【チューニング】M3/M4のでっかいキドニーグリルを巧妙にカモフラージュ これけっこう受けるかも(笑)

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BMW M3、M4のフロントをディファレンシャルするフォルシュタイナー製キット。

チューナーのフォルシュタイナー(Vorsteiner)は、BMW M3およびM4の話題のXXLキドニーに代わる安価な代替品を提示する。価格は約800ユーロ(約10万円)から!

ビーバーキドニー、バーベキューグリル、XXLサイズキドニーなどなど、現行BMW M3(G80)とM4(G82)が発表された後、いまだにSNS上では、蔑称、誹謗中傷的なコメントが氾濫している。
しかし、最近は、フロントエンドに関する議論がだいぶ落ち着いてきたとはいえ、縦長の巨大なグリルはいまだに意見が分かれるところだ。
そこで、そのことに目を付けたチューナー、フォルシュタイナーは今回、フロントをミニマムにディフューズするキットを発表した。

もちろん、フロントを改良したチューナーはフォルシュタイナーが初めてではない。
しかし、例えばこれまたチューナーであるプリオールデザインのようなもっと過激なソリューションと比べれば、フォルシュタイナーはわずかな変更にとどめ、希望に応じて完全にリバーシブルにすることができるようにもなっている。
「G8X VRS Aero Program」のフロントグリルの外観は、レーシングカーの「BMW M4 GT3」がベースになっていると思われる。
市販品との最大の違いはクロスストラットの数で、フォルシュタイナーのキットは「M3/M4」のロゴが埋め込まれた細いダブルストラット1本と、バンパーを視覚的に延長する太いストラット1本で構成されている。
キドニーグリルの下部は開いており、原型はそのまま残っている。

このキットは全部で7,666ユーロ相当(約100万円)だ。
フロント2ピースキットは、プラスチック製とビジブルカーボン製があり、簡単に取り付けられるとされている。
良くない点としては改造したキドニーグリルは、アダプティブクルーズコントロールのレーダーセンサーに対応していないということだ。

一方、プラスチック製の2ピースインサートは約800ユーロ(約10万円)、ビジブルカーボンのバージョンは1,300ユーロ(約17万円)以上の予算が必要となる。

リアスポイラーリップは、ビジュアリーカーボン専用だ。単価は約1,900ユーロ(約25万円)相当から。
希望すれば、キドニーグリルにフロントスプリッター、カーブしたリアスポイラーリップ、サイドスカート、リアディフューザーを組み合わせることも可能となっている。
キット全体の価格は7,666ユーロ(約100万円)相当だ。

現行のM3・M4が出た時にはそのグリルに論議が集中したものである。街で見かけるようになって、まあ思っていたほどエグくはなかったものの、やはり個人的には今までのキドニーグリルのほうがしっくりとくる。
地元のドイツでもそうなのだろうか、大きなキドニーグリルを小さく見せるキットが発売になった、というのが今回のニュースである。
まあキドニーグリル部分だけではなく、他のエアロパーツなども満載するとざっと100万円コースになってしまうが、キドニーグリル部分だけだとアンダー10万円で済むらしい。この改良パーツが良いか悪いかは別として、アイディアとしては面白い。ちょっとしたことで印象が変わるお手軽パーツ、なかなか良い着眼点ではないだろうか。
さてさて、ここまで喧々諤々の評価を受けている大型キドニーグリル、次回のマイナーチェンジでそのまま残るのか、それとも少し控えめになるのか、ちょっと興味がある。

Text: Jan Götze
加筆: 大林晃平
Photo: Vorsteiner