【このクルマなんぼ?】いまや希少モデルとして人気上昇中? たった4年しか作られなかったディーゼル仕様ポルシェ マカン その値段は?

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走行距離の少ないディーゼルのマカン販売中。ディーゼルエンジン搭載のポルシェ マカンは、たった4年間しか生産されなかった。2016年の中古品で、走行距離はわずか3万km。

排ガス否定スキャンダルは、自動車業界全体に衝撃を与えただけでなく、ディーゼルの消滅をも加速させた。ポルシェも、数年前からディーゼルエンジンを搭載せずにやっている。そして当時、「マカン」の3リッター6気筒ディーゼルが素晴らしい働きをしていたにもかかわらず、である。

その組み合わせの消失を嘆くすべての人は、中古車市場を見てみる価値はある。例えば、現在、2016年に発売された走行距離3万キロ強の「マカンSディーゼル」が、今、実に魅力的な価格で販売されている。

ディープブラックメタリック塗装が控えめな「ポルシェ マカンSディーゼル」は、「ポルシェセンター レックリングハウゼン」から販売されている。装備面では、ディーゼルエンジンは本当に誇れるものだ。全輪駆動、オートマチックトランスミッション、コンフォートシート、3ゾーンオートマチックエアコンなどの標準装備に加え、「マカン」の中古車には、パノラマルーフやバイキセノンヘッドライトなど1,600ユーロ(約22万円)のオプションが装着されている。

ディープブラックメタリックは、控えめなアロイホイールと同様、ディーゼルのポルシェによく似合う。

70,000ユーロ(約980万円)を超える新車価格

しかし、このポルシェをエキゾチックにしている絶対的なハイライトは、今も昔もそのパワートレインである。3リッターのパワーユニットは、258馬力の最高出力と580ニュートンメートルの豊かなトルクを発揮し、7速ATを介して4輪に配分される。

約1.9トンの車重を持つこのマカンは、スポーツクロノパッケージなしであっても、0から100km/hまで6.3秒で加速し、最高速度は230km/hまで可能であった。そして、メーカーによれば、ディーゼルエンジンは、リッターあたり15.8kmという優れた燃費を発揮すると言う。

中古のマカンSディーゼルでもそのスタイリッシュなインテリアが目を引く。

そして、今、わずか32,200kmの走行距離のディーゼル「ポルシェ マカン」が中古車市場に登場した。ポルシェ正規販売店での広告価格は、47,700ユーロ(約667万円)というリーズナブルものだ。ディーゼルファンならずとも、不思議に思うようなオファーである。

【ABJのコメント】
「ポルシェ マカン」にディーゼルエンジンモデルがあったということを覚えていらっしゃるAuto Bild Japanの読者の方は、何名くらいいらっしゃるでしょうか?かくいう僕はしっかりと覚えています。なにせ生来のディーゼルエンジン大ファンで、ちょっと告白すると、「ディーゼルエンジンのポルシェとは、なんとも魅力的でいいじゃないか」と思い、中古車で買える値段になったら買ってもいいかな、と思っていたこともあったからだ。

だが世の中にそんな変な趣向の方はあまりいなかったらしいのと、例のディーゼルエンジンゲート問題(いったい、なんだったんでしょうねぇ)との相乗効果で、「ディーゼルエンジン マカン」はひっそりと世の中から消え、今や珍獣のような取り扱いになっていたのであった。正直言って今回のコンテンツを見たときに「おっ!」とは思ったものの、約700万円という価格は僕の価値基準ではかなり高い。これが400万円くらいだったらちょっとほしかったのだが、世の中そんなうまい話はないのであった。でもいつの日か「ポルシェにディーゼルがあったんだよねぇ」などと与太話の提供者になりながら、ガソリンスタンドの緑色の軽油ゾーンで満タンにするポルシェの図、そんなのもちょっと楽しい光景ではないだろうかと夢想する一台である。(KO)

Text: Jens Borkum
加筆: 大林晃平
Photo: Porsche-Zentrum Recklinghausen