【ニューモデル情報】A6のエステートも電動化 アウディA6アバントe-tronコンセプト発表 全情報!

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アウディA6アバントe-tronは、電気自動車のRS 6としても十分通用する性能だ。2024年からは、アウディはA6に電気自動車のe-tronも提供する予定。今回発表された「A6アバントe-tron」コンセプトは、どうしてもRS 6を連想させる。全情報!

電気自動車になった「アウディA6」がやってくる! アウディは電気自動車のモデルレンジを拡大し続けており、2024年からは「A6」も内燃機関仕様と並行して、「e-tron」として提供する予定だ。インゴルシュタットのメーカーは、2021年にすでにサルーンバージョンの「e-tron」をコンセプトとして発表しており、今回はエステートがそれに続き、近々、コンセプトモデルとして発表される予定だ。しかし、それはもうすでに、市販車に非常に近いものとなるだろう。

A6 e-tronの市販版は2024年に登場予定

アウディによれば、「A6アバントe-tron」コンセプトは、2024年に計画されている生産バージョンに90~95%対応するものだとのことだ。つまり、プロポーションの微調整(わずかに狭く、高く)と、ドアハンドルなどの細かいディテールを除けば、2年後にはこのエステートカーをアウディのディーラーで見ることができる、とアウディは約束しているのである。

フロントは、すでにお馴染みのA6 e-tronコンセプトのものに相当する。クローズドタイプのシングルフレームラジエターグリルは、アウディの電気自動車モデルらしいデザインとなっている。

価格は約90,000ユーロ(約1.170万円)から?

なお、電気自動車「A6」の価格は現時点では未定だ。比較のために言うなら、「アウディe-tron GT」は、現在、101,600ユーロ(約1,320万円)からとなっている。我々は、「A6 e-tron」が1万ユーロ(約130万円)程度安い、9万ユーロ(約1,170万円)になると想定している。「A6アバントe-tron」は、おそらく2,000~3,000ユーロ(約26~39万円)の追加費用がかかるだろう。遅くとも2024年までには、「A6 e-tron」のサルーンおよびアバントが発表される予定で、より詳しいことがわかる。また、アウディは、最初の顧客向け車両の納品も同年中に行う予定だ。

800ボルト技術による新しいPPEプラットフォームは、最大270kWの急速充電を可能にする。300kmの航続距離を10分で充電することができるようになっている。

350kW(476馬力)、800Nmを発揮するスタディ

「アウディA6 e-tron」コンセプトモデルと同様、アバントもポルシェと共同開発した「PPE」プラットフォームをベースにしている。「PPE」とは、「Premium Platform Electric」の略で、将来的に中級モデル以上のすべての車のベースとなることを想定している。「PPE」の主な特徴は、800ボルト技術、最大270kWの充電能力、拡張性のあるバッテリーサイズだ。「A6アバントe-tron」コンセプトの場合、システム出力350kW(476馬力)、最大トルク800Nmの電動モーター2基(フロント、リア)と、約100kWhのバッテリーが搭載されている。前後左右4輪への動力伝達は入力ギアボックスが担当する。したがって、シリーズ生産モデルでは、0から100km/hまでの加速は4秒以下となるはずだ。

800ボルトテクノロジーと最大700キロメートルの航続距離

また、シリーズ後半には、純粋な後輪駆動のモデルも用意され、航続距離は最大700kmとなる。また、800ボルトの技術により、最大270kWの充電が可能となっている(e-tron GTと同様)。理想的な条件下では、10分間で最大300kmの航続距離の充電ができるようになっている。ちなみに、「PPE」プラットフォームに搭載される最初のアウディモデルは、「A6 e-tron」ではなく、SUVの「Q6 e-tron」になる予定だ。ポルシェでは、その役割を、次期「マカン」によって引き継がれることになる。高性能スポーツモデルの「アウディe-tron GT」と「ポルシェ タイカン」は、「PPE」ベースではなく、引き続き「J1」プラットフォームが採用される。

ビジュアル的には、RS 6を彷彿とさせるスタディ

「ネプチューンバレー」というボディカラーに塗られた「A6 e-tron」コンセプトのハイライトは、間違いなく斜め後方からの眺めだ。連続したライトストリップ、ルーフエッジスポイラーで終わるスクワットシルエットは、お行儀の良いエステートカーというより、スポーティなシューティングブレークを思わせる。前方に大きく傾斜したDピラーは、巨大なホイールアーチとフィリグリー22インチホイールを強調している。

アウディは2021年に「A6 e-tron」コンセプトを発表していて、インゴルシュタットのメーカー自身は、これをスポーツバックと呼んでいる。

全長4.96m、全幅1.96mの「アバント(現行A6アバントは4.94m、1.89m)」は、アルミニウムルックのディフューザーが印象的で、600馬力の「アウディRS 6」を思わせるバルキーな外観を備えている。またアウディは、サルーン(Cd値=0.22)よりわずかに劣るものの、0.24という、非常に優れたドラッグ係数を特に誇りにしている。

サイズと空力性能:
• 全長: 4.96メートル
• 全幅: 1.96メートル
• 全高: 1.44メートル
• ホイールベース: 2.95メートル
• Cd値: 0.24

アウディ A6 アバントe-tron コンセプトはまだ内装なし

アウディの電動モデルを代表するのが、クローズドタイプのシングルフレームラジエターグリルだ。その下には、駆動系やバッテリーを冷却するためのエアインテークと、イルミネーションで飾られた「e-tron」のレタリングがある。ただし、この照明付きアウディリングが量産されるかどうかは疑問で、量産モデルには、従来型のドアハンドルも採用されるはずだ。しかし、このスタディモデルには、まだ機能的な内装が備わっていないので、この点でのチェックは先延ばしとなる。いずれにせよ、2024年まではまだ時間があるので、追加の情報をお待ちいただくことになる。

ヘッドライトの力を借りてゲームをする?

この研究の技術的なハイライトの一つは、自由に設定可能な3つのLEDストリップを備えた極細のヘッドライトの下に位置している。「デジタル マトリクス ユニット」と呼ばれるもので、ターンシグナルなどの光の演出を直接道路に投影するものだ。充電中の待ち時間を短縮するために、このようなゲームを壁に投影し、スマートフォンで操作することも可能となっている。近年のアウディは、照明技術の分野で、常に我々を驚かせてくれる。

RS 6の雰囲気。アルミ調のがっしりとしたディフューザーは600馬力のトップモデルを彷彿とさせる。連続光帯は有機EL素子で構成され、ディスプレイのように機能する。

RS 6 アバントe-tronの出る可能性は?

英「Autocar」誌によれば、「A6 e-tronアバント」には、「RS」バージョンも用意される可能性があるとのことだ。それによれば、このモデルの最もパワフルなバージョンは、通常のエステートのすぐ後に発表されるとのことだ。ただし、それによると、デザイン面では、現行の「A6」や「RS 6」といった兄弟モデルとそれほど目立つ違いはないだろうとのことだ。電気自動車の設計では、Cd値が大きな役割を果たすので、それは納得のいくことだ。アウディは、2基の電動モーターが、598馬力(440kW)と830Nmを発生し、オーバーブーストモードでは、短時間ながら646馬力(475kW)と830Nmまで発揮する「RS e-tron GT」から、そのパワーユニットをそのまま移植し、搭載する。

アウディA6アバントe-tronコンセプト:

電気自動車「アウディA6」がやってくる! アウディは電気自動車のモデルレンジをさらに拡大し、2024年からは内燃機関仕様と並行して「A6」も「e-tron」として提供する予定だ。2021年に発表されたサルーンのコンセプトに続き、同じくエステートがコンセプトとして発表される。しかし、それは非常に市販車に近いものとなるだろう。
「アウディA6 e-tron」コンセプト同様、アバントもポルシェと共同開発した「PPE」プラットフォームをベースにしている。PPEの主な特徴は、800ボルト技術、最大270kWの充電電力、スケーラブルなバッテリーサイズだ。
「ネプチューンバレー」という色に塗られた「A6 e-tron」コンセプトのハイライトは間違いなく斜め後方からの眺めだ。連続する光の帯、ルーフスポイラーで終わるスクワットなシルエットは、お行儀の良いエステートカーというより、スポーティなシューティングブレークを思わせる。
アウディの電動モデルを代表するのが、クローズドタイプのシングルフレームラジエターグリルだ。その下には駆動系やバッテリーを冷却するためのエアインテークと、イルミネーションで飾られた「e-tron」のレタリングがある。
このスタディの技術的なハイライトの一つは、自由に設定可能な3つのLEDストリップを備えた極細のヘッドライトの下に位置している。「デジタル マトリクス ユニット」と呼ばれるもので、ターンシグナルなどの光の演出を直接道路に投影するものだ。

結論:
「アウディA6アバントe-tron」は、流麗なシルエット、ワイドなホイールアーチ、クリーンなデザインなど、美しいエステートカーがどうあるべきかをよく理解している。新開発の「PPE」プラットフォームは、800ボルト技術、スケーラブルなバッテリーサイズ、急速充電機能など、未来に向けた準備が整っている。もちろんオプション費用は必要だが。さらに2年後にも、まだ電気自動車というのがまだピンとこない人のために、アウディは「A6」を内燃機関としても引き続き併行して提供するとのことだ。

【ABJのコメント】
アウディのBEV、つまりe-tronの評価は高い。「自動車メーカーが本気で作るとBEVはこういう完成度を持つのか!」という、生の声を聞いたこともあるし、現段階で最先端のBEVというのは、このアウディのようなモデルのことなのだろう。もちろんまだこれから新しい技術が開発され、進化していく道程ではあるが、それでも、今もっとも進んでいる(購入できる範囲での)技術のショーケースがこういったところであることは間違いない。この「A6アバント」に関しても、今までのアウディ製BEV以上に技術が詰まっており、「RS」の舞台を引き継ぐのが使命のように考えられている。「S」ではなく「RS」というのがいかにもアウディらしいが、確かに性能面を見れば、「RS」と比べても劣る部分はない。形もなかなかスマートだし、どこから見てもやる気満々の一台である。

それでもあえて今までのアウディに内燃機関のモデルを併売すると宣言しているあたりに、ドイツメーカーの本音がちらりと見えるのが個人的には大変興味深い。おそらくそれがどのメーカーも共通して実感している状況なのではないか、と受け取れるからである。(KO)

Text: Jan Götze
加筆: 大林晃平
Photo: Audi AG