【初テスト】プラグインハイブリッドのベントレー ベントレー フライングスパー ハイブリッドに初試乗&評価
2022年2月26日
プラグインハイブリッドドライブと544馬力を搭載したフライングスパーの走りはこうだ。より持続可能な社会を目指し、ベントレー フライングスパーはハイブリッドになった。妥協を許さないラグジュアリーブランドにとって、絶妙なラインだ。以下にレポート。
本物の高級車
ベントレーは英国VWの子会社で、スタイリッシュに祝われる豪華さを象徴している。あらゆる緊縮財政や禁欲主義に対抗する機動的な防波堤となる本物の高級車だ。長く、高価なサーチャージリストが、今のところたった一つの願い、すなわちグリーンコンシャスネス(環境に優しい良心)だけを達成していない。 裕福なエリートたちは再び安らかに眠ることができる。クラシックな「フライングスパー」サルーンに、プラグインハイブリッドバージョンが登場したのだ。
伝統主義者が震え上がる中、そのスペックは期待できるものだ
ボンネットの下には、ポルシェやアウディの様々なモデルで知られる2.9リッターのV6がある。ツインターボと136馬力の電動モーターとのカップリングにより、システム合計出力は544馬力、750ニュートンメーターとなる。これに対し、クラシックなV8の「フライングスパー」は、わずか6馬力と20Nm、パワーとトルクが多いだけにとどまっている。
ベントレーは、電力のみで最大40kmの距離を飛行する
なによりも、この新型車はとても静かだ。市街地では、従来の内燃機関の半分の音量しか出ていないという。そして、まさにここが一番しっくりくるのだ。2.5トンのサルーンは、激しい交通渋滞の中をベルベットのように滑る。無理せず走れば、最大40kmの無公害走行が可能となっている。
街を離れ、加速していく
0から100km/hまでのスプリントは4.3秒、ベントレーは最高速度285km/hを指定している。では、いつものように自信を持って走れるほど速いのか? もちろん、「フライングスパー」はハイブリッド車として、スポーツカースタイルで暴れまわることも可能で、豊富なパワーを発揮する。22インチホイール(オプション)の少し下に来るのは、大いに煽られた妥協のなさだけである。
V8とW12は低回転からでもほとんど奮闘する必要がないが、ハイブリッドはパワーが求められるとすぐにナーバスになり、中程度の操縦でも3,000回転以上を必要とする。もちろん、これは高レベルでの悩みだ。我々が話しているのはベントレーのフライングスパーで、 素の状態で214,000ユーロ(約2,825万円)はするのだ。
最初のオール電化ベントレーは、2025年に予定されている。
パワフルでありながら、ほとんど音のしないパワーデリバリーは、12気筒の足跡をたどるために必要なものだ。それまでは、ハイブリッドが妥協の産物なのだ。ベントレーという豊かな世界では、ちょっとした常識が通用するのも事実だ。
経済的なベントレー: フライングスパー プラグインハイブリッドモデル
テクニカルデータ: ベントレー フライングスパー ハイブリッド
• エンジン: V6ツインターボ+電動モーター ● 排気量: 2,894cc ● 出力: 544PS@5650rpm ● 最大出力: 1,000PS@1,000rpm • 最大トルク: 750Nm@5,650/min • 駆動方式: 4輪駆動/8速オートマチック • 全長/全幅/全高: 5316/1978/1483mm • ホイールベース: 3194mm • 乾燥重量: 2,505kg • トランク容量: 351リットル • 燃料タンク容量: 80リットル • バッテリー: 18kWh • 0-100km/h加速: 4.3秒 • 最高速度: 285km/h • 価格: 214,000ユーロ(約2,850万円)より
結論:
フライングスパーは、サルーンの世界でも最も高級なモデルだ。ハイブリッドが性能的になかなか追いつかないことに多少苛立ちを覚えるかもしれないが、ベントレーがCO2削減に貢献することだけは間違いない。
Text: Malte Büttner
Photo: Bentley Motors