【ニューモデル情報】フェイスリフトされより印象的な外観となった新型DS 7のすべての情報

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クロームメッキを減らし、純燃焼エンジンのみを搭載したDS 7のフェイスリフトモデル。より印象的な外観となり、よりラグジュアリーに、そして360馬力の新しいトップモデルに加え、DS 7には合理化されたエンジンレンジが用意されている。シートチェックを含む全情報!

シトロエンのノーブルブランドであるDSは、5年ほど前に「DS 7」とともに独立を果たした。以来、このSUVは社内販売台数の上位を占めている。その状態を維持するために、今回、フェイスリフトが行われた。今回のフェイスリフトでは、よりシャープな表情と、さらなる高貴さを導入している。

また、エンジンのラインナップにも驚くほど手を入れている。今後、純燃焼エンジンはディーゼル一本に絞られるだろう。その代わりに、3種類のプラグインハイブリッド車があり、そのうちの1つは360馬力のトップモデルとしてラインナップを完成させている。

また、「DS 7」は、今後、”クロスバック”という名称ではなくなる。フェイスリフト版「DS 7」は、2022年8月に受注を開始し、2022年晩秋にディーラーショールームに並び始める予定だ。価格は4万ユーロ(約560万円)強からとなる見込みだ。

より角張った外観、クロームメッキの削減

ビジュアル面では、一目でフェイスリフトとわかるようになっている。「DS 7」は、明らかに以前よりシャープで角張っている。フロントは、大型化された六角形のラジエーターグリルと、新型LEDヘッドライトから滝のように下方に伸びるデイタイムランニングライトLEDが特徴的な表情となっている。

その下のフロントエプロンも引き締められ、より角張った形状になっている。リアでは、よりフラットでワイドなライトと、より強くデザインされたインテリアがある。その間に黒い縁取りが広がっている。

デイタイムドライビングLEDが滝のように下に伸びている新しいフロント。ラジエーターグリルは六角形だ。

「DS 7」は、全体的にクロームメッキの縁取りがなくなり、バロック調でない印象になった。希望により、残りのアクセントをマットブラックでオーダーすることも可能となっている。DSのチーフデザイナーであるティエリー メトロス氏は、これを「クロームデトックス」と呼び、今後のDSのデザイン言語全体に影響を与えるものだと考えている。また、新しいボディカラーとして「サファイアブルー」と「シルクグレー」の2色が初登場した。

「DS 7」を手掛けたチーフデザイナーが特に気に入っているのは、シルクグレーのカラーだ。金属粒子がないため、当初はシックさに欠けると社内で言われていたユニペイント。ティエリー メトロス氏は、この塗料を受け入れてもらうために、かなり粘らなければならなかった。そのため、社内ではこの色を冗談で「ティエリーグレー」と呼んでいるほどだ。

新しいボイスコントロール「DS IRIS」

「DS 7」のコックピットも、大きくリフレッシュされた。技術面では、インフォテインメントに新たに12インチスクリーンを採用し、将来的には360度カメラ、「DS IRIS」音声ガイダンス、スマートフォンのワイヤレス接続を搭載する予定だ。ステアリングの後ろには、グラフィックが一新された12インチのデジタルコックピットが搭載されている。

全体として、DS 7のコックピットは問題ない。しかし、センターコンソールでのパワーウィンドウの操作など、いくつかの使いにくい癖が残っている。

生産前モデルでのシートテストからわかるように、素材や仕上がりのクオリティは変わっていない。柔らかい革、パール調のエンボス加工を施した縫い目、模様のある表面などは、相変わらず手と目に楽しい。

また、いくつかのクセも残っている。例えば、ウィンドウレギュレーターは「DS 4」のようにドアパネルではなく、依然としてセンターコンソールに配置されている。

新型DS 7の装備充実

「DS 7」の装備はフェイスリフトでアップグレードされている。基本的な装備は「バスティーユ」のままだが、より高品質な「バスティーユ+」の機能を獲得した。さらに、「パフォーマンスライン(+)」、「リヴォリ」、そしてナッパレザーをふんだんに使用した「オペラ」が新たに追加された。

2列目のスペースも非常に優れている。パノラマルーフを装着しても、ヘッドルームは問題ない。

また、シート表皮や装飾ステッチに新色を採用し、さらに進化している。トランクは555~1750リットルで、後部のスペースも良好だ。

DS-7の純燃焼エンジンは残り1基のみ

パワートレインには、今回のマイナーチェンジで驚くほど多くの変更が加えられている。今後、DSが提供する純燃焼エンジンは130馬力のディーゼル1種類のみとなる。純粋なガソリンエンジンは、ドイツ市場から完全に姿を消した。

その代わりに、システム出力225馬力と300馬力の旧知の2台を含む、3台のプラグインハイブリッド車が用意されている。後者は、リアアクスルに電動モーターを搭載した全輪駆動仕様となる。すべてのプラグインハイブリッド車に14.2kWhの大型バッテリーを搭載し、航続距離は58~66km(バージョンによって異なる)だ。

アップグレードされた「DS 7」は、純粋な電気自動車ではなく、BEVモデルはおそらく次世代モデルが担当することになるだろう。

新型トップモデルDS 7 E-Tense 4×4 360

新しいトップモデルは、全輪駆動と360馬力のシステム出力を備えた、暗号のような名前の「DS 7 E-Tense 4×4 360」だ。200馬力(147kW)の4気筒ガソリンエンジンを、110馬力(81kW)と112馬力(83kW)の2基の電動モーターが支えるという基本構成は、小型の「300」と同じだ。

インテリアでは、DSがSUVに12インチの大型スクリーンを与えている。その素材の選択とビルドクオリティは良好だ。

ソフトウェアのみ、より高いシステムパフォーマンスを実現するために適合されている。気品あるSUVは、0から100km/hまでの加速が5.6秒と、「アウディSQ5」とほぼ同等だ。スポーツ性を高めるために、トップモデルには、大型ブレーキシステム、21インチホイール、よりワイドなトレッド、15mmのローダウンが装備されている。

機器調整後の価格は据え置き

アップグレードされた「DS 7」は2022年晩秋に発売される予定だが、早ければ8月から注文が可能となる。価格については、まだ正確な情報はない。ただし、DSでは、機器調整しても価格は上がらないとしている。そうすると今度の「DS 7」も、40,000ユーロ(約560万円)からということになる。

DS 7フェイスリフト(2022年)

DSは今回のフェイスリフトで、SUVの「DS 7」にシャープな外観を与え、さらに高貴な雰囲気を演出した。また、エンジンも驚くほど充実している。360馬力のトップモデルを含む3種類のガソリンエンジンモデルのプラグインハイブリッドが用意される。今後はディーゼル1本に絞られるだろう。
ビジュアル面では、一目でフェイスリフトとわかる。「DS 7」は、明らかに以前よりシャープで角張っている。フロントは、六角形のラジエーターグリルと、新型LEDヘッドライトから滝のように下方に伸びたデイタイムランニングライトLEDが特徴的だ。
リアでは、よりフラットでワイドなライトと、より強くデザインされたインテリアがある。
DS 7は、全体的にクロームメッキの縁取りがなくなり、バロック調でない印象になった。希望により、残りのアクセントをマットブラックでオーダーすることも可能だ。
DS 7のコックピットもリフレッシュされた。インフォテインメントに新たに12インチスクリーンを採用し、将来的には360度カメラ、音声ガイダンス、スマートフォンのワイヤレス接続を搭載。素材や仕上がりのクオリティは変わっておらず、ソフトレザー、パールステッチ、エンボス加工など、手と目に心地よいデザインだ。
300馬力のプラグインバリアントは、リアアクスルに電動モーターを搭載した全輪駆動仕様だ。すべてのプラグインハイブリッド車に14.2kWhの大型バッテリーを搭載し、航続距離は58~66km(バージョンにより異なる)となっている。今後、DSが提供する純燃焼エンジンは、130馬力のディーゼルのみとなる。その代わりに、システム出力225馬力と300馬力の2台を含む、3台のプラグインハイブリッド車が用意されている。
トップモデルは全輪駆動でシステム出力360馬力の「DS 7 E-Tense 4×4 360」だ。
アップグレードされた「DS 7」は2022年晩秋に発売され、早ければ8月から注文が可能だ。価格については、まだ正確な情報はない。ただし、DSは、価格は上がらないとしている。そうすると、40,000ユーロ(約560万円)からということになる。プラグインハイブリッドは48,000ユーロ(約675万円)程度になるだろう。

結論:
フェイスリフトした「DS 7」は、バロック調の外観を抑えながらも、装備は充実している。DSの顧客やファンに喜んでもらえるはずだ。「E-Tense 360」の新しいスポーティネスも評価してもらえるかどうか、気になるところだ。

【ABJのコメント】
そのコンセプトが発表されたときには「そりゃいくらなんでも無理だろう」と思ってしまったDSだが、数年が経過し、ラインナップがずらっと揃った今になってみると、ああそういうことだったのか、と思うようにはなった。シトロエン、プジョーとの棲み分けも個人的には、なかなかうまくいっていると感じるし、正直を言うとDSのラインナップでほしいモデルがいくつかある(DS 4のディーゼルエンジンモデルが一番好きで、次が今回のDS 7だろうか)。

DSの最大の魅力は、過剰なまでのデコラティブな内装やきらびやかなエクステリアだと思うが、その内容も今や世界的なレベルで見ても、エレクトロニクスデバイスの内容もパワーユニットの豊富さも、決して他メーカーには劣っていない。劣っていないどころか内装などは、ものすごく素敵なデザインで、使い勝手よりもルックスを重視したかのような処理には驚くほどの魅力がある。それでもやっぱりシトロエンという名前を捨てて、DSだけにしたことが本当に良かったのかというと、ちょっとその部分はひっかかることも事実ではあるけれど、自動車の魅力に関しては、なかなか文句のないものといえよう。ただしDSのそういう存在意味を理解し、購入にまでこぎつけられるかというとかなり難題であることも事実ではある。オートクチュールの難解な服、しかも知名度があまり高くない・・・。それを売るのはかなり難しいという気がするのは数年前と同じである。(KO)

Text: Moritz Doka
加筆: 大林晃平
Photo: Stellantis N.V.