【動画付き】843馬力! 新型メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス アップデート情報

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メルセデスAMG、GTに843馬力と1470Nmのプラグインハイブリッドを投入。Mercedes-AMG、800psを優に超えるGT 4ドアプラグインハイブリッドを発表。これまでで最もパワフルな量産型AMGのファーストチェックと全情報を公開!

ハイライト:
• 価格と市場投入 – ほぼ20万ユーロ(約2,660万円)の基本価格
• 特別モデル-ローンチエディション、グリーンの特別仕様車
• インテリア – 「AMG Performance」ステアリングホイール
• エンジン – リアアクセルに電気モーターを搭載
• テクノロジー – “E Performance”
• 外観 – 微妙な変化のみ
• 装備 – 20インチと21インチの新型リム
• システム出力 – 843ps、最大1470Nm
• 0-100km/h – 2.9秒
• 価格: 196,897ユーロ(約2,618万円)より

価格と市場投入: ベース価格はほぼ20万ユーロ(約2,660万円)

メルセデスAMGは、2021年秋に開催された「ドイツ国際モーターショー(IAA Mobility 2021)」で、「GT 4ドアプラグインハイブリッド」を発表した。予想に反して、新しいトップモデルの名称は「GT 73 e」ではなく、「GT 63 S Eパフォーマンス」となった。でも、そんなことはどうでもよくて、略語よりも性能データの方がずっと重要だ。そこで、「GT」の真価が問われることになるのだから。システム出力合計は843馬力、システムトルクは最大1470Nmという猛烈なものだ。これにより、「GT 63 S Eパフォーマンス」は、メルセデスAMG初のパフォーマンスハイブリッドモデルとなっただけでなく、同ブランドのこれまでの市販モデルの中で最もパワフルなモデルとなっている – 少なくとも、ハイパースポーツカー「AMG One」が納車されるまでは・・・。

そして今、価格が明らかになった。
「メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス」の価格表は、196,897ユーロ(約2,618万円)からとなっている。最初のユニットは、2022年4月からディーラーのショールームに並ぶ予定だ。

特別モデル: 市場導入のための特別仕様車(グリーン)

最強の「GT 4ドア」の市場投入を記念して、特別仕様車が提供される。「グリーンヘル マグノ」と呼ばれる印象的なグリーンを標準色とし、グロスターンのリムフランジを持つブラック塗装の21インチホイールを装着している。そして、グリル、フロントスプリッター、サイドスカートのインサートなど、すべてのクロームエレメントがダークカラー化されている。加えて、リアウィング、最適化されたディフューザー、大型スプリッターを備えた改良型フロントエプロン、サイドエアインテークとホイールアーチ、リアのエアアウトレットにエアディフレクターを備えたエアロダイナミクスパッケージやカーボンパッケージも追加料金で選択可能となっている。

「グリーンヘル マグノ」のカラーリングが印象的な、発売記念の特別仕様車。

後者では、フロントスプリッターと各種トリムエレメント、またはリアウィングがカーボン素材で作られている。インテリアでは、ブラックとダークグレーのナッパレザーにイエローステッチを施したスポーツシートが標準装備されている。もちろんオプションで、パフォーマンスシートやインテリア全体のカーボントリムエレメントなど、さらにスポーティなオプションも追加料金で用意されている。この特別仕様車はすでに注文が可能で、コンフィギュレーターでは、218,674ユーロ(約2,908万円)から購入することができるようになっている。

インテリア: ステアリングホイールで回復量を設定する

「GT 63 S Eパフォーマンス」のインテリアにサプライズはない。性能の良いシートはやはり一級品、作りも一級品だ。コックピットは、スポーツとラグジュアリーの融合に成功したものとなっている。最大の革新は「AMG Performance」ステアリングホイールで、これもモデルチェンジ後の「GT 43」や「GT 53」からおなじみのものだが、「GT 63 S Eパフォーマンス」ではステアリングホイール上で直接、異なる回生レベルを選択できる特別な機能を備えている。ドライバーは0から3までの4つのレベルを選択でき、レベル3ではブレーキペダルを使わない、いわゆるワンペダルドライビングも可能となっている。これが日常の運転でどのように機能するかは、来る我々の最初のテストで確認することになるだろう。そして、「GT 63 S Eパフォーマンス」のレザーシートは、豊富なカラーバリエーションから選べるようになっている。

インテリアにサプライズはない。ハイライトは、新しいAMGパフォーマンスステアリングホイールだ。

エンジン: リアアクスルに電動モーターを搭載

言うまでもなく、新型「メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス」のハイライトは、そのパワーユニットだ。 最高出力639馬力、最大トルク900Nmのおなじみの4リッターV8ツインターボはそのまま搭載されている。「GT 63 S 4MATIC+」に代わる新しいトップモデルでは、V8エンジンに最大150kW(204馬力)の電動モーターが搭載されている。その結果、システム出力は合計で843馬力、システムトルクは最大1470Nm(ギアの組み合わせによる)に達する。電動モーターと自社開発のAMGハイパフォーマンスバッテリー(HPB)は、電子制御リアアクスルリミテッドスリップディファレンシャルとともに、いわゆるエレクトリックドライブユニットとして、リアアクスルに配置されている。F1チームと密接に協力して開発されたリチウムイオン電池は、重量わずか89kg、連続出力70kWを実現している。加速時や追い越し時など、最大で10秒間、150kWのパワーを発揮させることができるようになっている。

おなじみの4リッターV8ツインターボは引き続き639馬力を発揮し、電動モーターがそれをサポートする。

AMGのトップモデルでは、ピュアエレクトリックモードで、最長12kmの走行が可能となっている。現在、ほとんどのプラグインハイブリッド車が40~60kmの航続距離を実現している。しかし、正直なところ、800馬力を超えるAMGは、パワーとパフォーマンスがメインであり、ここが新しいトップモデルの「GT」に納得できるところなのだ – 少なくとも紙の上では・・・。GT 63 S Eパフォーマンス」は、2,380kgの重量を持ちながら、電動ブーストにより、0から時速100kmまで2.9秒という記録的な速さで加速し、「GT 63 S」よりコンマ3秒速くなっている。0から200km/hには10秒以内で到達し、メルセデスAMGは最高速度316km/h(GT 63 Sは315km/h)と提示している。

サウンドはやはりAMGらしいということだ

しかし、843馬力の「GT 63 S Eパフォーマンス」は、それ以外の能力も備えているという。「コンフォート」、「スポーツ」、「スポーツ+」、「レース」、「スムース」、「インディビジュアル」、「エレクトリック」の7種類のドライビングモードが用意されている。新しい「エレクトリック」モードでは、「GT」は電気のみで走行し、最高130km/hまで走行することができるようになっている。バッテリーが放電したり、より多くの電力が必要な場合は、自動的に「コンフォート」モードに切り替わる。「コンフォート」モードでも、AMGはほとんど電動でスタートするため、静かな走行が可能となっている。しかし、コックピット内では、「AMGらしい始動音」を鳴らすことになっている。アファルターバッハのエンジニアにとって特に重要だったのは、この高性能ハイブリッドが音響的にAMGであることを明確に認識できることだった。この計画が成功したかどうかは、我々のドライビングレポートで確認したい。

テクノロジー: “E Performance”ラベルの裏にあるもの

スポーツモデルの電動化パワートレイン開発において、AMGはメルセデスAMGペトロナスF1チームとのコラボレーションにさらに大きな力を注いた。「GT 63 Eパフォーマンス」のほかにも、本物のF1技術を公道に持ち込むことを目的とした、新型ハイパースポーツカー「AMG One」もある。数回の延期を経て、最初の顧客向け車両は2022年半ばから納品開始される予定だ。メルセデスAMGによれば、1000馬力を超える「One」で、性能重視の電動化が開始される予定だという。今後は「E Performance」のラベルの下で行われる。目標は、将来のロードモデルのために、パワフルで効率的なハイブリッド化を推進することだ。協力の最初の例は、電動排気ターボチャージャーと高性能バッテリーのセル技術で、いずれも、まもなくAMGの市販モデルに搭載される技術だ。

外観: わずかな外観上の変化

トップモデルの外観は、小変更に留まる、極めて慎重に変更されたに過ぎない。プロでも二度見するほど、フロントは水平ではなく垂直の支柱を持つ、最小限の大きさのアウターエアインテークを備えている。モデルチェンジでおなじみのライトシグネチャーを持つヘッドライトや、特徴的なパナメリカーナラジエターグリルはお馴染みのものだ。フロントの最小限の違いよりもわずかに目立つのは、ウィングの「V8 Biturbo」の文字の下に新たに追加された「E Performance」の文字である。しかし、最も明確な特徴は、リアエプロン内の右側にあるローディングフラップで、これは見過ごすことができず、少し安っぽく見える。メルセデスAMGは、もっと目立たないようにハッチを一体化する努力ができたはずだ。

2017年に公開されたスタディ「AMG GTコンセプト」では、すでに800馬力のプラグインハイブリッド駆動を想定していた。

装備: GT 63 S Eパフォーマンス用に20/21インチの新型ホイールを採用

ボディカラーについては、メルセデスAMGは新しいトップモデルのために数多くのカスタマイズオプションを用意している。4種類のマットペイントに加え、7種類の特別な個別ペイントを選択できるほか、ニューデザインの20/21インチホイールセットや、「AMGナイトパッケージII」も用意されている。そして、フロントアクスルに420ミリディスクのセラミックブレーキ、MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエキスペリエンス システム)用の特別なハイブリッドディスプレイを標準装備している。もちろん、「GT 63 S Eパフォーマンス」には、AMG Ride Control+サスペンションや、お馴染みの「AMG Performance」ステアリングホイールなど、モデルアップデートの内容がすべて反映されている。

Text: Jan Götze and Katharina Berndt
Photo: Mercedes-Benz Group AG