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【新車情報】70年前の仕様そのままに。レーシング ジャガー 「Cタイプ」(C-TYPE Continuation)が納車される。

2022年7月6日

ジャガー クラシックは、「C-TYPE Continuation」の第1号車を完成させ、シェイクダウンも終え、オーナーへの納車準備が完了したと発表。そして、コベントリーにあるジャガー クラシック ワークスでは、この限定生産モデル(8台といわれている)の製作を順調に進めているという。

ジャガー「Cタイプ」は、1951年から3年間にわたり生産された伝説のスポーツカーで、1951年のル マン24時間レースで、ジャガーに初の栄冠をもたらしたマシンだ。

「C-TYPE Continuation」は、1953年製の「Works C-TYPE」の仕様に基づき、コベントリーのジャガー ランドローバー クラシックセンターで製造される。スターリング モスの要請で、当時の革新的なディスクブレーキ(ダンロップ製)が装備されるなど、レースに勝つための先進技術が装備されたという逸話がある。その、1953年のル マン24時間レースで優勝したレース用マシンが、正確に再現されて1号車が納車に向けて準備が整った。

可愛らしい表情が「C-TYPE」魅力でもある。
エンジンをフロントミッドシップ搭載するため、ロングノーズになる典型的なスポーツカーのスタイル。
実にシンプルなリアビュー。

220馬力の3.4リッター直列6気筒エンジンをはじめ、「C-TYPE」の独特な始動方法まで全てオリジナルに忠実に、現存する当時の設計図、資料に加えて「Cタイプ」のスキャンデータ、最新のCAD技術も駆使して、1台あたり、ジャガー クラシックのエンジニアによる最低250マイルのフィジカルテストと、3,000時間にわたる手作業による製造工程を経て製造されるのだ。

リビルドではない。新たに作られているのだ!
全てが手作業で製造される。
スペアのスパークプラグが見える。

1号車は、1952年6月29日に開催された、総走行距離224マイルの「ランス・グランプリ・ミーティング」で優勝を収めたオリジナルの「C-TYPE」から着想を得て、パステルグリーンのボディカラーにスエードグリーンのレザーシート組み合わされた。

「C-TYPE Continuation」は現在、限定販売中で、専用のコンフィギュレーターでボディカラー12色、インテリアカラー8色を組み合わせてシミュレーションすることが可能だ。https://classicvisualiser.jaguar.com

日本市場における受注開始日および機種体系等は後日発表される予定となっている。

「C-TYPE」は数々のレースで活躍した。

ジャガー ランドローバーは早々にEVメーカーになると宣言したが、一方で自動車という文化財を残す活動を本格的に行うメーカーでもある。長く、華々しい歴史を持つメーカーだけに、ある意味そのヒストリックカーを保存する義務があるかもしれないが、こういった活動は手放しに喜びたい。そして、ビジネスとしても成功してほしい。

Text:アウトビルトジャパン
Photo:ジャガー・ランドローバー・ジャパン