【このクルマなんぼ?】1992年式メルセデス300E 24V(W124) ゲトラグ製マニュアルギアボックス付きのカッコいいEクラス なんぼ?

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ちゃんと整備された印象の、カッコいいメルセデス300E 24Vだ。現在、eBayで、この超カッコイイ、メルセデスW124が売りに出されている。1992年式の300E 24Vで、220馬力、ゲトラグ製マニュアルギアボックスのコンプリートマシンだ。最新情報!

「メルセデスW124」は、ベンツの伝統的な美点を表しており、日常生活のあらゆる場所にフィットする。だからこそ、メルセデスファンはこの伝説の「W124」を愛してやまないのだ。タクシードライバーも、経営者と同じようにサルーンのドライビングを楽しんでいた。オープンカーに映画スターが乗っているのを見かけることもあった。エステートは、バスのように荷物を飲み込む。また、個性的なスポーツカーが好きな人には、ポルシェと共同開発した「500E」がお薦めだ。

さて、現在、eBayで、非常に興味深い「メルセデスW124」が売りに出されている。情報によれば、220馬力の「300E 24V」で、珍しいことに、ゲトラグ社製の5速マニュアルギアボックスを搭載しているとのことだ。この一台は、スペインで出品された車で、値札には7,900ユーロ(約110万円)という比較的リーズナブルなプライスが書かれている。

このメルセデスはずっと乾燥したスペインの道路を走ってきた。これは明らかに良いことだ。ホイールは残念ながらノンスタンダード。

メルセデスが誇るクオリティの数々

この車の説明文を読むと、この個体は1万キロごとに整備しているそうだ。そして、スペインの乾燥した天候は、明らかにこのクルマに良い影響を与えている。ジャッキポイントからテールランプ周りの板金に至るまで、錆びは見当たらないと報告されている。下回りも、良好な状態だという。ホイールアーチはフランジ加工されていない。スペインでは、120km/hの速度制限があるため、売主によるとベンツは「焼け石に水(性能を存分に発揮できなかったということか?)」だったそうだ。

ボンネットの下に搭載された24バルブエンジンは220馬力を発生し、非常に滑らかに走るという。

ダイナミック派には、1速を左下に配置したゲトラグ製5速マニュアルトランスミッションがお薦めだ。ゲトラグ製トランスミッションといえば、高性能スポーツカーには欠かせない存在だ。それはブレーキのブレンボ、ダンパーのビルシュタイン、ホイールのBBS、シートのレカロ、ステアリングのMOMOのように高性能なパーツブランドとして、世界中の自動車愛好家やマニアに広く認知されている。また、今回売りに出されている個体には、本革シートをはじめ、比較的充実した装備が用意されている。売り手は、これがまだ工場からの最初の革であるとしている。ダッシュボードにひび割れはない。いずれも、メルセデスが主に車庫に駐車されていたことを示している。

嬉しいディテール: ギアシフトはなんとマニュアル! 動力伝達は5段変速のゲトラグ社製ギアボックスが担っている。

もちろん、これらの点は、メルセデスを購入する前に徹底的なチェックをお勧めする。それには、当然、試乗も含まれる。売り手と一緒に履歴を確認することも肝要だ。クルマに施されたことは? どのような仕上がりになっているのか?

広告の写真を見ると、出品されたメルセデスはきれいに整備され、リアシートもほとんど使われていないように見える。

「W124」の最大の弱点は、錆びやすいことだ。そのため、説明の有無にかかわらず、点検時にじっくりと見ておくといいだろう。ジャッキポイントに錆びが発生しやすいことはよく知られていることだ。しかし、錆びはリアホイールアーチ、フロントマッドガードの先端、エンジンルームのウェブプレートなど、カルトベンツの様々な場所に生じるので、それらの部分もちゃんとしたチェックが必要となる。

【ABJのコメント】
メルセデス・ベンツの「W124」はかなり細かいバリエーションがあり、さらに前期、中期、後期モデルと、その隙間に登場したモデルや間断なく進化し、改良が続けられた部分など、複雑怪奇な差異を持っている(その中には、6ドアのリムジンさえあったのだから、驚くしかない)。

その中でも、今回の「300E 24(300CE 24の誤字ではない)」は、珍しいものの中の一台で、これより以前のモデル(230とか260とか300)と、この後のマルチバルブ化された(220とか320)の間の、ちょっとした隙間に登場した、マルチバルブを搭載した車種である。エンブレムには、昔のメルセデス・ベンツのファンならばきっと喜ぶ「300E」に「24」という数字が並ぶ通なネーミングで、しかも今回のモデルはその中でもさらに珍しい(特に日本では)、マニュアルミッションの一台である。まあメルセデス・ベンツのマニュアルミッションに関してはそのシフトフィーリングに関して、ものすごい高評価を聞いたことは当時あまりなかったが、珍しいということは間違いない。

価格もなかなかこなれているし、こりゃ珍しいモデルだし、ちょっといいかなと手を出しそうにもなるが、こういう珍しいモデルほど、もはや様々なパーツが手に入らなくなりつつあることも事実で、特に電装やコンピューター系、燃料系などは入手困難だと聞く。それを覚悟の上で楽しみとして選ぶならこの一台はアリ、だが軽いノリで選ぶとちょっと後悔するかもしれないのでご注意ください。(KO)

Text: Lars Hänsch-Petersen
加筆: 大林晃平
Photo: ebay / bjj-2018