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【最新情報】BMW i3で「ニュークラス」のモデル名復活? 次世代型電動3シリーズとは?

2022年4月15日

BMWは、電気自動車3シリーズで「ニュークラス」(ノイエクラッセ)を復活させる。最近リークされた電気自動車3シリーズは、中国でのみ販売される予定だ。しかし、だからといってBMWが3シリーズの未来を無視しているわけではない。

先日リークされた「BMW 3シリーズ」の電気自動車は、当面は中国のみで販売されるとのことだ。BMWが発表したように、「i3 eDrive 35L」は欧州向けには計画されておらず、アジア市場のニーズに合わせて特別に開発されたものだ。「i4」、「iX3」、「iX」でおなじみの駆動部品に加え、中国のE-BMWは「BMW OS 8」オペレーティングシステムを搭載した最新のインフォテインメントを利用する。

今回のアジアモデルの発表は、かねてから言われていた、欧州向けに改良されたオール電化駆動の「3シリーズ」に関する噂を払拭するものだ。この電動ミッドサイズセダンがこの国のディーラーに置かれることはないだろう。とはいえ、「3シリーズ」の次期フェイスリフトに関しては推測の余地がある。

すでに目撃されているプロトタイプと「i3」を比較すると、電気自動車BMWはすでに、後のフェイスリフトで採用されると思われる、新しいヘッドライトと適合したランプのグラフィックが確認できることは明らかだ。

BMW、「ニュークラス」を復活させる

少し前に、BMWのボス、オリバー ツィプセが英『Car Magazine』誌のインタビューで、BMWがニュークラスを復活させることを発表した。しかし、この呼称でブランド初のミッドサイズカーを発表した1960年代とは異なり、今回は具体的なモデル名ではなく、プラットフォームの名称となる予定だ。主に新世代の電気自動車のベースとなり、2025年からは、「3シリーズ」と「X3」の完全な電気代替車となる予定だ。
新しいアーキテクチャーは、前輪駆動、後輪駆動、全輪駆動を可能にするものだ。新しい電池は、航続距離を伸ばし、充電時間を短縮し、同時にレアアースの含有量を減らすことが求められている。

BMWの新プラットフォームは内燃機関にも適している

しかし、ツィプセは、「ニュークラス」が内燃機関のプラットフォームとしても機能することをほのめかしている。BMWは他のメーカーとは異なり、内燃機関の終焉を最終目標に掲げておらず、駆動システムの面で可能な限り多くの選択肢を提供したいと考えているため、これは戦略に合致している。

現在、「NK1」という名前でプロジェクトは進行している。BMWのボスは、この車がBMW 3シリーズに取って代わるかどうかはまだわからないという。2019年から販売されている現行「G20」は、2022年にフェイスリフトが予定されている。「NK1」の発表予定と同時に新世代が登場しそうだ。

電気自動車BMW 3シリーズもi3として販売される可能性がある

オリバー ツィプセもこのことを認識しており、BMWのボスは、しばらくの間は2つのモデルが並存する可能性があると展望している。それがどのようなものかは、今のところ推測するしかないが、おそらく、「ニュークラス」をベースにしたモデルは「i3」として販売され、内燃機関バージョンは当初「CLAR」アーキテクチャーの使用を継続し、後にプラットフォームを変更することになるのだろう。

デザインについては、まだ確かな情報はない。英「オートカー」誌は、センタートンネルが省略されると報じている。また、室内空間の拡大のため、Aピラーをさらに前方に移動し、ホイールベースを延長する予定だ。加えて、フロントとリアのオーバーハングを短くすることも期待されている。

【ABJのコメント】
ちょっとよくわかりにくいBMWのニュースではあるが、整理してみると・・・。

今までの「i3(2ボックスで、エクステンダーもあった小型のBEVモデル)」は廃止して、新たに「ニュークラス」というBMWのモデルをベースにした(というのも変な日本語ではあるが)、「i3」というBEVを発売する、ということらしい。さらに、この「BMWニュークラス」というのはどういうモデルなのかというと、3シリーズのような3ボックスの自動車で、さらに「ニュークラス」には、ハイブリッドシステムを搭載した内燃機関のモデルもあるらしい・・・。ってことは、それは「BMW 3シリーズ」に完全に変わって登場するモデルなのか、というと、そこまではわからないのだが、おそらくは新しい「3シリーズ」のことが、この「ニュークラスi3」ということなのであろう、と推測される(ああ、ややこしい)。

登場してしばらくは「ニュークラス」には内燃機関のモデルとBEVが存在するが、やがては完全BEV化される予定なのであろうが、事情が今とは異なった場合には、内燃機関のモデルはさらに延長して販売される可能性もありそうな予感がする、そういう意味でのこのラインナップなのだろう。おそらくドイツのどのメーカーも同じように、BEVと内燃機関のモデルの両方を世の中の情勢に合わせて併売する期間を、当初の予定よりも先延ばしにするのではないだろうか・・・。個人的にはそんな予感を感じさせる一台である。(KO)

Text: Katharina Berndt, Andreas Huber and Jan Götze
加筆: 大林晃平
Photo: BMW AG