【ニューモデル情報】ルノーの次世代型コンパクトSUV 新型ルノー オーストラル発表 すべての情報!
2022年3月21日
ルノー カジャー後継のオーストラル。ルノー オーストラルは、カジャーの後継車種だ。2022年9月に発売され、新しいデザインと新鮮なテクノロジーを搭載している。全情報とシートチェック!
ハイライト:
• 市場投入と価格 – オーストラルは2022年9月に登場
• デザイン – 現在のルノーのラインだが、少し角張っている
• インテリア – 電動メガーヌと同じL字型のコックピット
• エンジン – ハイブリッド駆動のトップモデル
市場投入と価格: 2022年9月にカジャーに代わるオーストラル
ルノーは、「VWティグアン」のライバル車、「カジャー」をフルモデルチェンジし、リニューアルした。新型車は、早ければ2022年9月に販売店に導入される予定だが、名称は「オーストラル」に変更される。今後は、「カジャー」の代わりに、コンパクトSUVの名称は「オーストラル」になる予定だ。オーストラルの語源は「australis(ラテン語で南の意)」であり、距離や旅などを連想させる意味を持っている。
価格は現時点では未定だ。140馬力の現行「カジャー」は30,600ユーロ(約397万円)からで、オーストラルもこの範囲に入るはずだ。
デザイン: 現在のルノーのラインが、SUVではより角張ったデザインになる
フロントには市松模様のグリルと巨大なルノーのロゴ、C型ヘッドライト、サイドには高いベルトラインと細いウィンドウバンドが目を引き、デザインは現行のルノーラインを踏襲しながらも、やや角張ったものになっている。リアには、ルーフエッジスポイラーに加え、LEDテクノロジーと3D効果を備えたC型テールライトが再び登場する。
全長4.51メートルと、「カジャー(4.49メートル)」とほぼ同じサイズを保つ「オーストラル」は、ルノー・日産の「CMF-CD」プラットフォームをベースとして採用している。その最も近い親戚が、現行の「日産キャシュカイ」だ。
インテリア: 電動メガーヌと同じL字型のコックピット
「オーストラル」は、フロントとリアに快適な空間を提供する。フロントでは、高いセンターコンソールと「OpenR-Link」のコックピットの2つの大型スクリーンが印象的だ。これはすでに「メガーヌE-Techエレクトリック」でおなじみのものだ。また、スピードメーターとインフォテインメント機能の2画面は、「オーストラル」内にL字型に配置されている。マルチメディアシステムはGoogleと共同開発したもので、Androidをベースにしている。
インフォテインメントシステムでは、Googleアシスタントやマップなど、多彩なサービスとのリンクが可能となり、また、Android AutoやApple CarPlayを介して、Bluetoothにより、ケーブルなしでスマートフォンのペアリングが可能となっている。ほとんどの機能がタッチパネルで操作でき、ボタン類はほとんど存在しない。例外は、クライメートコントロールだけだ。「オーストラル」でも、直立したインフォテインメントスクリーンの下にそのボタンが配置されている。電動「メガーヌ」と同様に、「カジャー」後継車には上下がフラットになったステアリングホイールが採用されている。
エンジン: ガソリンエンジンのみ、トップモデルにはハイブリッドドライブを搭載
パワートレインではディーゼルエンジンはなくなったものの、さまざまなガソリンエンジンがあり、その中には電動化されたものもある。エントリーモデルは、130馬力の1.2リッター3気筒マイルドハイブリッドだ。その上には140馬力と160馬力の1.3リッター4気筒が搭載されている。
トップモデルは200馬力のフルハイブリッドで、160馬力のやや弱めのバージョンも用意されている。一部の仕様では、4輪操舵とCVTオートマチックがオプションで装着可能となっている。それ以上の詳細に関しては現時点では未定だ。
ルノー オーストラル(2022):
結論:
ルノーのコンパクトSUVは、デザイン、パワートレイン、マルチメディアなど、(ほぼ)すべてが新しくなっている。名前まで変わっている。新しいクルマは見た目もよく、技術も充実している。あとは、その走りが気になるところだ。
【ABJのコメント】
「マツダCX-60」と、相前後して登場した「ルノー オーストラル」、こちらもかなりの意欲作といえよう。まずその内容だが、自動運転に関しての進化が今までのルノーの中で最高のレベルのものを持っており、これに関しては(おそらく)日産のテクノロジーがかなり関与しているのではないかと推測される。プラグインハイブリッドシステムに関してもおそらく同様で、いずれにしても内容的に、400万円を切るスタート価格はかなりの説得力があると思われる。
個人的には、未来感満載の内装が気になるところで、ルノーのモデルでは、今まで見たこともない処理やデザインが用いられ、日本テイストを使用してデザインされた「CX-60」とは、色調もデザインも大きく異なる印象だ。果たしてどちらが好まれるのか大変興味深い。興味深いといえば、この「オーストラル」には「アルピーヌバージョン」も出るといわれており、それがコスメティックスなラインなのかまだよくわからないが、SUVでも、そういう路線にも打って出るというところが、ちょっと楽しいルノーの最新SUVモデルである。(KO)
Text: Dirk Branke
加筆: 大林晃平
Photo: RENAULT GROUP