【面白ネタ】アート? ビミョー ポルシェ タイカン クロスツーリスモのアートカーって何?

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ハーレクインルックのポルシェ タイカンは、コーデュロイとコルクをインテリア素材に使用している。デザイナー、ショーン ウェザースプーンとともに、ポルシェはユニークなタイカン クロスツーリスモを発表した。

「VWポロ ハーレクイン」を覚えているだろうか? 移動式スペアパーツ倉庫のようなカラフルな小型車?当初はギャグのつもりで作った「ポロ」だが、1990年代には3,800台が生産され、フォルクスワーゲン自身も予想外だったろう。現在では、「ポロ ハーレクイン」がコレクターズアイテムとして人気を博している。今回、ポルシェが発表した「タイカン クロスツーリスモ」は、どうしてもそのカラフルなVWを連想させる。しかし、このアートカーはワンオフモデルとしてのみ作られることになった。

カラフルな「ポルシェ タイカン4クロスツーリスモ」は、ショーン ウェザースプーンがデザインしたものだ。ナイキエアマックス97/1のデザインで知られ、現在はアディダスと仕事をしている32歳の彼は、明るい色と人目を引くパターンを好んで採用するが、このタイカンを見ると納得がいく。

デザイナーと作品: ショーン ウェザースプーンは、2018年にデザインしたナイキのシューズ「エアマックス 97/1」で有名になった。

ウェザースプーンは、「タイカン」の色や素材に満足していないため、色探しの作業は複雑を極めた。「私は何かを見るとき、それをどのように変え、新しいレベルに持っていくことができるかを問います。そのため、ヴァイザッハのデザインスタジオでは、バーチャルリアリティを使って、数回にわたって色や柄をデジタル車両で試しました」と彼は語っている。

インテリアは、コーデュロイやコルクなど、ワイルドなカラーミックスでまとめられている。たしかに最近のスポーツウエアを連想するカラーかもしれない。

結局、ウェザースプーンはポルシェにパントンのコードを送り、ポルシェはその色を再現することができた。「ナッシュブルー」、「ショーンピーチ」、「ロレッタパープル」、「アシュリーグリーン」は、デザイナーの家族の名前にちなんで特別に調合されているものだと言う。

外観以上に壮観な内装

ウェザースプーンがデザインし、最大出力350kW(476ps)を誇る電気自動車のポルシェは、2022年3月にテキサス州で初公開された。現在はインテリアも見ることができ、緑、青、紫のレザーとコーデュロイやコルクの組み合わせなど、少なくとも外観と同じくらい印象的である。

コーデュロイの使用はポルシェにとって目新しいものではなかったが、コルクはポルシェのインテリアに使用されたことはなかった。今までは。

車の構造としては珍しいこの素材は、コーデュロイやコルクを自分の作品やコレクションにも常用しているウェザースプーンの特別な要望で採用されたものだ。ダッシュボード上部、アームレスト、A、B、Cピラー、ステアリングホイール、フロアマットのコルク加工は、ポルシェの椅子張り職人にとっても難題だった。911(992)の特別モデル「タルガ4Sヘリテージエディション」のシートとヘッドライナーに「アタカマベージュ」のコーデュロイ生地を採用したことはあったものの、今回のような素材は難しかったらしい。

カスタマイズの限界はほとんどない

ポルシェはこのアートカーで、個性的なデザインにほとんど限界がないことを印象的に示している。2021年に開始された「Design Manufaktur」の特別なリクエストプログラムの枠組みの中で、今後、顧客にはさらにデザインの幅が広がっていくことになる。そして、もしかしたら、カラフルな「タイカン」は結局のところ、一点物のままではなくなるかもしれない。「VWポロ ハーレクイン」も当初はシリーズモデルとして意図されたものではなかったのだ。

【ABJのコメント】
なんでも選べる、ということこそ一番難しいことはないだろう。自由に選べるクルーザーの内装、自家用ジェットの内装、そんなものを一から自由に決めなくてはいけないとしたら、実に悩む。悩んで悩んだ末に決められず、きっとどこかのコーディネーターに相談し、挙句の果てには全部依頼してしまうかもしれない。そこまでいかなくとも、スーツを完全オーダーメイドで作るとしても、実に悩み難しい課題にぶち当たるはずである。なぜなら自分のセンスを試されているようなものだからだ。しかも、今までのセオリーとか文様とか様々な障害も出てくるし、とにかく一番難しいのは、全く自由な状態から、組み上げていくことなのだと思う。とにかく自由というのは最大に難しい。

今回一台は、本文にもあったとおり、かつての「フォルクスワーゲン ポロ ハーレクイン」をほうふつさせる一台だが、あれは、内装は普通だったけれど、こちらはやり放題の状態である。内装・外装とも自由にやり放題、で、出来上がったのはこういうモデル、なわけだが、まあ自分では選ばないし乗ることはないだろう。目立ちすぎるし、ぼくの趣味ではないから。まあイベントで使うため(全国のディラーとかアディダスとかのイベントで展示される行脚自動車でしょう)の一台とか、「ツール ド フランス」の先頭を走るとか、そういう趣旨なら賛成だが、欲しくはないし、もらっても困る、本当に困る。1台限りでよかったと思うし、実用にはならないだろう。コルクの内装は面白いけれど、耐久性などはないだろうし、あくまでもショーカー、ということでお考えいただきたい。ウェザースプーンさん(申し訳ないが存じ上げなかった)のファンには謝るしかないが、これを自由に乗っていいからと、一年間貸してもらったとしたら、えらく苦痛になってしまいそうである(苦笑)。(KO)

Text: Jan Götze
加筆:大林晃平
Photo: Porsche AG