【初テスト】AMG製843馬力 メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンスのドライビングテストとそのインプレッション
2022年5月21日
AMGの843馬力パワーハイブリッドによるホットなコーナリング。2.3トンの船に843馬力を搭載: メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンスはどこまでコーナーを攻めることができるのか? テストしてみた。
「メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス4ドアクーペ」だ。AMGは、「Eパフォーマンス」の部分に注目してほしいと考えている。このため、シュヴァーベンでは、63 Sの強力なV8エンジンに、新しいモジュール式電気プラットフォームを追加し、その重量を余分なパワーで補うことにした。
その結果、標準消費電力7.9リッターで843馬力のモンスターとなった。どちらの意味でも、いい響きだ。6.1kWh(航続距離は最大3.4kWh)のバッテリーパックの重量は89kgで、リアアクスルに配置されており、重量配分は申し分ない。これは50:50の最適な前後バランスとなっている。残りはブースト用や、朝のコールドスタート時に近隣を混乱させないために保管する。
電動のみによる航続距離は短い
電動モーターは最大204馬力をリアアクスルに送る。新しいプラットフォームの良さは、コンセプトが多様であることだ。「GT」は完全な電気自動車で13㎞しか走れないが、そもそもこのモデルはそのために作られたわけではない。パフォーマンスモードでの走行印象は、とてつもないものだ。もちろん、直線も得意だが、この2.3トンのモンスターを甘く見てはいけない。物理的な理屈では俊敏に曲がれないはずのものが、俊敏に曲がってしまうのだ。
横方向のダイナミクスにもフィットしている
後軸ステアリング、スポーツカー並みのサスペンション部品など、開発の苦労がしのばれる。エイペックスの後ろ、特に高速コーナーでは、遅くとも2周目にはミシュランパイロットスポーツ4Sは熱くなりすぎ、限界に達してしまうのだそうだ。一方で、その巨大なパワーは、カーブの出口で自然と内なるやんちゃさを刺激する。
【車両データ】
モデル | メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス |
パワーユニット | V8ツインターボ+Eモーター(150kW、300Nm) |
排気量 | 3982cc |
最高出力 | 843PS |
最大トルク | 1100~1470rpm |
駆動方式 | 全輪駆動、9速オートマチック |
全長/全幅/全高 | 5054/1953/1447mm |
乾燥重量 | 2,380kg |
0-100km/h加速 | 2.9秒 |
最高速度 | 316km/h |
平均燃費 | 12.6km/ℓ |
CO2排出量 | 180g/km |
価格: 197,600 ユーロ(約2,750万円)から
ESPスポーツモードでも、電子制御によりリヤの動きはかなり大きくなる。印象的なパワースライドも簡単にできるし、もちろんドライブアシスタント機能を完全にオフにすることも可能だ。値段? 197,600ユーロ(約2,750万円)からお楽しみいただけます。E-Supportのない「63 S」より22,420ユーロ(約314万円)高い。イノベーションは決して安いものではないのだ。
ドライビングレポート: メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス
結論:
この価格では、もちろん、ごく一部の人しか手が出せない。しかし、AMGはスポーツドライバーのために、内燃エンジンと電気自動車のミックスがどのように機能するかを示している。
AUTO BILDテストスコア: 2
Text: Alexander Bernt
Photo: Mercedes Benz AG