【このクルマなんぼ?】この高価なVW T3キャンピングカー 果たして投資する価値はあるのか?
2022年4月17日
このVW T3は果たして高価な金額を投資する価値はあるのか?現在eBayで、70馬力のVW T3が、一見するとかなり高価に見えるキャンピングカーとして売りに出されている。その価格は正当化されるのだろうか?我々はこのハイルーフのT3シンクロ ウエストファリア クラブジョーカーに注目し、ランク付けしてみた。
「VW T3」は、ほとんどの人が心温まるエピソードを語ることができるカルト的な名車だ。きちんと手入れをすれば、最後のリアエンジン「ブリ」は信頼できる一面を見せ、どこへでもお供してくれるはずである。
特に全輪駆動のバージョンでは、その傾向が顕著だ。そんな車が現在eBayで売りに出されている。56,000ユーロ(約760万円)で!? 「T3」にまつわる誇大広告や、絶えず上昇する価格を考えても、これは大変な値段だ。ボッてる? 我々は広告を詳しく見て、この「ブリ」を分析してみた。
このT3は、またとないチャンスではないだろうか?
アイキャッチNo.1は写真だ。塗装のくすみや色あせがなく、明らかにコンディションのいい「T3」が写っている。ボディはまっすぐで、一見するといじってなさそうな感じだ。内部はきれいに整理され、醜い使用感やダメージは見当たらない。
説明文を読むと、さらに車を見たくなる。説明によれば、塗装は90パーセントがオリジナルだそうだ。下地に錆はないとのこと。新しいガスタンクと新しい補助ヒーターが搭載されているという。さらに、まだ2,000kmも走っていないタイヤを履いているとのことだ。
VWキャンピングカーをオープンにそして正直に描写する
「T3」は、すでに「H承認」を受け、自動車税優遇措置を受けられるクラシックカー用「Hナンバープレート」を取得していると言う。そして一番いいニュースは、最近エンジンが交換されたことかもしれない。ターボを含むフライホイール、クラッチ、エキゾーストシステムも新品に交換されたとある。そして1年間の保証付きだ。そして、売主は、このバンに作業が必要な箇所がいくつかあることを忘れずに述べている。このオープンで公正な姿勢は、賞賛に値する。
最後に、クルマの構成だ。VW製キャンピングカーは、単なるノスタルジーの運搬車ではなく、スタイリッシュな夏の休日を演出してくれる魅力的な自動車である。さらに将来的に価値が上がるコレクターズアイテムなのだ。そのうえ、全輪駆動の車である。それでも、どれだけオリジナリティがあるかは、絶対にチェックする必要がある。そうすれば、そのクルマが実際にどのくらいの価値があるかがおおよそ判断できるだろう。
VW T3を購入する前に見ておきたいポイントをご紹介
言うまでもなく「VW T3」でも車検は必須だ。「T3」にサビは、機種に関係なく発生する。ボディワークの作業は時間とコストがかかる。売買契約を結ぶ前に知っておくといいだろう。
「VW T3」は、常に作業が必要なクルマだ。「T3」のオーナーは溶接の才能があれば有利だが、そうでない人は財布の中に蓄えが必要となる。また、購入希望者は、購入前に「T3」についてよく理解しておく必要がある。
経済性には期待できない
これは駆動系にも言えることで、標準的な「T3」のエンジンのどれもが、現代の自動車の低燃費性能に匹敵するものではない。ガソリンエンジンでは、リッターあたり8km以下の数値が主流だ。一方ディーゼルエンジンは少ない燃料で満足でき、道路でもとても快適なはずである。
Text: Lars Hänsch-Petersen
Photo: ebay.de/ed494