ポイントを失いましたが、もし32ポイント差で世界選手権を失うことになれば、それがどこから来るのか、私にはわかっています。それは許せない」。ルクレールにとっては、トップ走行中に起きたクラッシュはバクー、バルセロナに続き3回目。

「ただ、プッシュしようとしてリアを失っただけなんだ。タイミングを間違えてしまい、週末を通してバランスに問題があった」と冷静にレースを振り返った。

ルクレールのリタイア後、マックス フェルスタッペンが独走で優勝した。

レッドブルのワールドチャンピオン、マックス フェルスタッペンが優勝を飾った。オランダ人レーサーにとっては、2022年シーズンで7回目、通算27回目の優勝となった。「落ち着いて接することを心がけました。もちろん、シャルルにとっては不運なことだった。彼のリタイア後、私は自分のレースを走るだけでした」。

レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート マルコは、63ポイントのリードにもかかわらず、まだワールドチャンピオンシップが終了するとは考えていない。「ブダペストでは、今すぐ前に戻りたい。でも、世界選手権でチャンスをつかむには、10~12レース勝たなければならないと思っています」と慎重に述べた。

ルイス ハミルトンは記念すべき300回目のグランプリで、メルセデスのチームメイトであるジョージ ラッセルを抑えて2位となった。セーフティカーが導入された後の再スタートで、レッドブルのペレスはスローダウンしてしまい、表彰台を逃した。

なお、次戦、2022年F1第13戦ハンガリーGPは、1週間後の7月31日(日)に、ハンガロリンクにておこなわれる。フェラーリが調子を戻して再び接戦のシーズンとなった。果たして、レッドブルとフェラーリとの一騎打ちは続くのか? それとも、メルセデスも参加して、三つ巴の闘いとなるのか? ますます興味は尽きない。

2022年F1第12戦フランスGP決勝結果(10位まで)
1位 マックス フェルスタッペン(オランダ) – レッドブル – 1時間30分02.112秒
2位 ルイス ハミルトン(イギリス) – メルセデス – +10.587秒
3位 ジョージ ラッセル(イギリス) – メルセデス +16.495秒
4位 セルジオ ペレス(メキシコ) – レッドブル +17.310秒
5位 カルロス サインツJr(スペイン) – フェラーリ +28.872秒
6位 フェルナンド アロンソ(スペイン)- アルピーヌ +42.879秒
7位 ランドー ノリス(イギリス) – マクラーレン +52.026秒
8位 エステバン オコン(フランス) – アルピーヌ +56.959秒
9位 ダニエル リカルド(オーストラリア) – マクラーレン +1分0.372秒
10位 ランス ストロール(カナダ) – アストンマーティン +1分2.549秒

ドライバーズランキング(全22戦中12戦終了時点の順位 第10位まで)
1位 マックス フェルスタッペン(オランダ) – レッドブル 233ポイント
2位 シャルル ルクレール(モナコ) – フェラーリ – 170ポイント
3位 セルジオ ペレス(メキシコ) – レッドブル 163ポイント
4位 カルロス サインツJr(スペイン) – フェラーリ 144ポイント
5位 ジョージ ラッセル(イギリス) – メルセデス 143ポイント
6位 ルイス ハミルトン(イギリス) – メルセデス 127ポイント
7位 ランドー ノリス(イギリス) – マクラーレン – 70ポイント
8位 エステバン オコン(フランス) – アルピーヌ 56ポイント
9位ヴァルテリ ボッタス(フィンランド) – アルファロメオ 46ポイント
10位 フェルナンド アロンソ(スペイン) – アルピーヌ 37ポイント

コンストラクターズランキング(全22戦中12戦終了時点の順位)
1位 レッドブル 396ポイント
2位 フェラーリ 314ポイント
3位 メルセデス 270ポイント
4位 アルピーヌ 93ポイント
5位 マクラーレン 89ポイント
6位 アルファロメオ 51ポイント
7位 ハース 34ポイント
8位 アルファタウリ 27ポイント
9位 アストンマーティン 19ポイント
10位 ウィアムス 3ポイント

Text: Bianca Garloff
Photo: autobild.de