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【このクルマなんぼ?】80年代の名車ボルボ240シリーズ 誕生から42年を経たボルボ244 GLTのお値段は?

2022年1月29日

希少なボルボ244GLTは、見た目は上質でHプレート付き。

初代シリーズのボルボ244GLTは希少なモデルだ。この1979年のモデルは、一目見ただけで非常に良い印象を与えてくれる。しかも、広告によると、すでにHナンバーなのだそうだ。

ボルボ240シリーズは頑丈な構造で、エンジンは十分なトルクを発揮し、駆動はリヤリジットアクスルを介して行われる。
このため、このクルマはラリーカーとして理想的なだけでなく、プライベートでの走行も実に楽しい。
例えば、2.3リッターエンジンを搭載した「244 GLT」仕様の場合がそうだ。
初期バージョンは現在では希少だが、決して絶滅したわけではない。
1979年製のシルバーの「244」が、現在eBay上で、7,500ユーロ(約98万円)で売りに出されている。

この個体で最も重要な情報は、広告の見出しにある「ボルボはすでにH承認を受けている」であろう。
これは車がほぼオリジナルの状態であることを保証するものでもある。
写真で見る限り、保存状態も良好なようだ。

この写真からは、少なくとも非常に整然とした状態の車であることがわかる。
一見したところ、ダメージや見苦しい使用感を示すものはない。
メタリック塗装が色あせている?
それは売り手も正直に書いていることだ。
1979年製のクルマは、言うまでもなくサビの有無をチェックする必要がある。
売主によれば、内装はほぼ完璧な状態だそうだ。

情報によると、シルバーのボルボはワンオーナーだそうだ。
コレクターズカーという言葉が、以前はコレクションに属していたことを表現しているのか、それともコレクターに最適な車なのかは、すぐにはわからない。
しかし、売り手は必ずその質問に答えてくれるはずだ。

昔ながらのドライバーの仕事場だ。パワーステアリング? そんなもの存在しない!MTでシンプルな内装である。

この車は最初のシリーズ「244 GLT」に属し、パワーステアリングはないが、スポーティにチューニングされたシャシーと、説明によると140馬力を発揮するとのこと。
内装の状態はほぼ完璧と言われている。
この「244」は完全に走行可能で、保証書を含むすべての書類が付属している。

ボルボ244を購入する前にこれだけは確認しておきたいこと

魅力的なスウェディに熱中したら、ぜひ試乗の予約をすることをお勧めする。
それが、広告のスペックと合致しているか、第一印象の良さに見合う車かどうか、一番わかりやすい方法だと思う。
このモデルの具体的な弱点を手短に列挙してみよう。
1979年までの初期型はボディが錆びる可能性があり、2.3リッターエンジンでコンピューターはコントロールユニットが機能しない可能性がある。

チェック時に確認すべきこと:

正確にはどんな書類があるのか?
どこまで歴史をたどることができるのか?
ボルボはどのような時期に、どのようなケアや修理を受けたのか?
風通しの良い車庫に乾燥させて停められていたのか、街灯のそばに停められていたのか?
ボディは錆びていないか?

最後に:

購入時あるいは購入後にどのような作業が必要となるのか?
その作業は、自分でできるのか、それともプロに頼まなければならないのか?
年式を考えるとやらなければならないことは多い。

ボルボと言えばやはりこの形、という人も多い「240」シリーズ。今回は4気筒のセダンという、いちばんベーシックでありながら、おそらく一番数が多いモデルの一台である。価格はなかなか強気というか、でもまあこんなものかな、というか納得の範疇のプライスタグがぶらさがっている。
この「244 GLT」が、将来大きく値段が上がるということはないだろうし、維持にもそれなりの労力と資金が必要なことも確かだろう。それでもこの形のボルボが好き、ボルボといえばこれ、という人には趣味の材料としては良いのではないか。
マニュアルミッションであることも故障因子が一つ減ったことでもあるし、内装はそこそこに綺麗そうだし、ワンオーナーという部分は評価できる。地味なセダンではあるが、実はこういうクルマこそ、イベントなどに乗っていくと、話に花が咲いて盛り上がる発端になるのである。

Text: Lars Hänsch-Petersen
加筆: 大林晃平
Photo: ebay.de/xk120junior